今や欧米では反グローバリズムが優勢だが、欧州の保守達も新自由主義・グローバル資本主義に突き進む日本に呆れてるね。

■クライテリオン2020年3月号

フランス保守論客インタビューA ★日欧が手を組み、アメリカへの従属を脱しよう。
ブルーノ=メグレ元共和国運動党首(後半)

貿易においても多極間の調整を
――日本での安倍首相の経済政策が話題になっていますね。もしあなたがフランス大統領だったら、フランスのためにどういった経済政策をとるでしょうか。

メグレ:残念ながら、日本経済とフランス経済とを比較するのはあまりできないと思います。
フランスでは、日本的経済を採用しても何にもならないと思います。
とはいえ、ご質問に応じてみると、フランスで大きな問題を提起していると思います。
フランスに限らずに、欧州の諸国においても同じような問題がありますが、国際上の競争は非常に激しくて、私たちはその状況に置かれています。

しかしながら、同時に、国家上・税務上・諸規定上の負担は非常に重いのです。
要するに、容赦ない競争へフランスの会社らが追い込まれてしまう一方、重い諸規定でそれらの会社が絞られる上に、
重い課税と財務上の負担のせいで窒息させられる羽目になりまして、競争に耐えられないわけです。

私の思いでは、世界自由貿易主義・グローバリズムは、いまからでも脱するべき問題だと考えます。
フランスには反グローバリズムの勢力が強いですが、日本は安易に受け入れてしまっている印象を持ちます。