ところが、今年に入り状況が変わった。
朝鮮半島情勢が動き始めたのだ。
軍事的圧力と経済制裁で北朝鮮を対話路線に引っ張ったトランプ氏との協力は
拉致問題解決に不可欠で、
その協力が得られないような対立は回避する必要があった。

ただでさえ日本は昨年2月から1年7カ月以上、協議を引き延ばした形だ。
通常のトランプ氏であればその首脳との関係もこじれていただろうが、首相との間だけは違っていた。

 「シンゾーとの友情があるから自動車に関税をかけられなかった」

トランプ氏は26日の首脳会談で、首相にこう伝えた。