【恨J民】桜ういろう 2本目【ストーカー】
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保守系女性アカウントへの執拗な粘着で有名なハンJ最高齢垢・桜ういろうについて語りましょう!(・∀・)
※前スレ
【恨J民】桜ういろう 1本目【ストーカー】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1591023199/ 岩壁に突き刺さったワイヤーが抜けてワイヤーが巻き取られ、オレの身体が逆さまに滝壺に吸い寄せられてゆく。 最後にこいつを頼ることになりそうだ。不思議と死ぬ気がしねえ。 「なんとかしやがれ! ただの飾りじゃねえだろうが!」 オレは瞼を閉じ、胸のクリスタルを片手で握り締めた。 その時、滝の向こうから大きな翼が羽ばたく音が聞こえる。 オレの視界に白色の大きなドラゴンが羽ばたきながら、口から炎を吐き、物凄い速さでオレに近づいてくるのが映る。 白色ドラゴンの瞳は吸いこまれそうな透き通る 大きなサファイアブルーだった。まるで大きなサファイアブルーの宝石の様な瞳だ。 白色のドラゴンが火を噴いた熱気がオレを襲い 、オレは顔の前を手で遮る。 物凄い熱気でむわっとする。冷たかったオレの身体が温められる。 な、なんだよ、あいつ。魔物か? オレを捕まえる気なのか? それとも腹が減ってオレを食う気か? 「ワハハハハッ! 感じる、感じるぞ! 久しいオーヴの力だ! ワタシは長い眠りから覚めたぞ!」 人語を操るよく通る声が近づいてきたと思ったら、白色ドラゴンがオレを一瞥して、白色ドラゴンの大きな影がオレの下を通り過ぎる。 次の瞬間、ばさっと翼を広げるような大きな音がして、オレの背中がごつごつと硬い物に触れた 見上げると、白色の大きなドラゴンが仰向けになって両手でオレを抱いていた。 白色ドラゴンの指の鋭い爪が視界に入り、オレはぞくりと寒気がしてぷるっと震える。 オレは白色ドラゴンの腕の中で手足をバタバタさせて暴れた。 まだクリスタルが青白く輝いているので、オレはクリスタルをそっと握り締めた。 不思議と安心して落ち着き、大丈夫だと教えてくれている様な気がした。 白色のドラゴンが身体をよじって、呆れたように大きな首を横に振る。 「やれやれ。無暗にオーヴを使い過ぎだ、マスターよ。お前は疲労の限界がきているはずだ、少し 気持ち良さそうに両翼を羽ばたかせて、大きな滝から離れ、白色ドラゴンは川沿いをゆっくりと 飛んでゆく。 その時、オレの眼下に川岸に寄せられてうつ伏せに倒れているミサが目に入る。 ミサの傍にはホバーボードが裏返って火花が散っている。 川岸の樹の影から現れた一人の黒装束が肩に掛けたマシンガンを構えてミサにゆっくりと近づいてゆく。 「お、おい! 下ろしてくれ! ミサを助けないと!」 肘が痺れてびりびりして、オレは痛みで肘を押さえて呻いた。 「倒れているあの子かい? ちょっと様子を見ようじゃないか」 黒装束の男がミサを肩に担ぎ、ホバーボードを脇に挟んで、黒装束は旋回している白色のドラゴンを仰ぐ。 黒装束は顔が黒いフードで覆われ、口許も黒い布で覆っているため、性別がわからず、表情も見えない。 やがて黒装束はミサを肩に担ぎ直して歩き出し 、奥の樹の影に消えた。 白色のドラゴンが旋回をやめて羽ばたき、森の奥を見つめている。 「ふむ。近くに野営地があるみたいだね、テントが幾つか張ってある。そこの連中みたいだ、あの子を攫った奴は。どうするんだい?」 白色のドラゴンが欠伸をして火を噴いた後、オレに訊いてきた。 