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中島みゆきの名曲
0001Track No.774
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2021/11/07(日) 12:47:44.62
中島みゆきの名曲から物語を作る名曲一日一選マラソン
0002Track No.774
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2021/11/07(日) 20:26:32.73
「あなたでなければ」

「お前の靴ズタボロじゃん。汚ったねぇ」履いているスニーカのボロボロ具合で、
家の事情がばれたのか、地元有力者のドラ息子は俺に目をつけ何かと、毎日ちょっかいを
かけてくる。先生にチクったところで意味はない。もっと酷くなるだけだった。

取り巻きを引き連れたドラ息子は腹立たしいが、本気で憎い裏切者は別にいた。
下駄箱に突っ込まれたゴミを片付け、一路焼却炉に行く。あいつは懲りもせず、毎回同じ場所に
捨てる。校舎裏に回り込めば、案の定、あいつが俺の上履きを持って焼却炉に立っていた。
あいつは高校で初めてできた俺の友達。教室の席も近く、自然な流れで毎日会話する仲になった。

お互い貧しい母子家庭育ち。俺には弟がいて、あいつには妹がいる。お互いに兄貴ということで、
親近感が湧いて「お兄ちゃんって損だよな」「なー」と愚痴をこぼしあっていた。そんな楽しい日々は、
あいつがドラ息子のグループに入ったことで終わりを告げる。今じゃあいつはドラ息子の使いパシリ。
ボスに命令されれば何でもやる。それからの日々は地獄だった。ドラ息子の嫌がらせは日増しに、

エスカレートして行った。物を取られて捨てられるのはしょっちゅうだし、トイレや校舎裏で、
ヤキを入れられることもあった。「ぐうぅ...」「貧乏人が学校へ来るな、とっととやめろ」と、鳩尾を
思い切り蹴られ激痛が走る。ニヤケ顔で脅すドラ息子の後ろで、あいつは卑屈に薄ら笑いしていた。
何度も学校をやめたいと思った。それでも意地と根性で通い続けた。働きづめのお袋や中学生の弟に

心配はかけたくないからだった。俺さえ我慢すればと自分に言い聞かせ、殴る蹴るの理不尽な仕打ちや
陰湿な嫌がらせに耐え続けた。お袋はパートで帰りが遅く、家にいる時間がすれ違っていたので、
何とか上手くごまかせたが、弟となるとそうもいかない。「ただいま」「どうしたの兄貴。泥だらけじゃん」
ぐったりして玄関のドアを開けると、先に帰っていた弟が驚き、頼んでもいないおせっかいを焼いてくる。

「転んだんだ」「でも、怪我もしているし・・・顔のそれ、殴られたのか」「ほっとけよ」「学校で何かあったの?」
食い下がる弟にいら立ちが爆発し、思わず怒鳴り飛ばす。「関係ねえだろ、弟のくせに変な事、気にすんな!」
家で声を荒げる事なんて滅多にない俺の変貌ぶりに弟はびっくりし、しょげ返り「…ごめん」と呟く。
目に涙をためて謝る弟に罪悪感が襲い俺は何も言わずに自分の部屋に引っ込み、枕に顔を埋めて悔しくて泣いた。

高校卒業後、俺は大学へは行かず、地元の自動車整備工場に就職した。親父の作った借金を返すのはもちろん、
弟の学費を稼いでやりたかったからだ。「お前は本当に働き者だな」「お袋は年だし、下には手のかかる弟がいるもんで、
俺が食わせてやらなきゃいけないんで」上司の言葉に笑って返し、エンジンの修理に戻る。毎日オイル塗れになって
車に下に潜り、サボることなど考えず、がむしゃらに働いた。実家の借金返済を目標に仕事に打ち込み、あっという間に

十年が経った。「お疲れ様です。良ければどうぞ」「サンキュー」事務のユキちゃんがくれた缶コーヒーを笑って受け取る。
まだ新人だが、とても気配りが上手な子で、キツイ仕事で汗をかいていると、清潔なハンドタオルをそっと差し出してくれる。
若手が長続きしない職場だったのもあってか、心優しいユキちやんとはすぐに親しくなった。付き合うまでには時間はかからなかった。
何回かのデートでお互いの家族の話になった。最初こそ母子家庭の苦労がわかる者同士話が弾んだが、途中から何か引っかかり

その後に衝撃的な事実を知ってしまう。なんとユキちゃんは高校時代、俺を虐めていた同級生の・・・元親友の妹だったのだ。
あいつの妹。暗い顔で黙り込んでいると「どうしたの?」と身を乗り出して聞いてきた。俺は過去の事を洗いざらし話した。
彼女は泣きだし、謝ってくれた。彼女は相当ショックを受けたらしく、次の日、会社を休んだ。その晩、夜遅くに彼女からメールが来た。

「兄と喧嘩しました。私には、どうしても、あなたが必要です。あなたでなければイヤなんです。あなたでなければ駄目なんです。
似たような人じゃなくて、代わりの人じゃなくて、どうしてもあなたが傍にいてほしいんです」俺も返信を送った。「俺も同じだ」
0003Track No.774
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2021/11/07(日) 20:43:13.32
>>2
下から10行目「車の下に潜り、・・・」に訂正
0004Track No.774
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2021/11/08(月) 09:14:38.32
>>2
下から4行目「俺は過去の事を洗いざらい話した。」に訂正
その「俺は過去の事を洗いざらい話した」の前に「少し言うのをためらったが、」を追加
0005Track No.774
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2021/11/08(月) 22:19:02.96
「海鳴り」

夏の海を見ながら歩いていると浜辺に座ってじっと海を眺めている男の子がいた。
よく見るとその子は隣町の学校の制服を着ていた。
それが彼との出会いだった。「何してんの?」「海見ている」
海に視線を向けたまま彼は答えた。

靴と靴下を脱いで、足だけ波に浸かっていた。
「なんで?」「海が好きだから」そう言ってからやっと顔をこちらに向けた。

「君も好きだろ?」
ドクンと心臓が跳ねた。
「うん、好き」

すぐ隣に置いていた靴をよけて、「座る?」と私に場所を譲った。
そうされると座るしかない。私も、靴と靴下を脱いで、足だけ波に浸かった。
「冷たい」と足をバタバタさせて燥いだ。海水は冷たかった。
彼も私を見て笑っている。大きな波の音が聞こえた。

夕日は水平線に沈んだ。−−− 今日の太陽も綺麗だった −−−

それから1か月、私は学校が終わってから日没までの間、彼と一緒に海を眺めていた。
第一印象はちょっと変わった奴だった。けれど鼓動は高鳴るばかりだった。
私の中では彼の存在が次第に大きくなっていった。

そんな日々もあっという間に、1か月が過ぎた。そんなある日、別れ際に彼が言った。
「ありがとう」と何故か、礼の言葉を述べた。私にはその言葉の意味が分からなかった。
ただ胸があたたかくなるのを感じた。

「・・・あのさ、俺、いや、やっぱいい・・・ なんでもない」
彼は言いかけてやめた。彼の顔は少し赤かった。
 
次の日、彼は来なかった。 それ以後、彼は来ることがなかった。

――――――――― あれから3週間近くが経った。
― 風の噂では転校して行ったことを知る ―――――――――

海岸から少し離れた場所にある私の家にも迫力ある海鳴りが聞こえてくる。
台風が近づいていて、通常の荒れた波に加え、海全体がうねる圧力のある波が押し寄せてくる。
遠くの海の向こうからグオオォ〜〜〜 と低く唸るような風の音。家の中の吊り戸が換気口などの影響で

カタカタカタ・・・ そして近くも強風になると山側でも、ビューオォーオォ−−−
窓から見ると波が堤防にぶつかり太鼓よりも低くくドドドオォオォ〜〜〜ン
ザザァヴァ〜ン・・・・・・ザザァヴァ〜ン・・・・・・

物凄い波が海の中にある防波堤に当たって砕け散っていた 。
波が砕け散った時には破裂したような音がする。
 一晩中繰り返していた ―――――――――
0006Track No.774
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2021/11/09(火) 20:51:09.75
「あのバスに」

あのバスに乗らなけりゃならないと急いでいた。立ちふさがる雨傘を
押しのけて飛び乗った。選ぶほど沢山のバスがあるわけじゃないから、
とにかく、目の前に来たバスに乗る事だけを考えた。

精一杯に急いだと、肩で息を継ぎながら、見飽きた枝の木を駆け抜けて飛び乗った。
外の景色を見る。

バスの行く先も見もせずに急いでいた。あのバスに乗らなきゃと
そして飛び乗ったバスの車内。

「次の停留所は〇〇〇〇」と社内アナンスが… 「しまったあぁー 間違えた! 」

会社の同僚を乗せたバスは軽快に走り去っていく ――――――――― 「あのバスだった!」
−−− ああぁぁあぁぁ〜〜 遅刻だあぁぁぁぁぁぁぁぁ −−−

−−− ここで目が覚めた −−− 
「あ、夢か」時計を見る。時刻は今、午前8時半。ヤバい。完全に遅刻だ!
今日は遅刻するわけにはいかない。とにかく急いで、パジャマを脱ぐ。
「また課長に怒られる。ヤバいよ! ヤバいよ! もう遅刻しないと約束したばかり。ヤバいよ。ヤバいよ」

ワイシャツをハンガーから取り、慌てて着る。慌ててズボンが上手く履けない。
ズボン履いて、ベルトを締め 「靴下は、靴下は?、あった!」穴あき靴下だ! 

