【恨J民】桜ういろう 2本目【ストーカー】
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
保守系女性アカウントへの執拗な粘着で有名なハンJ最高齢垢・桜ういろうについて語りましょう!(・∀・)
※前スレ
【恨J民】桜ういろう 1本目【ストーカー】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1591023199/ オレは緊張で唾を飲み込み、ごくりと喉を鳴らす。何故か喉が渇き、冷や汗が頬を伝う。 ネロは左手をジャケットのポケットに手を突っ込み、右手で銀色の小さな球形を握り締めて手を構えている。 後ろの敵と前の敵を気にしながら、ネロはタイミングを窺っている。 どうやら、ギリギリまで奴らを引き付けるつもりらしい。 オレは水溜りの上を歩く奴らに向かって、銀色の小さな球形を放り投げる。 銀色の小さな球形は放物線を描いて水溜りに落ちた瞬間、強烈な青白い電撃が魔物たちを巻き込んで襲い始める。 あまりの眩い光に、オレは思わず「うっ」と声を漏らす。顔の前で眩い光を手で遮り、片目を瞑る。 魔物らが水溜りの上で咆哮を上げながら、魔物の身体は黒こげになり黒煙を上げ、絶命したのかばたばたと横に倒れてゆく。 電撃を食らわなかった魔物らは、一瞬何が起こったか理解できず、首を傾げてお互い顔を見合わせる。 数秒が経ち、魔物らは仲間の死体を見つめて悲しい眼をして後退り、ぞろぞろと踵を返して樹の影に消えてゆく。 まだ諦めてないのか、樹の影で魔物の紅い目が光っているのが不気味だった。 「なんとかなったな。正直、お前の親父の発明品、馬鹿にしてたぜ」 よく変な物を発明しては、騎士団と親衛隊に役立っている。 自慢げにネロは、オレとミサに親父の発明品を見せびらかす。 秘密基地で親父の発明品を弄っては、武器を改良するのがネロの趣味とかなんとか。 お前が親父の発明品を弄る時、ミサがいつもつまらなそうにしているのがわからないのかよ。 「よせよ。お前は何も考えずに突っ走るところがある。無駄な戦いは避けたい」 「悪かったな、何も考えてなくて。今回は、お前に助けられたな」 ネロの背中越しに、魔物らが黒こげになっているのを見て、オレは口笛を吹く。 「ねぇ。こんなとこにラウル古代遺跡があるわけ? 見たとこ森が広がってるし、でっかい湖はあるし。何もないじゃない」 ネロのインカムに、ノイズ交じりでミサから無線が入る。 お前は暢気でいいよな、ミサ。オレとネロは散々な目に遭ったってのに。オレは愚痴を零す。 オレは空を仰いで額に両手をくっつけ、お気楽なミサを探す。 オレはミサを探すのを諦めて頭の後ろで手を組み、樹の影に消えてゆく魔物らを見送る。 「あいつらも諦めてくれたし、さっさとこんなとこ離れようぜ」 ネロの横を通り過ぎようとした時、ネロは手でオレを制す。 ネロは何匹か残った魔物を見回した後、自分が倒した魔物の前にいる、生き残った魔物たちを睨み据える。 オレは舌打ちして、斜め掛けの鞘に収めた剣の柄に手をかけ、残った魔物たちを見回す。 オレたちの前から立ち去らずに残った魔物は、なんと黒こげになった魔物の死体を喰い始めた。 魔物は喧嘩しながら、魔物の死体を貪る。生々しい咀嚼音が聞こえる。 信じられない光景を目の当たりにして、オレは思わず後退る。 ネロは緊張した声音で、腰に巻いたホルスターのオートマチック銃の柄に手をかける。 ネロは余った手でジャケットのポケットに手を突っ込んだ。さっきの武器を使うのだろうか。 共食いしている一匹の魔物が貪るのを止めて顔を上げ、低く唸りながらオレたちに吠えて威嚇して見ている。 その魔物は、低く唸りながら足を踏み鳴らし、なんと姿を変え始めた。 その魔物は皮膚が解けてメタリックの骨格が露わになる。足の爪がさらに鋭くなり、背中にキャノン砲が現れた。 それぞれメタリックの骨格姿に変えた魔物の背中に様々な武器が現れる。 ミサイルランチャー、ガトリング砲、ビームキャノン砲。 姿を変えた魔物が勝ち誇った様に口許を綻ばせ、紅い目が鋭く光り、次々に背中に装備した武器を発射したり撃ってくる。 ミサがオレたちの頭上で呪文を詠唱した声が聞 こえたかと思ったら、オレの身体がジャンボシャボン玉に包まれ、ふわりとオレの身体が浮き上がる。 その間に奴らの攻撃がオレのジャンボシャボン玉に当たるが、奴らの攻撃がジャンボシャボン玉に吸収されてゆく。 オレはジャンボシャボン玉の中でバランスを取るのに必死で、ジャンボシャボン玉の中で忙しく回転している。 回転しすぎて気分が悪くなり吐きそうになり、ロ許を手で押さえる。 ネロはジャンボシャボン玉の中でハットを押さえ、胡坐をかいてジャケットのポケットに手を突っ込んでいる。 ネロの奴、平然とパランス取りやがって、優雅に景色を堪能してやがる。 オレはジャンボシャボン玉の中でバランスをとるのに悪戦苦闘し、くるくる回ること数分が経ち、そろそろバテた頃。 オレはコツを掴み、やっとジャンボシャボン玉の中でバランスが取れる様になる。 オレは胡坐をかいて頬杖を突き、勝ち誇った様にネロを睨む。 ネロは相変わらずハットを押さえて胡坐をかき、ジャケットのポケットに手を突っ込み、眼下に広がる景色を堪能している。 オレは立ち上がり、退屈しのぎに片足を上げてよろけながらシャボン玉の内側をこぶしでたたいてみるが、金属の様な硬い音がする。 ふと下を見ると。オレの眼下で小さくなった奴らが悔しそうに攻撃を諦めてオレたちを呆然と見上げている。 オレはネロに背を向けて寝転び、耳を穿りながら眼下に広がる景色を眺めた。 広大な森が広がり、山が連なり、川が流れ、大きな湖、大きな滝、古城、遺跡がちらほら見える。 大自然がオレを呑み込み、オレは息を呑む。これが、世界か。初めて見る。 それにしても。
禁断の森の途中まで馬で来て、すく帰るつもりだったんだよな。 馬はミサの魔法でゾット帝国騎士団の馬小屋に返したのはいいけどよ。 まさか、遺跡を調べている時に魔物に襲われるとはな。 爺ちゃんの最期の冒険、ラウル古代遺跡を確かめるため、ここまで来た。 オレは今、世界を見ている。爺ちゃんが見てきた世界。 オレは爺ちゃんに貰ったクリスタルの首飾りのクリスタルを握り締める。 このクリスタルは、爺ちゃんがラウル古代遺跡で採取したらしい。 爺ちゃんが死んでから、オレはクリスタルの首飾りを肌身離さなかった。 レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。