トンスル(똥술)は、韓国において人、犬、鶏の糞を漬け込んだ薬用酒。

朝鮮半島では薬が珍しく貧しかった時代、治療のために土を塗ったり、
小便を飲んだり、大便を食べたりした。トンスルは、打撲時や腰痛、骨治療に効くとされ、
薬として飲用された。竹筒に小さな穴を開け、松葉できっちり穴を塞ぎ、便所に入れておき、
3〜4ヶ月経つと、竹筒の中に清い液が溜まるので、それをマッコリと混ぜて熟成させると、
味も香りも問題なく、骨治療に効いたという[2]。しかし時間がかかるため、
急ぎの場合は直接に酒と大便を混ぜて3日程度で飲む場合もあったが、
急造されたトンスルは薬としての効果は弱く、非常に臭いがきつく飲みづらいという。

『東医宝鑑』によると、白狗屎(백구시)=白犬の糞(흰개똥)を焼いて、酒に入れて飲めば、
できもの、積聚、瘀血に効くという。
また、李氏朝鮮時代の王たちの疾病と治療法を研究した
ソウル大大学院医学科の金正善によると、
中宗は解熱剤として「野人乾」(人糞)の水を飲んでいたという。(引用終わり)