気にしている暇ない。気にせず履き、上着を羽織り鞄を持ち。靴を履き。
マンションを出る。ゴミ出しオバサン、そこどいてと思いながら、焦る焦る。

道行く先の信号、赤が続く・・・正直、イラつく、、、  「あ、あのバスに」もう既にバスは来ていた。
精一杯の走力で走る走る走る 肩で息を継ぎながら 急いでバス停まで向かう。

「待ってー 乗せて」 ――――――――― あのバスに乗らなけりゃならないと急いでた。
0007Track No.774
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2021/11/09(火) 21:13:07.21
「あのバスに」は人生の選択の場面をバスに例えているのか

「選ぶ程沢山のバスがあるわけじゃないから、とりあえず目の前に来たバスに乗る事だけを考えた」と言う事なのだろうか
「後ろが見えなくなる、角を曲がってしまったから 角を曲がり見たものは数え切りない曲がり角だった」

若い頃はあの角を曲がれば、ここじゃなければ次の角を曲がれば、何もかも風景が新しくなるはずだと信じていたけど、
数えきれない曲がり角が見えるだけで、結局はそこそこの人生なのかもしれませんね。

他人を押しのけてまで何とか目当ての出世街道のバスに乗ることが出来たが・・・果たしてそれで良かったのだろうか...
バスが走りだしても、何か大切なものを置き去りに・・・忘れ去ってはいないだろうか・・・
「精一杯に急いだと 肩で息を継ぎながら 押しのけたあの傘の中に自分がいた気がした あのバスに乗らなければならないと急いでいた」
0008Track No.774
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2021/11/09(火) 21:34:08.30
新しい風景を期待して飛び乗ったバスは市内循環バスだった。
新しい風景など無いと知っても、それでも飛び乗らなければならないのだ言いたいのかもしれませんね。
「遠ざかる古い樹は切り倒され」もう後戻りはできない 先へと先へと急ぐしかない。

もう乗ってしまったのだから、もう後戻りできない、行く先が思い描いていたような世界でなくても
とにかく進むだけなのかもしれません。人生も我々のこの世界も言い当てているのかも・・・
0009Track No.774
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2021/11/09(火) 21:56:05.57
>>8
バスに乗らない選択もありかと。最終的には自分の人生は自分で決める。
0010Track No.774
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2021/11/10(水) 17:35:20.00
「黄色い犬」

俺は某取材記者。〇〇事件の真相を追っているうちに、黒幕と思われる人物、
鬼頭勝男がいることを突き詰めるのだが、その取材に関わっているうちに、
上層部から取材を一方的に打ち切られた。

仕方なく取材を終えた後、近くの某有名外資系ホテルのカフェラウンジに入った。
広いスペースにはグランドピアノが置いてあり、落ち着いた雰囲気がある。
ちょうどピアノの生演奏が始まった。

――――――――― 俺の心を癒すように雰囲気のあるスロージャズが流れる。

周りを見回すと、スタイルのいい女性がバーテンダーがいるカウンターテーブルに座っていた。

確かに見覚えがある。そうだ、あの鬼頭の女だった。 
某有名ホテルの豪華絢爛たる大広間で行われたパーティで鬼頭の傍にいた女だった。
目の覚めるような深紅のドレスを着た女がにこやかに立っていた。

ほっそりと気持ちよく伸びた足に首が長く品の良い小作りな顔が似合っていた。
鮮烈な妖しい美しさがあった。

俺の近くのテーブルでは、サラリーマン風の二人が世間話をしていた。
「なんだかんだ言ってもさ、日本はアメリカのいいなりだもんな」
「まあ、確かにそれはあるな。だから誰がなっても一緒という感じはあるな」

「どんなに白く顔を塗ったって中身は黄色い犬っコロだよねって!
そうじゃなくなる日が日本に来るのかね?」

「日本はアメちゃんの妾、愛人の一人(一つの国)に過ぎないのかもね」
「そうだな。いいこと言うね。ワハハハ」「仕方ないさ。わははは」
0011Track No.774
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2021/11/12(金) 08:00:28.74
「世迷い言」

あれは昨年の3月頃のこと。上司に連れられてオカマバーに行った時の話。
何故オカマバーに行くことになったかは飲みの席でのノリだった。

「じゃあ、フィリピンパブか、オカマバーか、どっちがいい??」と
究極の選択を迫られ、こちらとしては、なんかこちらの方が面白い事、
起こりそうやんという感じでオカマバーを選んだ。

オカマバーの客引きやってるオカマが「お姉さんオカマ如何〜? 
ポケモンgoじゃなくてばけもんGOよ〜ん」とか言ってて思わず笑ってしまった。
上司が「ここがいい。此処にしょう」と言うノリで決めた。

店に入ると、どうも上司が気に入っているキャストがいたらしく紹介された。
その方はもう既に70歳近いその道のプロの方で、御尊顔は笑点の歌丸。
そう歌丸が女装したときの雰囲気に激似だった。

上司が「おう! お前本当に歌丸に激似だな!! 気持ちわりーな!」
「もう、何よ!入って来ていきなり! やめてよー!!」と上司は
その歌丸激似のオカマと初めて来た店と思えないノリのいいやり取りをしていた。

俺の所にはコロチキのナダル似のオカマがついた。
「こんにちはー!! 何なされているんですか〜!」「いゃ、会社員ですね。おもちゃ関連の」
「あらま、大人の?」「まいっちゃうなぁ〜  違いますよ。子供の玩具ですよ(笑)」そんな感じで始まった。

「あら、ちょっとお兄さん!」「はい?」「よく見ると可愛い顔しているわね。
あなた! あたしのお酒に惚れ薬入れたでしょ!」そこにニューハーフ顔のオカマが、
「あら、ここにいい男いるわ。は〜い、いらっしゃ、、、ぶぇっくしょん!!」

「なに、あんた!お客様の前で!汚いわね」「お客様に向けないようにしたでしょ!
花粉症なの…ふぇっくしょん! …あら、いやだわ、突然、くしゃみが止まらなくなったわ」
なんたってオカマだ。迫力のある親父のようなくしゃみをする。

「この子ね。つい最近彼氏に逃げられたの」
「あら、嫌だ! あんた!余計なこと言わないでぇーぇ〜 … はぁ…はぁ…はぁ…はぁ、、、
ハックション!!… 大魔王。 呼ばれて飛び出て…ジャジャジャジャーン 
アラビン ドビン ハゲチャビーーーーーーン 」

  
0012Track No.774
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2021/11/12(金) 08:11:21.67
>>11
6行目「お兄さん!オカマは如何〜?」に訂正
0013Track No.774
垢版 |
2021/11/12(金) 08:44:12.54
>>11
下から2行目「大魔王」消去
0014Track No.774
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2021/11/12(金) 11:46:08.35
ミュージックステーション2時間スペシャルは、11月12日20時から放送。 【出演アーティスト】(50音順) ITZY「WANNABE -Japanese ver.-」 AKB48「会いたかった」「根も葉もRumor」 ELAIZA「Close to you」 関ジャニ∞「稲妻ブルース」 CHEMISTRY「PIECES OF A DREAM feat. mabanua」 清水美依紗「衝撃的だったデビュー曲ランキング」第1位の名曲 TOMORROW X TOGETHER「0X1=LOVESONG(I Know I Love You) feat. 幾田りら[Japanese Ver.]」 なにわ男子「初心LOVE(うぶらぶ)」 日向坂46「ってか」 HIROBA with 伊藤沙莉「光る野原」
0015Track No.774
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2021/11/13(土) 12:12:35.07
「眠らないで」

彼がこの世を去りました。病死でした。その彼と出会ったのは7年も前でした。
彼は大学1年生で持病があり、「あと5年、生きられるかどうか」と寂しく笑って
言っていました。それを承知で私たちは付き合い始めました。

観覧車のゴンドラの中から街の景色を二人寄り添って眺めた思い出。
時には、些細なことで言い争ったことも… そして最後には「泣くなよ」と

慰めて抱きしめてくれたことも… 夏祭り、提灯の明かりに照らされた
色とりどりの明かりの道を二人手を繋いで歩いた事も…

        ーーーーーーーーー みんな夢だったなんてことないよね…

彼のお母さんから入院したという連絡があり、私は大急ぎで彼の病室に行きました。
看護師や医師に囲まれたベットで、うつろな目をした彼が居ました。

ぐったりとした彼の青白い手を医師が掴み、脈を取っていました。
その変わり果てた彼の姿に、私は身動きも出来ませんでした。
その傍では目を真っ赤に腫らした彼のお母さんがいました。

