「チョ・グク会見」で韓国の記者に集まる批判
徐台教 ソウル在住ジャーナリスト。「コリアン・ポリティクス」編集長
9/4(水) 15:48
https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20190904-00141250/


韓国では当然であるものの、なぜか日本でも連日注目を集めるチョ・グク
法務部長官任命をめぐる騒動。その中で韓国の記者に対する批判が高まっている。
一連の流れを追った。
●晒し上げられる「キレギ」

9月2日午後3時半、チョ・グク候補は国会の一室で「記者懇談会」に臨んだ。
本来開催されるべき「人事聴聞会」の代わりに開かれたこの会は、
日付をまたいだ翌3日午前2時過ぎまで続き、その全てはネットやTVで中継された。

リアルタイムの接続者数が出るネット中継を通じ、終了時の時間帯でも10万人以上が
見ていたこの懇談会の傍らで、ツイッターやポータルサイトの記事コメントなど
ネットでは、「キレギ」という言葉で埋め尽くされた。

「キジャ(記者)」と「スレギ(ゴミ)」の合成語であるこの言葉は、日本でいう
「マスゴミ」と正確に一致する。つまり、記者への批判が相次いだということだ。

批判の中身は、▲記者の質問レベルの低さ、▲記者の態度の悪さに大きく分けられる。

前者については、いくつもの疑惑を抱えたチョ候補を攻めきれない記者の体たらくを
嘆くものから、別の記者が何度も似たような質問を繰り返す様を小馬鹿にするような
ものまで多様だった。

例えば、疑惑のひとつであるチョ氏の夫人や家族による私設ファンドへの投資
(このファンドが政府事業を請け負う会社に投資した疑いが持たれている)への質問に、
チョ氏が「『ブラインドファンド』という投資先がわからない制度がある」と答え、
家族が投資先を知らない点を強調した部分だ。