例年におけるこの時期の2歳馬の追い切り水準タイムは、4ハロンで54秒台から56秒台となっているが、昨年はコスモス賞を優勝し、札幌2歳S(G3)2着のナイママがこの時期に52秒台の時計をマーク。
その能力の片鱗を時計でも証明することとなった。

 一鞍目に登場したマイネルコロンブスは、坂路の頂上を前に一気に末脚を伸ばし、4ハロン51秒8という好時計をマーク。
その後に続いたコスモジェミラ、イクスキューズの2017といった牝馬2頭も52秒台の時計を出していく。

最後に登場したスペースシップは2ハロン22秒4、3ハロン37秒7という速い時計を出していきながら、4ハロンも51秒9の時計でまとめあげてきた。

 この仕上がりの早さと、スピード能力の高さに、公開調教を見に来た生産関係者からは驚きの声も上がっていた。
最後にマイクを持ったビッグレッドファームグループ代表の岡田繁幸氏が、
「今の時期にこの坂路で51秒台で上がってくる2歳馬はそうはいません。三冠は狙えるゴールドシップの産駒たちにはゴムのような力強い筋肉が遺伝されています。
非常に期待をしていますし、配合の検討をよろしくお願いします」
と話すと、詰めかけた生産界関係者の中からは拍手も起こっていた。
ゴールドシップ初年度産駒は78頭が血統登録。
また、ゴールドシップ自身も2018年も110頭、2019年には93頭の繁殖牝馬に配合を行っている。
種付料は受胎条件の250万円となっている。
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