横になっていた彼は私に気づき、ゆっくり口を動かしました。
ほんの僅かでしたが、はっきりと動かしていました。
私は急いで彼の口元に耳を当てて聞き取ろうとしました。

「い・ま・ま・で… あ・り・が・と・う…」
僅かでしたが、私には、はっきり聞き取れました。

私は涙が止まらず、何も言えず、手を握り返し、言葉を聞き逃すまいと、
必死で彼の口に耳を当てていました。

とにかく、頭の中が真っ白で、どうしてよいのかわからず ただ手を握り返す
事しかできませんでした。

心の中で ーーーーーーーーー 眠らないで… 眠らないで… 眠らないで…
 
それからどのぐらいの時間が経ったのかわかりませんでした。
突然、それまで不規則に響いていた電子音が、連続音に変わりました。

医師が彼の目に懐中電灯を当て、ゆっくりと「ご臨終です」と言いました。
その言葉を聞いて、彼の母親が声を上げて泣き始めました。
気が付くと私も、そして彼の父親も声を上げて泣いていました。

私は握りしめた彼の手が、ゆっくり確実に冷たくなっていくのを感じていました。
0016Track No.774
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2021/11/13(土) 12:32:07.17
>>15
末尾
私こそ「今までありがとうと彼に感謝している」
0017Track No.774
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2021/11/14(日) 13:52:25.14
「アイス・フィッシュ」

男のやり方は卑怯だと言えば卑怯だし、洒落ていてこの男らしいと言えば、そうかもしれない…

おじさん… そうとてもいいおじさん… そういう顔をしているわ… あなたと出会ったのは去年。
気の合う飲み仲間とたびたび訪れている行きつけのBAR。たまたまその日はひとりで飲んでいた。

馴染みのバーテンダーから、「あちらのお客様からです」それがあなたとの出会いだった。
スキューバダイビングをしているという。海の中の探索は毎回、宝探しているような楽しさがあるという。
毎年沖縄の海にも出かけているという。いつもは、時間があれば東京から日帰りで行ける伊豆にも出かけるという。
そんな会話を交わしているうちに、話も盛り上がり、意気投合している自分がいた。

彼に感化され私もスキューバダイビングを習い始めた。そして彼と行った沖縄の海、伊豆の海。
海の中は今まで体験したことのない夢の世界だった。私も彼と海の中の探索。宝探し気分で楽しんだ。
日中の海の中も、海から上がった夜も、何のためらいもなく彼と一つになっていた。

OLとして将来の事が不安で、絶えず洋服を買うやりくりに悩み、家賃が高いと嘆いていた今までの自分が嘘のようだった。
海の中が楽しければ楽しいほど、現実の世界はうつろになっていく… 誰でもいい仕事… 空っぽの人間関係…
彼からの連絡がなくなった。電話しても仕事が忙しいという。仕事が忙しくて、もう、今までのように、海に行けないとい。

海の中の探索。宝探しはもう出来ないという。仕事が思うようにいかず空回りしていた。ちょうど、そんな時期、
焦るぐらいなら、休んでいようと、一時的に海の中に逃げていたのかもしれないという。

久しぶりで行きつけのBARで会った時の彼は無表情な大人の顔だった。疲れが見えたのは、多分、裕福な生活を送っている
からに違いがない。「ねえ、又、伊豆の海に行こう」と誘っても、彼は「息子が通っている幼稚園の運動会があるんだ」と言う。
「宝物なんか見つける必要なんてなかったんですよね。あなたにはちゃんと家族っていう宝物持っていたんだもん」

男はエリートで平均的サラリーマンより遥かにリッチな生活を送っていた。そんな彼が仕事に行き詰って自分探しを
していた時、私に出会った。そんなこと言われたら、私なんか一体どうしたらいいのだろう… 
 … そして彼と別れた …  

「この熱帯魚、可愛い〜」友人の満里奈がそう言って燥いでいる。見たら菱形でモノトーンの縞々模様…
私は友人の満里奈に誘われて葛西臨海水族館に来ていた。淡水魚、熱帯魚、深海魚… ぐるぐる廻る廻る 先へ進む…
私は立ち止った。体の脇の側線以外に鱗が無く、頭部が扁平な形をした透明というかクリーム色した魚が目に止まった。

何という魚だろうと解説を見ると、アィスフィッシュ。コオリウオ科の魚で、成魚の全長は55センチメートル。
最大の特徴は脊椎動物で唯一、血液中にヘモグロビンを持たず、血液が無色透明で赤くないことだった。
稚魚たちの体は透き通っていて、背骨が見える。
0018Track No.774
垢版 |
2021/11/14(日) 13:58:46.84
>>17
13行目の末尾「海に行けないという。」に訂正
0019Track No.774
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2021/11/14(日) 14:07:46.35
>>17
13行目「そんな日々も長くは続かなかった。彼からの連絡がなくなった。・・・」に訂正
0020Track No.774
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2021/11/14(日) 21:56:11.09
>>17
9行目「私たちは、まるで魚になった気分で泳ぎ回った。私も彼と魚になった気分で海の中を探索。宝探し気分で楽しんだ。」に修正
0021Track No.774
垢版 |
2021/11/15(月) 10:41:55.44
「エレーン」

私はシンガーソングライターとしてやっと軌道に乗り、シングルもヒットし、
西麻布のマンションに移り住んだ。私は有名人の居宅として騒がれるのを嫌って
麻布の外国人専用マンションを選んだ。

そのマンションに住んでいた外国人モデルの一人、ヘレンとふとした切っ掛けで、
知り合い、時折片言の英語で会話するようになって、非常に仲良くなった。

ヘレンはモデルをしていると言う。髪は金髪に染め、いつも派手な化粧と、身に着けている
洋服はファッション雑誌から切り抜いてそっくり持ってきたかと思うほど洒落たものばかり。
そんな派手な衣装を普段から身に着けていた。端正な顔立ちの華やかな美しい人で、明るく気さくで、

愛嬌があり、ちょっとおっちょこちょいな性格だった。彼女の部屋へ遊びに行くと、モデル業だけ
あって華やかな衣装下着に溢れていた。私たちは会うと楽しく料理をしたり世間話に花が咲いた。
その後、私はコンサートやレコーディングで忙しくなり、暫くヘレンとは顔を合わすことがなかった。

そんなある夜、マンションの共同洗濯室に行くと、そこに独りポツンとヘレンが佇んでいた。
久しぶりに見る彼女の姿に私は嬉しくなって声をかけようとした。しかし、私に気づくとヘレンは
見たこともないような化粧っ気のない青白い顔で一言「… これが、あたしの、普通の顔なのよ…」

ジッと私を見つめて呟いた。いつもの華やかさ明るさは彼女から消えていた。洗濯機の中には、
華やかな衣装の彼女には似合わない白い下着が少しだけ、クルンクルンと回っていた…。

ある朝、私の部屋に男の人が訪ねて来た。警察だった。絵に描かれた女性を見せ、もし心当たりがあれば、
申し出てほしいと言う。見せられた似顔絵は、見慣れない表情で、病んだような女の顔だった。
知らない名前の女がインクの滲んだ粗い印刷で大まかに図解説明されていた。

三日前、東京都港区で発見された全裸死体は… 死亡推定時刻、四日前の午前二時から、午前五時の間…
身の回りの品を一切所持しておらず、その上、顔面を殴り潰されているため、身元の確認に時間がかがったが…
身長… 体重… 年齢… 髪は赤毛を金髪に染めており、近年増加の傾向にあった外国人娼婦の中でも、
かなり有名だった一人で… 被害者はかって出産もしくは中絶の経験があり… 出身地… 本名… 
仲間内の愛称ヘレン… ……「ヘレン」! 彼女はモデルではなかった。

貧しい国から家族の生活を支えるために事情を抱えてやって来た外国人娼婦だった… 
マンションの管理人がヘレンの部屋を処分しなければならなかったそうだが、彼女の部屋にあった沢山の華やかなドレスの殆どは、
売り物にならない安物で、業者も引き取らず、ゴミとして出すしかなかった。

ヘレンは顔面を潰されて絞殺された上に、全裸でゴミ捨て場に捨てられていた。
顔が潰されているので、暫くは身元も特定できなかった。手口と状況から見て、
所持金目当ての犯行という疑いよりも、客とのいざこざから起きた犯行との疑いが
濃いという。これだけの無残な事件なのに新聞はたった数行の扱いだった。

