2018年凱旋門賞開催日、観客から不満噴出(フランス)[開催・運営]
 改築工事後のパリロンシャン競馬場における初めての凱旋門賞開催日では、一般入場券の価格が著しく引き上げられただけでなく、来場者は飲食・トイレ・馬券購入のために長い行列を作らなければならなかった。
このことは、フランスギャロ(France Galop)に寄せられる批判の中に盛り込まれるだろう。

 英国とアイルランドから同競馬場に足を運んだ競馬ファンは10月7日、その日経験したことについて厳しい意見をぶちまけたが、その翌日になっても大きな不満を表し続けた。
そして彼らの多くが、二度と凱旋門賞開催日にパリロンシャン競馬場には行かないと明言した。

 パリロンシャン競馬場の総工費1億4,100万ユーロ(約183億3,000万円)のグランドスタンドは、10月7日に最初の大きなテストに臨んだが、来場者の意見の大半は"惨めにも落第した"というものだった。

 フランスギャロは10月8日、「現地で業務に当たったさまざまなチームから詳細な報告書が提出されるのを待っています。
それぞれの観点から凱旋門賞開催日がどのようなものだったかについて意見を出してもらい、それについて話し合います」と述べた。

 そのうち、一般入場券に75ユーロ(約9,750円)を支払った来場客の意見が伝わってくるだろう[長年、一般入場券は10ユーロ(約1,300円)だった]。

 フランスギャロは、"長蛇の列"、"食べ物の売切れ"、"PMU(フランス場外馬券発売公社)の窓口で馬券がなかなか買えなかったこと"のために、前回のロンシャン競馬場での凱旋門賞開催日と比べて入場者数が激減したこと、
そして天気の面では恵まれていたのに来場者の満足度が下がってしまったことに留意しなければならない。

 前回ロンシャン競馬場で施行された2015年凱旋門賞開催日の入場者数が5万2,000人だったのに対し、今年の入場者数は3万5,000人にとどまった。