終わってみれば先週の日経新春杯と同じ勝負服、そして、神様仏様ミルコ様だった。

 「レース前はゴチャゴチャ言わなかった。好きなように、と。そうしたらホントに好きなように乗ってくれた(笑)」とはダンビュライトの音無調教師。確かに、そのレースぶりはまるでダンビュライトが実験台のようにさえ映るものだった。

 前半は途中から先頭に立ったマイネルミラノをピッタリとマーク。早々に抜き去るのかと思いきや、今度はスピードを緩めてある程度の間隔を空けた。
そして、ミラノがへばってきたところでGOサインと、後続、特にミッキースワローにとって最もイヤ〜なチェンジオブペース、幻惑走法を仕掛けてみせた。

 これには、「ミラノがいつも前に行くことは何度もVTRを見ていて知っていた。(ダンビュライトは)同じペースで走るので、スタートも良かったし、2番手に行ったんだ」と、ミルコはしてやったりだ。

 パートナーの特性(そこまで切れない)をフルに生かしながら、最大のライバル・ミッキーまで、言葉は悪いが抹殺してしまう。やはり、このイタリア人マフィア…もといイタリア人ジョッキーはモノホンだ。

 スタート後にハナに立った場面を見ても、音無調教師に焦りはなかったという。「緩いペースで押し出される形。マイネルに外からこられてもそんなに速くなかったから。3角過ぎからはほぼ単走であそこで息が入った。あれで最後に脚を残せた」

 今回のスイッチは武豊騎手に先約(ゴールドアクター)があったために実現したスポット騎乗。今後は主戦に戻るのか、それともミルコの継続騎乗か。どちらにせよ、サンデーレーシングにとっては実に悩ましい選択になりそうだ。 (夕刊フジ・石沢鉄平)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180122-00000018-ykf-spo
ダンビュライトはやっぱりゴールドアクターのせいで乗れなかっただけだな