…異国の地で独り寂しく死んでいった女。あの夜、化粧っ気のないヘレンが呟いた一言。
「…これがあたしの普通(本当)の顔なのよ…」 
… ヘレン。二十七歳。死因・絞殺。目撃者なし、迷宮入り。………
0022Track No.774
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2021/11/15(月) 11:01:47.66
「エレーン」は実話が基になって作られた曲。コンサートツアー 
「Tour Special SUPPIN VOL.1」の中で実話が基に作られたことを明かしている。
中島みゆき著書「女歌」の中でも語られている。
0023Track No.774
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2021/11/16(火) 15:36:25.20
「なつかない猫」

「猫飼うようになったんだけど… うちの猫、全然なついてくれないの… こんなにも
好きなのに、猫がなついてくれない… 手を差し伸べても、跳び退るし… 撫でようとすると
手を掻い潜って身をかわすの」「しつこく構い過ぎじゃないの?」「そんなことないと思うんだけど…」
「あなたになんか興味いよ。と無関心を装う方が、意外と早く距離を縮める事にも繋がる事もあるの」

「それから、あんまり見つめてもダメよ。猫を安心させる為には、目線を合わせず、ゆっくり近づいて、
猫が逃げたり、嫌がらなければ、そのまま喉や首回りなど、喜ぶところを優しくなでてあげればいいのよ」

「怪我しても、誰も届かない場所でうずくまるだけ。犬好きの彼が来た時も、彼が撫でようとすると、
手を掻い潜って身をかわすし、手を差し伸べても、飛び去るばかりで、全然なついてくれないの。
「なつかねぇなこの猫と言いながら、それで彼も持て余してパチスロのコイン投げて釣っていたわ。

そのコインに興味を示したのか、近づいて来て鼻をクンクン匂いを嗅いでいたわ。彼も保護猫は
警戒心が強く、中々なつかないよと言っていたわ」「確かに猫が育ってきた環境も性格に影響する
からね。元々猫はなつきにくい生き物。特に野良猫などの虐待などの辛い経験があるとね…」

「ちゃんと、ご飯やおやつあげてる」「毎日ちゃんとあげてるわよ」「なら心配ないわよ。そのうち慣れて
なついて来るわよ。食いしん坊なお猫ちゃんほど、なついて来るわよ」「そうかしら… 」「そうよ」
「でも、何かとツンデレなの」「猫は元々ツンデレなのよ」

    ――――――――― 輩は猫である。というか、雌猫なのであたいは猫である。

ニャ、ニャ、ニャァ〜 … ふにゃぁ〜 ご主人様たちが、あくびが出る話をしている。
構って欲しいのはわかるが、あまり構われるのが好きじゃないのニャー …
ツンデレで悪かったニャー … 

仔猫だった野良猫の頃からよ。ずっとこんな風だったわ。可愛げのある猫仲間を
真似てみても真似は真似だニャー … いずれスグにバレてしまう付け焼刃よニャー …
あたいはあたいなのニャー … 猫は単独行動が基本なのだニャー … 

なつかない猫をおびき寄せようとコインを投げたご主人の彼氏。
犬とは違うだニャー … あいつの煙草の匂いが嫌だニャー … 
アイツは好かんニャー …  ニャロメ!

飼い主のご主人は、やたらとあたいと仲良くしたいあまり、あたいの後を
追いかけまわしたり、捕まえて無理に抱っこしたりするの嫌だニャー …

あたいが足元で顔をスリスリした時や、ご主人が帰宅するのを玄関で待ってくれた時、
ご主人が思わずテンションが上がり、嬉しくなって身振り手振り大きくなったから
逃げたニャー … 近づいて来るのを待てばいいだニャー … 

そう気が向いた時だけ、構って欲しいニャー … だからツンデレだと言われるニャー …
    ――――――――― そう猫はマイペースだにゃぁ〜
  
 今日もパーソナルスペースを守りつつ… 湖よりも遥かに鎮まりかえった瞳で猫は見てる。
0024Track No.774
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2021/11/16(火) 15:45:10.45
>>23
16行目「吾輩は猫である。・・・」に訂正
0025Track No.774
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2021/11/16(火) 15:49:05.96
>>23
9行目「「なつかねぇな、この猫」と言いながら、・・・」に訂正
0026Track No.774
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2021/11/16(火) 16:08:33.90
>>23
下から6行目「ご主人が帰宅するのを玄関で待ってた時、」に訂正
0027黄砂
垢版 |
2021/11/16(火) 20:42:50.34
秋子でしょ
未練だね 未練だね
あー震えてる
震えてる…懐かしいわ
0028Track No.774
垢版 |
2021/11/17(水) 14:10:03.24
「それ以上言わないで」

波がざわざわ音を立てている。波打ち際に座るサーファーを眺めながら
僕らは街外れにある海へと来ていた。彼女とは浮気がばれて別れて以来の
久しぶりの再会だった。「あの子とはうまくいってるの?」「まあね」

波打ち際に座るサーファーが、ゆっくりと立ち上がり、沖へ出て行った。
サーフボードを脇に抱え、腹くらいまで浸かるところまで行くと、後はボートに乗って
スイスイと沖へと進んでいく。夏のシーズンが終わった海は静かだ。

平日の昼過ぎと言えば、海にいるのは散歩しているおじいさんやサーフィンを
楽しむサーファーくらいなものだ。人の声がしないだけで、世界はこんなに静かなのかと
海に来るたび思う。さっきから彼女と一言も会話がない。互いに海を見ていた。

「君は強い人だからいいね一人でも、だけど僕のあの娘は…」と言いかけて、
「…それ以上言わないで」と話を遮られた。僕が余計なことを言ったからだ。

彼女が少し寒そうにしたので、僕の上着を脱いで羽織ってあげた。「ありがとう」と
一言言ってくれた。僕が余計なことを言うまでは、わりとスムーズに会話は弾んでいた。
世間話に花が咲いていた。

彼女とは浮気がばれて、喧嘩別れしてから久しぶりに会うけど、
こんな静かな海に来て海を眺めていると、何故か、不思議と、
人は本当の意味で優しくなれる気がする。


砂浜を二人で静かに歩いていると、僕らの足跡が波に洗われて消えてゆく…
ーーーーーーーーー そんな自然の情景を見ていると・・・

僕が彼女と一緒に歩んできた(一緒に過ごしてきた日々、時間)、
足跡(そくせき)が消えてゆく様に感じる…

何故か、不思議と僕の意識の中で海の音が遠のく… 抑えていたものが、溢れ出そうになる。。。

ーーーーーーーーー 彼女も同じ思いなのだろうか…

――― 波は静かに絶えず押し寄せてきて、海岸の砂をさらってゆく…
0029Track No.774
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2021/11/18(木) 13:57:13.55
「歌うことが許されなければ」

大量の難民がヨーロッパに向かう連日のニュースの中で、悲しいニュースが届いた。
一人の可愛らしい難民の男の子がトルコの砂浜で死体で見つかった。

湾岸警備退院がその幼い死体を気づかわし気に抱えている写真が世界中に報道された。

この隊員は自分の子供と同年代の子供の痛ましい死体にとても心を痛めたことを話していた。
幼い男の子の母親と姉妹も一緒に亡くなり、父親だけが生き残ったそうだ。
父親は自分が変わってあげたいと嘆いていた。それと同時に、このような悲劇が
繰り返さないようにと彼は重ねて訴えていた。

乾いた風に砂塵、砂埃が立ち、舞い上がる。
沙漠の中にある難民キャンプには、シリアからの難民3万人以上が暮らしていた。
広大な敷地に建てられたキャンプ。小さな家が連なりそれぞれの狭い住居に、それぞれの家族が暮らしていた。

難民キャンプで働くボランティアは、必ずしも難民の話す言語に通じていると言う訳ではない。
公用語である英語や身振り手振りでなんとか意思疎通を図っていた。

2014年から家族と難民キャンプで暮らすファティマと言う女の子と知り合った。
冬は風が吹き荒れ土埃が舞うため、多くの時間を屋内で過ごすと言う。
「私は大きくなったらプロの料理人になりたい」と言っていた。

トルコの難民キャンプにいる大好きな母親の元を離れ、
難民として命がけでギリシャへやって来た少年アーダムと父親は、
ギリシャに到着してすぐ、強制送還の可能性に怯えながら暮らしていたが…

何とか昨年、ドイツ入国した。未だ正式な仕事は見つからず、
フランクフルト市内にある難民収容施設内で通訳などをしながら
他の難民と共同生活をしていた。

――――――――― 9月のフランクフルトは、もう既に頬に当たる風が冷たかった。

少年アーダムはとても歌が上手い少年で、将来、オペラ歌手になることを密かに夢見ていた。

――――――――― 少年アーダムは、言葉も分からず住む場所も定まらない生活が続く…
突然移り住むことになったフランクフルトでの生活が始まった。
0030Track No.774
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2021/11/18(木) 14:44:24.41
>>29
3行目「湾岸警備隊員」に修正
0031Track No.774
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2021/11/19(金) 16:56:47.27
「時は流れて」

