韓国の経常収支黒字、約7年ぶりの低水準
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 韓国銀行は8日、韓国の今年1−3月期の経常収支黒字が112億5000万ドルだったと発表した。黒字幅は2012年4−6月期(109億4000万ドル)以降で最低にまで縮小した。
3月の経常収支は48億2000万ドルの黒字で、月次ベースで83カ月連続の黒字だったが、
12月決算企業の配当金が海外に送金される4月には経常収支が赤字に転落するとの懸念も浮上している。

 経常収支は海外とのあらゆる経済的取引を集計したもので、黒字幅の縮小は韓国が稼いだ外貨が以前よりも減少したことを示す。

 黒字幅が減少した最大の原因は半導体景気の低迷に加え、米中の貿易紛争に伴う世界的な貿易量減少で輸出が不振だったためだ。
1−3月期の輸出は前年同期比で8.4%減少した。16年7−9月期(3.9%減)以降2年半ぶりのマイナスだ。
その結果、1−3月の貿易収支黒字は196億1000万ドルで、14年1−3月期(170億6000万ドル)以降で最低だった。

 1−3月期は輸出と同時に輸入も前年同期比で7.6%減少したため、赤字転落は免れた。
ただ、輸出と輸入が同時に減少した状態での黒字は「不況形黒字」だとする指摘も出ている。

 4月には経常収支がほぼ7年ぶりに赤字を記録する可能性がある。4月の貿易収支黒字が41億2000万ドルとなり、前年同期を20億ドル以上下回った上、
12月決算法人の外国人株主による配当の海外送金が増えると見込まれるためだ。

 今年も配当送金が昨年並みになると仮定すると、経常収支の赤字転落は避けられない。
パク・ヤンス韓銀経済統計局長は「4月中に経常収支が一時的に小幅な赤字に陥るか、黒字が小幅にとどまる可能性がないわけではない」と述べた。