『!!!!!!!!』

共犯の1名から話だけ聞いて、モグラの頭の中で何となくイメージしていた刑事の顔「角刈りホームベースに黒縁眼鏡」
頭の中だけでおおよそのイメージだけしていたその顔が、今、「現実として」目の前に現れたのである

モグラは、直ぐにキビスを返し、まったく何事もなかったかのような顔ふるまいを保った
もちろんこの時点において、角刈りホームベースは、モグラに自分の顔を知られているとは思ってもいないであろう
つまり、むこうは「尾行がバレてない」と思っているのである 
でもモグラはお前が刑事であるということを既に知っていたのである

つまり、この時点(信号で2台が停車している段階)において、『場』を支配していたのは既にモグラのほうであったのだ・・