「オヤジ! いつもの頼むよ」
「あいよ! いつものだね」

異動が多い仕事の関係でこの街に来て早いもので、もう3年目になる。
ここの居酒屋は仕事帰りに、いつも立ち寄るようになっていた。

ここの居酒屋の雰囲気をカウンター越しでいつも楽しんでいた。
後方では若いOLのガールズトークに花を咲かせている。
「美咲ってさ、好きな人とかいないの?」
「いますよ。もちろん」
「えっ! 誰々? もしかしてさ、いけない恋?」
「違いますよ」「藤崎君はダメだからね」

「あいよ!海老天。いっちょ上がり」
俺の前に差し出される海老天。ここの看板メニューの一つでもある。

「はい!生ビールね!」
「あっ、どうも」
俺は軽く会釈をして生ビールのジョッキを居酒屋の主人から直接頂く。

運命の悪戯か、奇妙な巡り合わせで、なんと…
そんな居酒屋に、実は10年前に別れた彼女がカウンターから少し離れたテーブルで
ひとり酒に酔いしれていた事を知る由もなかった ―――――――――
0032Track No.774
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2021/11/19(金) 17:12:26.35
>>31
3行目「異動が多い仕事の関係で、この慣れ親しんだ街に戻って来て、もう1年目になる。」に訂正
0033Track No.774
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2021/11/21(日) 13:23:02.42
「トラックに乗せて」

タイムカードを押してトラックの始業点検を始める。
まず八輪あるタイヤの状態を見て回り、エンジンオイルの量をチェックする。

それから運転席に乗り込み、スピードメーターを開け、三日分のタコグラフを
装着した後でセルを回す。エンジン音を聞きながら給油所に向かい、オイルが
不足気味の時は適量だけ補充する。

ミーティングが終わり、集荷の終わりを知らせるアナウンスを合図に、
積み込み作業途中の運行者たちは追い込み作業に入った。出発と到着の準備が
同時に始まったプラットホームの上は、その日を締めっくくる一番慌ただしい
時間が廻って来た。

運転伝票を受け取った気の早いドライバーが、我先へと、出口に向かう中、
俺は慌てる素振りもなく事務所に向かった。

「本田、無茶な運転だけはするなよ。承知の上だろうが、中央道で何かあったら厄介だからな」
運行伝票の処理を済ませた田辺が俺の肩をポンと叩いた。

「大丈夫ですよ。田辺さん、安全運転指導者の俺に任せてください。法定速度を守りますのでご安心を」
俺はそう言うと笑顔で事務所を出て行った。

トラックのドアを閉め、クローランプが消えるのを待ってセルを回した。
力強い始動と共に軽快なアイドリングが始まった。乾いたディーゼル音が鳴り響く。

支店のプラットホームから次々に運行車両が離れたして行った。
俺はサイドブレーキを戻して、セカンドギアにクラッチを繋いだ。

エンジンが程よく温まった二tトラックは軽い身のこなしでプラットホームから離れて行った。

空を覆う雨雲は広範囲にまたがり、関東平野にまで続いて周期的に激しくなる模様とラジオから流れる交通情報が伝える。

途中、僅かな時間だったが、アメリカ映画ながらの小さなカバンを持ったヒッチハイカーの女性を
乗せる羽目になるとは思ってもいなかったのだった ーーーーーーーーー
0034Track No.774
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2021/11/21(日) 13:28:15.83
>>33
16行目「グローランプ」に訂正
0035Track No.774
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2021/11/21(日) 13:32:54.90
>>33
18行目「運行車両が離れ出して行く。」に訂正
0036Track No.774
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2021/11/21(日) 21:57:56.22
>>33
下から4行目「10tトラック」に訂正
0037Track No.774
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2021/11/22(月) 12:35:59.77
「ベットルーム」

「家に帰りたい」愛知県内の自立支援業者に預けていた長男から、母親に電話があった。
長男は1年前から業者の寮で他の引きこもりの人たちと共同生活をしながら、青果市場で
働いて自立を目指していた。再会した際は疲れ切った表情をしており、両親に
「共同生活は好きじゃない。働いてばかりだった」とこぼしていた。

自宅に戻った後は仕事を探すどころか、家事すら手伝わないようになった。父親は
「成長して帰ってきたかと思ったら、全く変わっていなかった」と嘆き、長男にもう一度
寮生活に戻るように説得。母親は「あなたの働いている姿が見たい」と励ました。

再入寮を目前にした同年12月末、長男は家出した。その六日後、有明海に浮かぶ遺体が
地元漁師によって発見された。警察署に駆けつけた母親は泣き崩れ、父親は「息子を追い込んでしまった。
生きてさえいてくれれば、それでよかったのかもしれない」と全身が凍り付き後悔した。
つい最近、こんな新聞記事に目が留まった。

何年か前だったか、フジテレビ系列の「ザ・ノンフィクション」という番組で、虐め、非行、親の虐待、引きこもり、
薬物依存などで苦しんでいる子供たちを無償で預かり、更生に導いている愛知県岡崎市にある西居院というお寺の和尚。
救った子供たちは20年間で1000人以上にのぼるという。このようなサンクチュアリか、アジールという聖域、
(駆け込み寺、避難所、保護施設)もそれで更生できればいいが、その施設が預かった者を食い物にしているケースもある。

心の傷や色んな事情を抱え苦しんで自分を守る殻、殻に閉じこもる者を無理にそこから引き離しても良い結果は生まれない。
本人が抱えている心の問題を解決できない限り無理なのだ。それが心の中のベットルームなのかもしれない。

     ーーーーーー 堅固な石垣で囲むベットルームはあなたをあなたから守るベットルームだ 

年齢では大人なのだが、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間。
これをモラトリアム人間と言う。競争社会でストレスが多く、何かと他人と自分を比較し、自信を失いやすい現代。
近年その傾向は益々強くなっている。他人と比べる必要もないし、自分を卑下する必要もない、自分に自信を持ち
自分本来の姿を取り戻す為の猶予期間と言うのも必要だろう。

 ーーーーーー 最終的に本人が納得できる生き方が出来るようになればいいのではないだろうか…
0038Track No.774
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2021/11/22(月) 12:44:27.27
>>37
タイトル「ベッドルーム」に訂正
文章の中のベットルーム×
     ベッドルーム〇
0039Track No.774
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2021/11/22(月) 14:50:41.84
>>37
下から9行目「中には、その施設が預かった者を食い物にしているケースも稀にある。」に修正
0040Track No.774
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2021/11/23(火) 13:33:24.69
「たとえ世界が空から落ちても」

「一緒に暮らしていたと言っても、籍は入ってませんでしたから…
それにあの人の事、私良く知らないんですよ。この子が出来た時、籍だけは入れて
くれって頼んだんですけどね。俺はお前なんかと終る人間じゃないって、
いずれ大きくなる人間だからって… 自分勝手で横暴な人でした」

「殺される前、特に変わったことを言っていませんでしたか、例えば、近いうちに、
大金が入るとか」「ええ、言っていましたよ。いい金づるを掴んだからもう貧乏とは、
おさらばだって… でも、私と知り合ってから、ずっと言ってましたからね。そんな事を」

俺は殺された札付きのワルでチンピラ詐欺師、土屋勝利の聞き込み、身辺調査をしていた。たった一つの事実が、
俺をあまりにも乱暴で強引な推理に駆り立てていた。土屋の死体のワイシャツに微かに付着していた口紅と
地元有力者新村家の娘、輝美が常用している口紅が一致したのだった。
どう見ても二人は別の世界に住む人間だった。

「須藤!例の事件の事な。んだけど…」「あ、松本さん。それが一向に、糸口が掴めず、弱っているんですよ。
その上、あの事件に関しては、妙に、上の人間がハッパをかけてきましてね。二週間以内に早期解決しろと言う
特別命令が出ましてね。現場はすっかり焦っています」「早期解決の特別命令?」俺は須藤刑事に
新村輝美の事を話し、彼の調査に協力した。

そして二週間後、ついに我々は土屋と新村輝美の接点を見つけ出すことに成功した。
二人が同じホテルに連れだって通っていた事実を掴んだのだった。ところが我々が
二人の接点を掴んだ翌日、一人の暴力団員が土屋殺しの容疑で逮捕された。

「何!? 犯人が逮捕された!?」俺は驚いて、須藤刑事に尋ねた。「ええ、逮捕と言っても正確には自首して来たんです。
土屋と関係がある新興暴力団です」「それで?」「調査本部は解散です。上は大喜びですけどね。奴は犯人じやない。
松本さんと一緒に新村輝美を追った俺の正直な俺の感想です」「しかし、調査本部が解散した以上、身動きが取れんな。
お前も、次の事件に回されるだろうしな」「俺は松本さんと調査続けるつもりです。上からは猛反対を受けましたが、
俺は上を怖いと思った事は、一度もありませんから、…本当に怖いのは事実を隠されることですから」「よく言った」

