【恨J民】桜ういろう 2本目【ストーカー】
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保守系女性アカウントへの執拗な粘着で有名なハンJ最高齢垢・桜ういろうについて語りましょう!(・∀・)
※前スレ
【恨J民】桜ういろう 1本目【ストーカー】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1591023199/ ネロのインカムに、ノイズ交じりでミサから無線が入る。 お前は暢気でいいよな、ミサ。オレとネロは散々な目に遭ったってのに。オレは愚痴を零す。 オレは空を仰いで額に両手をくっつけ、お気楽なミサを探す。 オレはミサを探すのを諦めて頭の後ろで手を組み、樹の影に消えてゆく魔物らを見送る。 「あいつらも諦めてくれたし、さっさとこんなとこ離れようぜ」 ネロの横を通り過ぎようとした時、ネロは手でオレを制す。 ネロは何匹か残った魔物を見回した後、自分が倒した魔物の前にいる、生き残った魔物たちを睨み据える。 オレは舌打ちして、斜め掛けの鞘に収めた剣の柄に手をかけ、残った魔物たちを見回す。 オレたちの前から立ち去らずに残った魔物は、なんと黒こげになった魔物の死体を喰い始めた。 魔物は喧嘩しながら、魔物の死体を貪る。生々しい咀嚼音が聞こえる。 信じられない光景を目の当たりにして、オレは思わず後退る。 ネロは緊張した声音で、腰に巻いたホルスターのオートマチック銃の柄に手をかける。 ネロは余った手でジャケットのポケットに手を突っ込んだ。さっきの武器を使うのだろうか。 共食いしている一匹の魔物が貪るのを止めて顔を上げ、低く唸りながらオレたちに吠えて威嚇して見ている。 その魔物は、低く唸りながら足を踏み鳴らし、なんと姿を変え始めた。 その魔物は皮膚が解けてメタリックの骨格が露わになる。足の爪がさらに鋭くなり、背中にキャノン砲が現れた。 それぞれメタリックの骨格姿に変えた魔物の背中に様々な武器が現れる。 ミサイルランチャー、ガトリング砲、ビームキャノン砲。 姿を変えた魔物が勝ち誇った様に口許を綻ばせ、紅い目が鋭く光り、次々に背中に装備した武器を発射したり撃ってくる。 ミサがオレたちの頭上で呪文を詠唱した声が聞 こえたかと思ったら、オレの身体がジャンボシャボン玉に包まれ、ふわりとオレの身体が浮き上がる。 その間に奴らの攻撃がオレのジャンボシャボン玉に当たるが、奴らの攻撃がジャンボシャボン玉に吸収されてゆく。 オレはジャンボシャボン玉の中でバランスを取るのに必死で、ジャンボシャボン玉の中で忙しく回転している。 回転しすぎて気分が悪くなり吐きそうになり、ロ許を手で押さえる。 ネロはジャンボシャボン玉の中でハットを押さえ、胡坐をかいてジャケットのポケットに手を突っ込んでいる。 ネロの奴、平然とパランス取りやがって、優雅に景色を堪能してやがる。 オレはジャンボシャボン玉の中でバランスをとるのに悪戦苦闘し、くるくる回ること数分が経ち、そろそろバテた頃。 オレはコツを掴み、やっとジャンボシャボン玉の中でバランスが取れる様になる。 オレは胡坐をかいて頬杖を突き、勝ち誇った様にネロを睨む。 ネロは相変わらずハットを押さえて胡坐をかき、ジャケットのポケットに手を突っ込み、眼下に広がる景色を堪能している。 オレは立ち上がり、退屈しのぎに片足を上げてよろけながらシャボン玉の内側をこぶしでたたいてみるが、金属の様な硬い音がする。 ふと下を見ると。オレの眼下で小さくなった奴らが悔しそうに攻撃を諦めてオレたちを呆然と見上げている。 オレはネロに背を向けて寝転び、耳を穿りながら眼下に広がる景色を眺めた。 広大な森が広がり、山が連なり、川が流れ、大きな湖、大きな滝、古城、遺跡がちらほら見える。 大自然がオレを呑み込み、オレは息を呑む。これが、世界か。初めて見る。 それにしても。
禁断の森の途中まで馬で来て、すく帰るつもりだったんだよな。 馬はミサの魔法でゾット帝国騎士団の馬小屋に返したのはいいけどよ。 まさか、遺跡を調べている時に魔物に襲われるとはな。 爺ちゃんの最期の冒険、ラウル古代遺跡を確かめるため、ここまで来た。 オレは今、世界を見ている。爺ちゃんが見てきた世界。 オレは爺ちゃんに貰ったクリスタルの首飾りのクリスタルを握り締める。 このクリスタルは、爺ちゃんがラウル古代遺跡で採取したらしい。 爺ちゃんが死んでから、オレはクリスタルの首飾りを肌身離さなかった。 オレたちを包んだシャボン玉は上昇気流に乗って目がくらむ高さまで上昇した後、風に任せてゆっくりと飛んでゆく。 「なんだ?」
オレは何事かと思い、音のする方に顔を向ける。 騒音とともにごっついホバーボードに乗った、幼馴染のミサがオレとネロの間に割って入る。 オレは寝返りを打って、やっと来たミサを「おせえんだよ」と呟く。 ミサは亜麻色のポニーテールでエメラルドグリ ーンのベレー帽を斜めに被り、額にゴーグルを装着している。 服は白のブラウスで胸に小さな紅いリボンが付き、スカイブルーのガーディガン。 コウモリの形をした黒いマントを羽織り、両手 に革の黒いグローブを嵌めている。 下はピンクのフレアスカートに太腿丈の黒いスパッツを穿き、膝から下は縞のニーソックス。 「もう見てられないんだから。あたしに感謝しなさいよ? ネロ、あたし大活躍でしょ!?」 ミサは鼻と喉を鳴らしてオレを一瞥した後、胸の前で手を組み上目遣いでネロにラブラブビームを送る。 ネロはミサを無視して胡坐をかき、景色を眺めながら腕を組んで顎に手を当てて何やら考え込んでいる。 「つうか、ミサ。お前、今までどこ行ってたんだよ?」 「どこでもいいでしょ? カイトには関係ないじゃない」 ミサはオレに舌を出して、両手を組んで鼻と喉を鳴らしてそっぽを向いた。 「ああ、そうかよ。お前の恋が実るといいな。どっかの誰かさんと」 オレは「やってらんねえ」と呟き、ミサに背を向けて寝返る。 景色をぼんやり眺めていると、安心感と疲労で眠気が襲い、オレは欠伸をして目を擦る。 その時、どこから飛んできたミサイルランチャーがオレのジャンボシャボン玉に当たり、卵が割れる様な嫌な音を立てて罅が入る。 オレのジャンボシャボン玉にミサイルランチャーが当たる度に罅が大きくなる。 レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。