河野外相 慰安婦めぐる日韓合意の着実な実施を 
1月17日 5時26分

河野外務大臣は、訪問先のカナダで韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相と会談し、
ムン・ジェイン(文在寅)大統領が誤りだったという認識を示した慰安婦問題をめぐる日韓合意について、
さらなる措置や協議には応じられないと伝え、韓国側が合意を着実に実施するよう求めました。

河野外務大臣と韓国のカン・ギョンファ外相の会談は、
日本時間17日未明、カナダのバンクーバーで、通訳を交えず、2人きりで行われました。

会談では、ムン・ジェイン大統領が誤りだったという認識を示した慰安婦問題をめぐる日韓合意について、
カン外相が、韓国政府の立場を説明したのに対し、
河野大臣は「日韓合意で最終的で不可逆的な解決を確認したにもかかわらず、
韓国側がさらなる措置を求めるようなことは全く受け入れることはできない。協議には応じられない」と述べ、
韓国側が合意を着実に実施するよう強く求めました。

また、河野大臣は、韓国の元徴用工をめぐる問題は解決済みだとする日本の立場を伝え、
日本大使館前などに像を設置する動きには適切な対応をとるよう求めました。

一方、北朝鮮への対応をめぐって、両外相は、南北協議を踏まえて意見を交わし、
北朝鮮から非核化に向けた真剣な意思や具体的な行動を引き出すため、
圧力を最大限まで高めるべきだと改めて確認しました。

このほか、カン外相が、来月韓国で開幕するピョンチャンオリンピックにあわせた
安倍総理大臣の韓国訪問を改めて要請したのに対し、
河野大臣は、国会日程などを踏まえて検討されることになると述べるにとどめました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180117/k10011291581000.html