その数分後、モグラはニベもなくその刑事たちの車を振り切って、つまり「尾行」(既にバレていた尾行)を振り切って
「〇〇駅」の駐車場に自分の車を置き去りにして、そのまま、着の身着のまま・木の実ナナの状態で
東京行きの夜行列車に飛び乗ったのである・・

もしも、時間の針を逆戻しして、あの時モグラが共犯から刑事の顔の特徴を聞いていてその「情報」を仕入れていなければ、
つまり刑事の顔などわからないでいたならば、当然「尾行」には気付かずに、あのまま「サヤ」を突き止められて逮捕されていたであろう
事実、その後ほどなくして、モグラ以外の共犯3名は全員正式に「逮捕」されてしまったのである
つまり、「警察の捜査」から見事に逃げ切ったのは、このモグラだけだったのである
それは、サイレンススズカもビックリの逃げ切りであった・・

逃亡者・モグラは、そこから約「2年間」に渡って東京で「潜伏生活」を送ったわけでる・・・。