【シンザン記念後記】アーモンドアイ「新・女傑候補」の可能性を占う

 出遅れを克服し、前残りの競馬を一気差し。牝馬クラシックの主役に躍り出た印象すらある。
「その可能性は十分にあると思います」

 ハッキリとした口調で戸崎圭が答えた質問の内容は「ジェンティルドンナのような馬になれるかどうか」。

 自らの手綱で2014年有馬記念の有終Vを決めた名牝は、過去10年で1頭しかいない牝馬のシンザン記念勝ち馬(12年)。
ゆえにそんな質問をしてみた。クラシック制覇よりも難易度の高いミッション。
GI・7勝をマークした名牝との比較は“さすがに時期尚早”的な答えが返ってくることを想定していたが、
鞍上の言葉は驚くほどに歯切れのいいものだった。

「ゲートをミスってしまったけど、その後はリラックスして走ってくれた。
乗っていて“強い”と感じる馬ですね。切れるタイプですが、馬場を問うようなレベルではありません」(戸崎圭)