【恨J民】桜ういろう 2本目【ストーカー】
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保守系女性アカウントへの執拗な粘着で有名なハンJ最高齢垢・桜ういろうについて語りましょう!(・∀・)
※前スレ
【恨J民】桜ういろう 1本目【ストーカー】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1591023199/ ふと下を見ると。オレの眼下で小さくなった奴らが悔しそうに攻撃を諦めてオレたちを呆然と見上げている。 オレはネロに背を向けて寝転び、耳を穿りながら眼下に広がる景色を眺めた。 広大な森が広がり、山が連なり、川が流れ、大きな湖、大きな滝、古城、遺跡がちらほら見える。 大自然がオレを呑み込み、オレは息を呑む。これが、世界か。初めて見る。 それにしても。
禁断の森の途中まで馬で来て、すく帰るつもりだったんだよな。 馬はミサの魔法でゾット帝国騎士団の馬小屋に返したのはいいけどよ。 まさか、遺跡を調べている時に魔物に襲われるとはな。 爺ちゃんの最期の冒険、ラウル古代遺跡を確かめるため、ここまで来た。 オレは今、世界を見ている。爺ちゃんが見てきた世界。 オレは爺ちゃんに貰ったクリスタルの首飾りのクリスタルを握り締める。 このクリスタルは、爺ちゃんがラウル古代遺跡で採取したらしい。 爺ちゃんが死んでから、オレはクリスタルの首飾りを肌身離さなかった。 オレたちを包んだシャボン玉は上昇気流に乗って目がくらむ高さまで上昇した後、風に任せてゆっくりと飛んでゆく。 「なんだ?」
オレは何事かと思い、音のする方に顔を向ける。 騒音とともにごっついホバーボードに乗った、幼馴染のミサがオレとネロの間に割って入る。 オレは寝返りを打って、やっと来たミサを「おせえんだよ」と呟く。 ミサは亜麻色のポニーテールでエメラルドグリ ーンのベレー帽を斜めに被り、額にゴーグルを装着している。 服は白のブラウスで胸に小さな紅いリボンが付き、スカイブルーのガーディガン。 コウモリの形をした黒いマントを羽織り、両手 に革の黒いグローブを嵌めている。 下はピンクのフレアスカートに太腿丈の黒いスパッツを穿き、膝から下は縞のニーソックス。 「もう見てられないんだから。あたしに感謝しなさいよ? ネロ、あたし大活躍でしょ!?」 ミサは鼻と喉を鳴らしてオレを一瞥した後、胸の前で手を組み上目遣いでネロにラブラブビームを送る。 ネロはミサを無視して胡坐をかき、景色を眺めながら腕を組んで顎に手を当てて何やら考え込んでいる。 「つうか、ミサ。お前、今までどこ行ってたんだよ?」 「どこでもいいでしょ? カイトには関係ないじゃない」 ミサはオレに舌を出して、両手を組んで鼻と喉を鳴らしてそっぽを向いた。 「ああ、そうかよ。お前の恋が実るといいな。どっかの誰かさんと」 オレは「やってらんねえ」と呟き、ミサに背を向けて寝返る。 景色をぼんやり眺めていると、安心感と疲労で眠気が襲い、オレは欠伸をして目を擦る。 その時、どこから飛んできたミサイルランチャーがオレのジャンボシャボン玉に当たり、卵が割れる様な嫌な音を立てて罅が入る。 オレのジャンボシャボン玉にミサイルランチャーが当たる度に罅が大きくなる。 敵の攻撃が止んだのを確かめると、オレは眠気が一気に覚め、何事かと思い慌てて飛び起きた。 オレは拳を振り上げ、ミサに食ってかかる。オレの拳が怒りで震えている。 ミサは胸の前で両手を合わせて、可愛くぺろっと舌を出した。 「ごめんっ。カイトの分だけ、手加減しちゃった。ネロは特別だからね?」 ミサはネロにウィンクして、ネロにラブラブビームを送る。 「はあ!? お前なに言ってんだよ!? ネロ、なんとか言ってやれよ!」 オレの指先が得体の知れない恐怖で震えている。手には嫌な汗を掻いている。 ネロはミサを無視して、デジタル腕時計を弄りながら、黒縁メガネのレンズでどこからミサイルランチャーが飛んできたか探索モードで必死に探っている。 「おい、ミサ! オレのだけ手加減したのかよ!? お前、それでも幼馴染かよ!?」 オレはまた力強くミサを指さす。やっぱりミサが信じられず指先が震えている。 ミサは肩を竦め不気味に微笑んで、鬱陶しそうに手をひらひらさせる。 「ネロとあたしは大丈夫だから。落ちるのはカイトね。短い間だけど、楽しかったわ」 ミサは瞼を閉じ、涙を指で拭う仕草をして、胸の前で十字を切った。 ミサに付き合いきれずに疲れて、そのまま深いため息が零れる。 「!?」
オレは一気に緊張して、驚いて顔を上げる。 オレは素早くネロを見ると、ネロの黒縁メガネのレンズに表示された3D立体地図が赤く点滅している。 その時、けたましく鳴きながら、オレたちの向こうと反対側から飛んできた二羽の大鷲。 大鷲はメタリックの骨格に眼が紅く、両翼の先端が太い筒状になっており、長い尻尾が生えている。 二羽の大鷲は回転しながらオレたちに近づき、それぞれ口を開けるとガトリングガンがあり、二羽の大鷲は口を開けたままガトリングガンを撃ってくる。 オレのジャンボシャボン玉の罅がみるみる大きくなる。 ネロを見るが、ネロのシャボン玉は攻撃を吸収して大丈夫みたいだ。 オレはミサとネロに訴える様に、シャボン玉の見えない壁を拳で叩く。 大鷲は勝ち誇ったように、両翼を真っ直ぐ前に突き出し、両翼の先端の筒からミサイルが発射された。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています