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記者が再度、「協定を求める声があるが、どうする考えか」と質問したが、
麻生氏は「仮定の質問には答えられない」と述べるにとどまった。
韓国からの公式な要請がないので答えられないというニュアンスだった。

両国が必要な時に通貨を互いに交換する韓日通貨スワップは、
2001年に20億ドル(現レートで約2153億円)規模でスタートした。
その後、外為市場の動向や両国関係の推移によって規模に増減がありながらも、
2011年には一時は700億ドル以上まで規模が拡大した。

だが、2012年に李明博元大統領の独島(日本名・竹島)訪問などの余波で
その後は増額分が更新されず、2013年7月には両国中央銀行間の協定が満了した。

東南アジア諸国連合(ASEAN)+韓日中が締結した「チェンマイ・イニシアチブ」
体制の中で、なんとか命脈を維持した両国間の100億ドル規模の通貨スワップ協定も
2015年2月に満了し、両国間の通貨協力はここで完全に切れた。

麻生氏が触れた6〜7年前が正確にはどの時点なのかは確認されていない。
だが、おおよそでは協定満了を控えた2013−2014年に
両国の間でやり取りされた対話を指していると思われる。

麻生氏の主張通りなら、日本が「協定を延長しなくてもいいのか」と繰り返し
その意志を打診してきたものの、韓国が「日本がお願いするならしてもいい」と
硬直した態度を示したため延長交渉が決裂したということだ。