鹿児島さあ…

2021/01/24 09:45
「一緒に仕事はストレス」 市役所職員、隣席との間に仕切り板 鹿児島市、「不適切」と20代女性を指導

 鹿児島市役所で昨年10月、20代女性職員が正当な理由なく隣席の50代男性職員との机の間に視界を遮る仕切り板を設置していたことが分かった。男性は嫌がらせと感じて出勤できなくなっている。

 市人事課によると、女性職員は「一緒に仕事をしていてストレスが重なった」と説明した。同課は「不適切な行為で今後指導する。パワーハラスメントに当たるか判断するのは難しい」としている。

 男性職員らによると、仕切り板は高さ約40センチ、奥行き約50センチの黒い厚紙。4日後に撤去された。男性は適応障害の診断を受け、病気休暇中。2人は現在も同じ課に所属しており、人事課は「男性職員の復職に合わせて異動を考える」としている。

 志學館大学の畑井清隆教授(労働法)は「業務上必要な範囲を超えた行為。同僚や部下でも経験や知識、技能の優越性があって指導するような関係ならパワーハラスメントになる」と話した。

 男性職員は障害者手帳を持つ身体障害者。2019年4月に現職場に異動した。女性職員は、障害を理由にした設置は否定しているという。

 男性職員は「突然、排除されてショックを受けた。誰もが働きやすい職場を作ってほしい」と話している。

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