GTに騎乗も通過点…藤田菜七子が成長中。ただの“アイドル騎手”ではない!

中央競馬(JRA)の新年3日目のレース開催日となった1月8日、中山競馬第7レースは「1着同着」という“おめでたい”決着となった。その2頭の勝ち馬のうち、ビックリシタナモーに騎乗していたのが、JRA唯一の女性騎手である藤田菜七子(20歳)だ。
成人の日に、自らの成人祝いとなる勝利を挙げた藤田。18歳でデビューを果たした際は、その容姿も相まって注目を集めた。
それだけで旬が続くほど甘くはないのがプロの世界だが、2年目となる昨年はデビュー年の倍以上となる14勝を挙げ、JRA女性騎手の年間最多勝記録を更新。
今年もすでに2勝(1月22日時点)して通算勝利数を24勝(地方含む)まで伸ばし、ただの“アイドル騎手”ではないことを結果で示している。
「特に記録的なものは考えず、ひとつひとつ目の前の勝利を追った結果ですが、これも女性騎手として道をつくった先輩方がいたからこそです。注目されているからこそ、まだまだステップアップが必要だと思っています」
そのために、アイドルとして騒がれていたなかでもトレーニングを欠かさず、しっかりと成績に反映させてきた。
「レースのリプレイは何度も見ますし、師匠の根本先生(調教師の根本康広氏)からもいろいろご指導いただいています。それに加えて、去年からはパーソナルトレーナーに見てもらって、フィジカルの改造にも取り組んでいます。
私は右利きなので、傾いたり、右回りと左回りで追う力が違っていたりすることもあったんですが、最近はバランスがよくなってきました」
フィジカルが向上することで馬上での引き出しが増え、それが自信につながる。その好循環が、ここまではしっかり結果に表れている。
「デビュー当初は、馬に負担をかけないよう、『いかにリラックスさせるか』を考えていました。基本的には、今もその点は変わらないのですが、自分が判断して動くことや、ひと呼吸置くことも勝つためには必要なので、それも常に心がけています」
その姿勢は、厩舎関係者や馬主の信頼を得ることにもつながり、より力のある馬への騎乗依頼が増えてきている。
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