とは言ったものの、我々二人に出来ることは、新村輝美の身辺を洗うことと、彼女自身の行動を探ることぐらいだった。
新村邸前に車を止めていると「世田谷警察のものですが、用がなければ車を移動させてもらいませんかね」
「あ、いや、私は警視庁捜査一課の刑事で…」「わかっている!刑事だからって人に迷惑かけていいってことにはならんぞ!」

二週間後、須藤刑事が慌てて俺の家に来た。「どうした青い顔して?」「昨夜、新村輝美が、ホテルの部屋から
投身自殺しました。遺書は見つかりませんでしたけど、ホテルのメモ用紙に{土屋は私が…}と書かれていました」
「そうか…」「松本さん教えてください。土屋のどこに惚れたんですかね?」「多分… 土屋が、騙して強請るまで、
昔の土屋を演じていたんだろう…」
0041Track No.774
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2021/11/23(火) 13:49:52.25
>>40
12行目「須藤!例の事件の事なんだけど…」に訂正
21行目「俺の正直な感想です」に訂正
0042Track No.774
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2021/11/23(火) 14:59:14.25
>>40
下から11行目の末尾「奴は犯人じゃない」に訂正
0043Track No.774
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2021/11/23(火) 21:20:38.80
「最愛」

時代は1984年頃。私は港に来ていた。
大好きだった彼があの人と乗り込む船が出航する港に来ていた。
彼があの人と二人でクルーズ船で船旅に出ることを私にこっそり
友人が教えてくれた。

あの頃は今と違い、まだ携帯とかスマホがない時代。ポケベルさえ一般に普及する前の話。
彼とあの人が乗船する豪華客船クルーズ号は船内の部屋の電話にメッセージランプが点灯し
伝言を受け取れる仕組みになっていることを知る。一番好きな彼。彼以外に考えられない。
けれど、私は覚悟を決めた。
0044Track No.774
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2021/11/23(火) 21:22:10.14
作品を誤爆しました。続きは明日になります。
0045Track No.774
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2021/11/24(水) 09:34:40.60
引き続き「最愛」

ーーーーーー メッセージを お願いします
今  出てゆくあの船に ・・・

豪華客船の出航。次々と船内から紙テープが投げ込まれる…
船とデッキと岸壁を結ぶ色とりどりの紙テープ…
デッキの正面の客船ターミナルのテラスには多くのお見送りの方々がいた。

彼とあの人の姿を確認した。誇らしそうな貴方と愛されても相応しいと
思える綺麗なあの人が… 私は物陰からこっそりと見つめていた。
私の心は張り裂けそうだった。

二人の姿をつぶさに見てしまったからか、涙が留まることなく頬を濡らしてしまった。
大好きな彼があの人と仲良く楽し気にしているシーンは私には耐えられなかった。
彼と過ごした時間が、まるで昨日のことのように鮮明に甦ってくる。

あの人がデッキに出て潮風にそよんでいるうちにそっと点いたブルーのメッセージランプ。
彼の落ち着かない行動を見て分かった。送った伝言は電光掲示板に灯されたようだった。
   
 ― 豪華客船クルーズは汽笛を鳴らし
         多くの人々に見送られゆっくりと
                  港を離れ出航していった ーーーーーーーーー
0046Track No.774
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2021/11/24(水) 10:04:34.52
>>43
1行目「私は横浜港に来ていた。大好きだった彼があの人と乗り込む船が出航する横浜港。
みなとみらい地区は祝日ということもあってカップルや家族連れなど多くの人々で賑わっていた。
彼があの人と二人でクルーズ船で船旅に出ることを私にこっそり教えてくれた。」に修正
0047Track No.774
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2021/11/24(水) 10:15:14.69
>>46
私にこっそり友人が教えてくれた。
0048Track No.774
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2021/11/24(水) 10:42:11.27
>>46
>>43の1行目から4行目までの修正
0049Track No.774
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2021/11/25(木) 15:06:16.82
「夢だもの」

「踊ってください」挫けないで言えた… 貴方は気さくに手を取ってくれた…
   ーーー それからあなたとの出会いだった ーーーーーーーーー

そして初めて出会ってからたった3週間で付き合うことになったのです。
元々何も知らない人だったし、何も接点もなかったので、新しい発見の毎日…

少年のように純粋で、話も面白くて、ロマンチスト。
私の誕生日やクリスマスはいつも、全力で楽しませようとしてくれていました。

なんでもない日でも、毎回楽しくてお互い笑ってばかり。喧嘩することもあったけれど、
フィーリングも合い、彼と一緒に居る事はとても居心地がよかった。

喧嘩しても、私がヤキモチを妬いて困らせても、喧嘩して意地を張って素直になれない時も、
彼はいつも、そんな私を受け止めようとしてくれていました。

段々と、私の中で、彼と家庭を作りたいという気持ちが芽生えていきました。
それと同時に、もしも、彼が私に対して結婚を意識しておらず、いずれ終わってしまう日が
来るかもしれないなら、いっそ、今、幸せなうちに別れたいと思って、何度か彼に伝えた。

そんな時、「そんな理由では別れられないよ」と、毎回、彼は笑ったり、少しすねたりしながら私に言う。

3回目の私の誕生日、過去二回の誕生日やクリスマスで彼のサプライズはいつも私の予想を超えていた為
「今回はいったい何が待っているのだろう」と期待に胸を膨らませていました。
ひょっとしたらプロポーズもあるかも… と淡い期待も…

夕方からホテルに行き、ディナーのお食事、そしてホテルのスタッフさんが「ご用意が出来ました」と
呼びに来た。一体何が用意されているのか、全くわからなかった。後をついていくと、案内されたのは、
ホテルのチャペル。中に通してもらい「では、ごゆっくり」と扉を閉められた。期待と胸の高鳴りで、

よくわからないまま、彼がにこやかに片膝をついて小箱を開け私に差し出す。小箱の中には指輪。
「誕生日おめでとう。今年は、悪いけど、誕生日プレゼントはないんだ。僕は君といつまでも
一緒に居たいんだ。だから、僕と結婚してください」ーーーーーーーーー ここで目が覚めた ー
0050Track No.774
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2021/11/27(土) 13:59:16.40
「傷ついた翼」

あれは私が高校生の頃 ーーーーーーーー
私は生まれつき体が弱く、よく学校で倒れたりしていました。
重い病気というほどの病気は持っていないけど、時折目眩や麻痺などの症状が
出る病気を持っていました。

ーーーーーー この事は友達や学校のみんなには黙って秘密にしていました。

ある日、病気の診療で病院へ行き、「今日は何事も終わるんかなぁ…」と思いながら、
先生の話を聞いていたら、「そのうち、右手が使えなくなる」と言う先生のおぞましい
言葉が聞こえてきました。

流石にそんな悪い状態だと思ってもおらず、初めてそのことを聞いたときは、
「嘘だ! …だって、普通に手を動かせるもん!」と誰の言うことも聞きませんでした。
信じたくなかったし、認めたくなかった…

でも、月日が経つにつれて右手の痙攣が酷くなり、今まで書いていた文字は男の子が書いた
文字のようになり、答案用紙に名前を書き忘れた時、担任の女の先生に
「この字は男子でしょ」と言われ、恥ずかしくて前にも出られませんでした。

段々使えなくなる右手を毎日のように見ていると、辛くなって、親に当たったり、
学校の友達に冷たくなったりして、いつの間にか、自分の周りには誰も居なくなった。

その異変に気付いた私と当時親しかった彼は、「どうしたの? 最近なんか変だよ。
何かあったなら、俺が何とかするから」そんなとても優しい言葉をかけてくれました。
でも、当時、荒れていた私は冷たく振り払っていました。

 ーーーーーーーーー あれから何年たったのだろう ーーーーーーーーー

私は毎日元気で過ごしています。毎日、右手を動かすリハビリしたおかげで、
何とか日々の生活で困らないほどに回復しています。

ー 時は流れ、通り過ぎてゆく人達も、今は優しく見える ーーーーーーーーー

そんなある日、思い出す、当時の彼の事。彼に辛く当たってしまった私。
そうね、あの頃は悲しくて誰の言葉も聞かず、愛の翼にも気づかずに突き飛ばしてきた私。
何も言わぬ瞳の色… 今は見える...

愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの…
そして彼は私から秘かに去った...

