>>938
氏神いうのは、氏族の結束を固めるのには不可欠で有益やったんやけど
一方でいうかそれ故に、他の神との共存は難しかった
どのような神様でも、神に序列つけるなんて不遜は
人のやっていい理を越えるもんやと
畏れがあったんやな

でそこに、何でも呑み込んできた世界宗教の仏教が、当時の最先端科学技術を伴ってやってきて
その垣根を埋めて、共存の標におさまったんやな

絶対王権を支える背景としての国教としての宗教に
古来神道はなり損なった
その長年の鬱積もあって、明治維新なるクーデターに神道家も積極荷担したんやが
神道家たちの目指した神道国家の夢は
欧米列強と並ぶ近代国家を目指す
明治政府とは相容れる筈もなく
天皇を頂点とする、欧州専制君主を擬似的に模した体制を支えるためだけの
国家神道なるものが創作され
古来神道はその儀式様式が権威を見せつける箔付けに利用されるものの
布教は禁じられた
古来からの宗教としての神道は、神道家たちの抗議の自死も虚しく、ほぼ潰えたんやでな

というあたりの宗教史の書籍
おすすめしてもエエもんなんかな