小牧太のこぼれ話にて

一部抜粋

「豊君が休んでた時に、なんの音沙汰もないから心配になって電話したんですわ。
そしたら普通な感じで、まぁ俺の結局取り越し苦労やったんだけど(笑)
ずっと競馬観戦しとったみたいで家に引き篭もってると言っとったから、外に連れ出そうと思ってね。
その日に豊君といつもの店に食事へ出かけたんです。

豊君が休んでた間の競馬のオモロい話とか色々としていくうちに、僕は飲んどったから段々とヒートアップしてきましてねぇ(笑)
記憶が曖昧なんやけど、店のおっちゃんの話だと、どうやら引退の事についてしつこく豊君に絡んだらしいですわ(笑)

でもね、その中でハッキリと覚えとるのが、
豊君がねぇ・・・「そろそろ自分でも、僕はもう潮時かな…と思う所はあるんですよ」とボソッと呟いたんですわ。

その時、すごく優しい笑顔でね・・・。あれ、なんでこんな顔してこんな事言うんやろ?と思ったのだけはしっかり覚えてるんですわ。
でもなんであんな事言わせる風になったのかは思い出せなくてねぇ・・・、もしかしたら俺が余計な事言ってしまったんやないか・・・と思ったんで翌日電話して、豊君に謝ったら、「小牧さんにはいつも本音でしか話していませんよ」と言うとってねぇ、あーやっぱりアレは本当だったんや・・・と。それ以上は何も聞かんかったんですわ。以下略」
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