どこにいるの? 翼を折って悲しい思いをさせた彼…
傷ついた翼思うたび 胸は激しく痛む 遅すぎなければ この想い乗せて…
0051Track No.774
垢版 |
2021/11/27(土) 16:18:01.59
>>50
上から6行目「今日は何事もなく終わるんかな…」に修正
0052Track No.774
垢版 |
2021/11/27(土) 19:54:21.32
>>50
下から3行目「私から秘かに去った彼は今...」に訂正
0053Track No.774
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2021/11/28(日) 18:22:20.12
「紅い河」

私はちょっとしたセンチメンタルジャーニーという感じでラオスの首都
ビエンチャンに来ていた。日本からラオスまでの直行便は運行されていないらしく、
ベトナム航空の飛行機でベトナムのハノイまで行き、そこからラオ航空の飛行機に
乗り換えてラオスの首都ビエンチャンに向かう。

朝10時に成田を出発し、ビエンチャンに到着したのは夕方6時過ぎだった。
すっかり日が暮れて辺りは真っ暗なのだが、むわっとした暑さに東南アジアに到着
したのだなということを実感する。

空港にあったラオテレコムのカウンターでSIMカードを購入してからタクシーに乗り込む。
ホテルに到着したのは午後7時過ぎだった。ラオスの首都ビエンチャンは、タイとの国境近くの
メコン川に沿った場所にある。

ホテルに到着した時点ですっかり日は暮れてしまっていたが、せっかくだからとメコン川まで
10分ほど歩いてみた。初めて目にしたメコン川は、対岸に見える僅かな家の明かりと、真っ暗で
何も見えない黒く塗りつぶされたような川の流れだった。流石にこれでは何もわからないと、
川沿いの道路に広がっていた屋台で夕飯を済ませて、ホテルに戻ることにした。

翌朝、朝食を取りながらホテルのスタッフに夜のメコン川は真っ黒だったことを話すと、
「メコン川だったら夕方の5時頃に行くと綺麗な夕陽が見れますよ」と教えてくれた。
その日の夕方、その言葉を信じてメコン川沿いの公園に行ってみると、4時半を過ぎた頃から、
夕陽を待つ人達が公園に集まり始めていた。

雄大なメコン川に沈む綺麗な夕陽を眺めていた。この夕陽が沈んでいくメコン川の対岸はタイ王国。
メコン川に沈む夕陽を静かに見つめる人々… 夕陽をバックに自撮りにいそしむ観光客。

私のあの人は… もう私を忘れたの… 河に映るのは夕陽の色… あの人の心は見えない…

 そんな時、目を凝らして遠くを見ていると、
ーーー 夕陽に照らされて二人の人影が乗った細長い舟がメコンの大河を進んでいた ーーーーーー

 ーーーーーー ゆったりと流れる濃い黄赤の褐色のメコンの大河の中で
             夕陽に照らされた二つの人影が乗る
                   その舟はどこまでもどこまでも流れていた ーーーーーー
0054Track No.774
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2021/11/28(日) 18:31:33.43
>>53
3行目「ラオス航空」に修正
0055Track No.774
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2021/11/30(火) 12:48:19.00
「ジェラシー・ジェラシー」

あの人は誰にでも優しい。それはとてもいいことだけど・・・

あいつがまた、会社の飲み会であの女と親しくしていた。
「ねえ、あの二人いい雰囲気ね」
「あ、ほんとね。なんだかいい雰囲気」

私がもし、あいつを好きじゃなかったら、飲み会で、上司以上に悪ノリして、
意地悪なぐらいに盛り上げて、からかって、弄って、楽しんで終われたのに…

ほんと、仲が良いよなぁ… 本当に彼女とは何もないのだろうか・・・
本当に自覚がないからダメなんだけど、正直、疑わられても仕方がないよ。

あいつの言葉を信じたいけど、何もないと言われても、やっぱり二人の様子を目の辺りにすると・・・

私のジェラシーは多分、他の人より厄介だ。ちょっとの嫉妬なら可愛いけれど…
自分でもコントロールしようがない・・・

飲み会が終わり帰宅、自宅のマンションのベランダに出て、ひとり夜景を眺めて
気持ちを落ち着かせる。北方向には隣町の大きな工場夜景が見える…
春になったらあいつは隣町の部署へ移動してしまう。

ぼんやり夜景を見つめながら、嫉妬する自分が嫌になる…
誰にでも見せたくない一面と思い知る。私が男なら嫉妬心の強い女なんて大嫌いだ。
一番面倒なタイプ。遊びでも付き合いたくないだろう…

誰の目にも見せないようにすればするほど 酷くなってゆくのがジェラシー
目線一つでバレずにクールに見せてるほど積もり積もってゆくのがジェラシー

会えないのと会いたくないのは別物だと分かり切っているのにジェラシー
「縛らないで済むのが賢い」と男たち猫みたいに言うからジェラシー

――――――――― 嫌われたくないのね
あの人からもあの人の側にいる人みんなから良く思われたいのよね 馬鹿じゃないかしら… 私。
0056Track No.774
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2021/12/01(水) 13:31:45.15
「寄り添う風」

――――――――― 私はただ、遠くからあなたを眺めていれば良かった。
ただ、それだけで良かった。関わりすぎてあなたを苦しめるくらいなら・・・

――――――――― 出会ってどのぐらい経つのだろう...
互いに、それなりに仲が良くて、心地よいそんな関係。
幼い頃から二人で砂場で遊んだり、小学生の頃は宿題を教えあったり、
校庭のブランコに乗って、二人で遊んでいた幼馴染。私は勝手に『運命の人』と思っていた...
知らぬ間に幾つもの時を積み重ねた・・・

あなたが私に会わせたいと紹介した可愛らしい女の子が大嫌いだと思うのはどうしてなんだろう…
あなたの距離を感じるようになって初めて気づいた。私はあなたが好きなんだ。
私が気づくより、ずっと前から… 今更、知ったって遅いと言うのに・・・

回数が減ったメールも話す機会が亡くなったのも、すべてあなたの可愛い彼女が・・・
もっと早く気づいていたら... 私は今も、あなたの隣に入れたのかな…
こんなに辛いなら、いっそ気付かなきゃよかったのに・・・

でも、ずっと前から、あなたが好きでした。もっと傍に居たいと何度も思うほどに…
愛しいのにこの想いを告げられない。あなたが運命の人ならいいのに...

理由もなく会いたいのに 理由を探してる… 会わなければならないのと 理由を探してる…
人恋しさは諸刃の剣 関わりすぎて あなたを苦しめるくらいなら… 

――――――――― あなたから届いた 久しぶりの便り。
返事できないでいる私。幸せそうな二人の写真を見て、思わず、涙を流した...
結婚するのだろうか・・・ 私は祝福しなくちゃいけない。『昔の友達』として
もう、あの時には、戻れないんだ。今更ながら後悔することもあるけれど…

寄り添う風 それだけでいい あなたの袖を揺らして
寄り添う風 それだけでいい 私は彼方で泣く ―――――――――
0057Track No.774
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2021/12/01(水) 13:40:27.12
>>56
11行目「回数が減ったメールも話す機会がなくなったのも、・・・」に訂正
0058Track No.774
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2021/12/02(木) 14:37:47.86
「EAST ASIA」

 撮影なんかで外国に行った時、向こうの人から「あなたどこの人?」「中国人?」と尋ねられた時、
「いえ、日本です」と言うと「ああ、日本。どこにあるの?」とフランスの地図を見せられた時、
「あれっ?」ってなったの。日本で習う世界地図は、真ん中に日本があるでしょ。

ところがフランスに行って地図を広げると、日本はないのね。後ろの方にゴミのようにちょこっと
しか描かれてなくて、そんなもんかなぁ…(笑)と思ったわけ。フランスの人から見れば、こっちの事を

EASTだって言うわけでしょ、でも、日本の地図をガバッって開けば、EASTはアメリカ(笑)。
で、アメリカの地図を広げると、今度はアメリカがど真ん中で、EASTの国はどこって言ったら、
フランスになっちゃうわけでしょ。いい加減なもんよね(笑)。じゃあ、回っている地球でEASTって
どこって言えるっていうような感じがするのね」

「どこの国の世界地図だって、自分の国を中心に描いてあるさ。そんなの当然だろと思ってしまうと、
それで終わってしまう。何でもそうだけど、そういう何気ない疑問を持つことも大切だね。何事も…
確かに日本に住んで、世界地図の真ん中に日本がある地図を見慣れて育った立場で世界へ行くと国に

よって地図の描かれ方が異なることに強い違和感を感じるのは当然と言えば当然だ。ワハハハ」
休日ということで、僕たちは久しぶりのデートで横浜中華街に来ていた。

「はい、お待ちどうさま」「こちらも、お待たせ。熱いから気を付けてね」
「ありがとう」「わあ、美味しそう」僕たちが頼んだメニューが運ばれてきた。

「女の視点で考えた時、女ってどこの国に行っても結構生きていくでしょ。海外勤務で外国に行って、
日本食じゃなきゃ嫌だって言って、ノイローゼになるのは男が多いんですって(笑)。ところが女は、
地元の何だかわからんものでも「あら、結構いけるわよ」って食べちゃう(笑)。そんなとこあるわけ」

「確かに、女の方が順応性は高いね。男の方がなんにでもこだわりが高いからね。何週間も日本食を
食べていないと、そうなっちゃうかもしれない(笑) 男の縦社会、理念で生きているから、男はなんにでも
ルールやこだわりを持って生きる。女は、「踏んじゃったぁー」と笑って男が引いた線を越えてしまう

