遺伝子の特徴で説明したいことがある。

有名な平均回帰の性質。

何故金メダル選手やトップ選手の子供は親を越えられない確率が異常に高いか。
凡人以下のの親から親を超える子供が出現しやすいか。

生物が子孫を産み出す最大の必要性は生存できるか、種の継続ができるか。これが最大の焦点。
一番重要なのは現在の環境に一番フィットする性能、性質を持っている個体という事になる。
上下に極端にブレた性質のものは能力として突出してるかもしれないが、それは同時に現在の環境から
大きくずれてしまう可能性があるという事。
平均の能力というのは実は、現在の環境に一番適した作りをしている可能性が高い。
平均値の個体が多いという事は、それだけその個体が死んでも種の継続の保険がたくさんあるという事。
だから平均的な個体を自然と増やすメカニズムが働く。

突然変異が簡単に起こるようでは種の維持に不都合なわけだ。

だからノーザンダンサー系も代が重なれば次第と平均に近くなっていき元のノーザンダンサー
から弱くなっていくことは自然の摂理。
サンデーサイレンス系もまたしかり。代が進めば進化すると思っている人はこの事を勘違いしている。

これが金メダルの親からはそれを超える人間が出にくい理由。

200cmの両親から198cmの背の高い人間ができることは確率高いが、201cmの確率は落ちる。
198cmだから一見やっぱり両親がデカイとでかいんだね、と思われるが、じつは徐々に平均身長に
収束していく流れがあるのだよ。
デカイというのは生存にとってあまり有利ではない。現に身長の高い人間のが寿命は短いし、疾病率も高い。