白色のドラゴンの視線の先に野営地があり、テントが幾つか張ってあった。 野営地から白煙が昇って、風に乗っていい匂いがオレの鼻腔をくすぐる。 そういえば、腹が減ったな。ミサが持ってきた菓子、全部食ったしな。 ミサの奴、本当はネロとのデートで食うつもりだったんだろうけど。 オレはお腹を擦るが、腹の虫は食いものをよこせと鳴き続ける。 それにしても、こんなところに開けた場所があるなんて。 そうだ。あいつらに訊いてみよう、ラウル古代遺跡のこと。何か知ってるはずだ。 白色のドラゴンはオレを摘まんで、顔の前までオレを持ってくる。 「ワタシは反対だね。マスターの疲労が酷い。今野営地に行ったって死ぬだけさ。ワタシとお前で攻めるつもりかい? 冗談じゃないよ。敵の数が多い。よく考えな」 白色ドラゴンは眉根を寄せて口を結び、白色ドラゴンの鼻息がオレに飛んでくる。 白色ドラゴンの声が子守唄の様に、波の様に揺らいで聞こえる。 オレは禁断の森の奥、獣道で三匹の狼の様な魔物に追いかけられていた。 オレの鼓動は高鳴り、冷や汗を背中に掻き、息を切らして魔物に振り返る。 魔物は身体中から暗黒のオーラを放ち、紅く鋭い眼光に吸い込まれそうだ。 魔物は荒い息を上げて低く唸り、涎を垂らしながら、鋭い牙を覗かせ吠えて走ってくる。 舗装されてないので足元がかなり悪く、雨が降ったのか大小の水溜りが出来ている。 オレは前を向いてないので、前方不注意で盛大に水溜りを踏んだらしく、派手な水飛沫が飛び散る。 おかげでスニーカーが濡れ、靴下までも濡れて気持ち悪い。スニーカーが泥だらけだ。 おまけに水溜りを踏んだせいで、足を持っていかれ危うくこけそうになる。 嫌な予感がする。オレの頬に冷や汗が伝い、オレは顔を戻す。 腕を必死に振って走り、小さな水溜りを飛んで避け、大きな水溜りはスニーカーや靴下が濡れるのを構わず走る。 獣道の脇では、樹の影や枝の上で紅い眼が蛍の光の様に幾つも光が点滅している。 まさか、さっきの遠吠えで仲間を呼んだんじゃないだろうな。 オレの悪い予感が的中するかのように、獣道の脇、樹の影からぞろぞろと狼の様な魔物が出てきた。 どの魔物も涎を垂らし、オレに鋭い牙を向けて威嚇して吠えている。 腹が空いているのか、苛立ったように足を踏み鳴らし、今にも突進してきそうだ。 嫌な目だぜ、どいつも同じ様な面してやがる。仲間でオレを狩るつもりか? オレはまだ十一なんだぞ。こんなとこで、魔物の餌になりたくねぇ。 オレは魔物を見回しながら走り、心の中で愚痴を吐く。 その時、オレは獣道に転がっていた小石につまずき、片足が派手に上がる。 その時、オレの左隣を走っていた幼馴染のネロが右手を伸ばしてオレの胸を支えてくれる。 ネロは黒いハットを斜めに被り、整った目鼻立ちで黒縁メガネ。左耳にピアス。 服は白いシャツに黒いジャケットを羽織り、左手の小指と中指に指輪を嵌め、右手首にブレスレット。下はデニムパンツにスニーカーを履いている。 ネロのハットとジャケットは砂埃で汚れ、指輪とブレスレットに小さな泥が付いている。 ネロはオレの胸からそっと手を離し、その場から一歩も動かず魔物を窺い辺りを見回している。 ネロは何やらデジタル腕時計のボタンを弄り、黒縁メガネのレンズに魔物の3D立体映像が表示された。 3D立体映像表示された魔物は回転して、何やら数秒後に黒いシルエットに変わり赤く点滅している。 オレは頭の後ろで手を組んで、ネロの様子を黙って見ていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています