武豊「異次元の末脚に驚いた2歳馬」

―あれっ? これは期待はずれだったかな。と思ったそのときでした。直線で外に出すと、フォームも、背中から立ち上る気合も、醸し出す雰囲気もまるで違う馬に変身。
ライバルたちが止まって見えるほどの異次元の末脚でゴール板を駆け抜けました。ジョッキーが使う表現として、ギアチェンジしたとか、もう一つのエンジンが点火したとかいう言葉を使いますが、そんなものではありません。
フツーの女の子が、ヒロインに変身する人気アニメのような変わり方です。

 藤沢厩舎の馬に乗せていただくのは久しぶりでしたが、さすが、藤沢厩舎です。
この先、自由自在に変身するタイミングを身につけることができたら、もしかしたら、とんでもない馬になるかもしれません。
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