ところがある(笑)。そんな何にもこだわりなく生きることが出来る女は、何が強いってそんな心を自由に
して生きる適応能力の高さ、女の生命力(笑)かな。ワハハ。それから先ほどの話だけど、どこが中心かなんで、
地球からすればどうでもいいことだしね。これから大切なことは、どこで暮らすようになっても、どこでも

誰とでも合わせて生きていける生命力なのかな。どんなに高い壁があっても柔らかな風のように笑って
超えてゆく心があれば、どこでも生きて行けるね」
0059Track No.774
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2021/12/02(木) 14:44:10.57
>>58
下から4行目の末尾「どこが中心かなんて、」に訂正
0060Track No.774
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2021/12/04(土) 20:34:31.36
「誘惑」

ゆらりと彼が手にした煙草の煙が揺れる…
白を通り越してわずかに紫ががっているその色を見て
ああ、こういうのを紫煙っていうんだっけ、と何気なく考えていた。

紫煙は緩やかに形を変えながら、天井まで昇っては霧散していく…
時折、彼が吐き出す煙が形を崩す。混ざり合って溶けて消える。

そんな様子が面白くて、寝転びながらじっと見つめていた。
その様子に気付いた彼が「何を見ているんだ?」
訝し気に聞く。私の視線の先を割り出そうと周りを見回す。

結局それらしいものが見つからなかったのか、問うようにこっちを振り返る。
私は「ちょっと煙をね。何だかわからないけど楽しい。見ているのが…」と笑いながら答える。
 彼はキョトンとした顔をして、呆れたように微笑を浮かべて、「こいつの事か」と
煙草を一回吸ってから煙を吐く。煙草を銜えながら「楽しいか?」「うん」
「・・・俺にはわからないな」と何かを考えている彼。

悩んでいたり、辛そうにしていても「何でもないよ。大丈夫」と言ったり、
風邪や怪我を心配しても「これくらいなんてことない」といつも、
強がって本心をさらけ出してくれない彼。今一体に何を考えているのだろう… 

小さい頃からパイロットになりたい夢を持ち続け、6年間航空学校と航空会社の訓練所に
通っていたけどパイロットになれなかった彼。航空学校でも訓練所でもトップの成績だったのに
教官から適正に欠けると判断された彼。小さい頃からの夢で、あれほどなりたかった
パイロット。彼の気持ちが痛いほど分かるだけに… 言葉がかけづらい…
0061Track No.774
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2021/12/05(日) 11:48:41.91
ここで使われる紙飛行機の比喩は多分、社会的成功かな。より高く飛躍なのかな。
それともガラスの靴が女。紙飛行機が男。隠し持っている。幼少期の願望、女の子の
ガラスの靴はシンデレラストーリー。いつか白馬に乗った王子様が迎えに来て幸せに

暮らすお姫様願望。理想の男性がいつか自分の事を捜し突き止めて愛してもらえることを
夢見る。そうなると男の子の紙飛行機は紙飛行機を折って好意を抱く女性の元にスッと
飛ばすなりして気付いてほしい。又は意中の女性を奪い去る。連れ去りたい願望。

紙飛行機は1枚の紙を折って作り、的を狙ったり、男の子が戦争ごっこで投げ合う玩具という
記載が19世紀英国の子供の遊びに関する本にある。
的を狙う>愛する女性をめがけて飛ばす>恋の矢を放つ>キューピッド 色々考えさせるね。
0062Track No.774
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2021/12/06(月) 12:05:39.51
「空港日誌」

ーーー 風の便りで昔、不倫していた彼が亡くなったことを知る。
ーーーーーーーーー あの頃の思い出が今鮮明に甦ってくる。

あの頃の私は旧広島空港(観音の西空港)で彼が来るのを待っていた。
     でも風が強くてYS-11は広島空港に降りない…
ーーーーーーーーー 待っても待ち人はやってて来なかった。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜 風が強くてゲートが閉まる。
「〇〇っていう男性が乗っているんですけど!」と係の人に尋ねても
彼の名前は乗客名簿にないと言う。何かの事情を察してか、気の毒顔をしていた。

あの頃の彼は、博多にいた頃、いつも東京の家族の所に帰らずYS-11に乗って、ここ広島に来ていた。
博多から東京行きではなく広島行きに乗って来ていた。あの日の思い出が蘇る…

分かっていた… もう彼との日々が戻ってこないことも… でもあきらめきれない自分がいた…
だから… わずかな期待を込めて… 博多からの飛行機を今日も待つ。そんな健気な自分がいた…

ーーーーーー またあのゲートをくぐり出てくる彼の姿が見えないかと… 待つ自分。

分かっている… あの日にあなたが博多にいたという愛のアリバイを壊してあげたい…
「博多に行ってくる」と言って会いに来ていた。あなたのアリバイ…
貴方の奥様に見せてやろうかしら…

ーーーーーー 写真一つで 幸せはたじろぐ。 
彼が、このままフェードアウトして関係解消狙っているなら… 
「そんな都合のいい事させないわ。あなたが博多にいたというアリバイを壊したかった」
腹いせにそんなことする安い女のと思われてもいい… そんな思いもあった…

ーーーーーーーーー そんな気持ちに揺れ動いている自分…
 
〜〜〜 ドアから吹き込む12月の風がグランドスチュワーデスのスカーフを揺らす 〜〜〜
「今夜の乗客は9人 乳飲み児が一人 女性が二人 後は常連客… 尋ねられた名前は ありません」と言う。

そう「羽田へ向かう便にさえ乗っていない」と事務的に事実を告げられる。
親身になってくれでもしたら、思わず話していたかもしれない。
ーーーーーー 彼を呼んだけど、結局は来なかった…

そんな事、百も承知でわかっているけど、でも… もう一度、報われぬ季節があなたに来れば
迷いに抱かれて 戻ってくるかと… そんな思いで待つ自分がいた…
 その後、東京の妻や子供の元へ帰った彼…
   ーーーーーーーーーそんなあの頃の辛く切なさい思い出が今でも蘇ってくる…
0063Track No.774
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2021/12/07(火) 09:40:39.94
>>62
5行目「待っても待ち人はやって来なかった。」に訂正
下から11行目「安い女と思われてもいい…」に訂正
0064Track No.774
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2021/12/07(火) 12:04:43.94
「闘うりゃんせ」

ーーーーーーーーー あれは日本がバブルで浮かれていた頃。
〇〇証券の営業マンとして香港勤務証券マンからスタートした私は、
無我夢中でハードワークに専念していた。

その頃多くの華僑投資家に出会って学んだ事は、その後の証券会社退社後、
個人投資家になった今も大きく役に立っている。

ある日、昼食から帰ってくると、一枚のファックスが来ていた。
「ブレックファースト・ミーティングをしたい。ついては午前八時に来てほしい」
かねてから門前払いを8回ほど受けていたH・コン氏の秘書からだった。

ファックスにあった住所までタクシーで飛ばした。大きな鉄製の門。その横にある
インターフォンを押す。「Hello!」と英語の返事。一瞬、驚きで声を詰まらせながらも、
「マイネームイズ ハヤシ」恐る恐る聞いた所、急にウィーンウィーンと大きな音で、
重厚な鉄製の門扉が開いた。さらにその向こうは鉄格子の門が二重になっていた。

インド人と思しきターバンを巻いた大男の門番から中門が開けられると、その内側は、
一面広大な芝生で、中央には巨大な噴水が水しぶきを上げていた。中国人と欧米人のハーフぽい
中年の女性が屋敷を案内してくれた。通された部屋には米国の国務長官と握手している写真や
日本の著名な政治家と並んでいる写真が飾られていた。香港人とポルトガル人のハーフで、

深いしわが刻み込まれた顔立ちに風格があった。いざ日本株の話を始めると、証券マンの私よりも
知識が豊富で、遥かに奥深いことに驚愕した。「ワシはエイティーミリオンドルほど過去、日本株で
損をしたことがある。君は50回以上電話をかけてきて日本株投資を推奨した。そんな君と会う時間が

本当に意義あるかどうかを5分でジャッジしたい」軽くコーヒーカップを持ち上げ、広大な庭を
散歩しながら急に言われた。「ワシは経済的合理性にかなうものにしかお金を出さない」
これが華僑投資家に共通する投資理念だということが後になって分かることになる。

「ワシは、昨日、ワイフと喧嘩をした。あなたは何かにつけ経済的合理性ばかりでものを考えている。
そんな人生なんてつまらないわと言われたよ。 ワハハハ。確かに人生に、これが正しいと言う正解などはない。

どの世界で生きようとも生き残るための闘いだ。ワイフはワシには愛が足りないと言う。愛がなんだ!
 何だと言うんだ! 愛国心、家族愛、恋人のを守る為、人は愛の為に闘い争いを生み血を流す。
そんな争いの火種を生むじゃないか!女は感情で動く。ワシは感情で投資はしない。あいつ(ワイフ)が
愛や夢を求めて闘って来たのなら、ワシはこのほんの一握りの者だけが勝ち残る。この世界で生きる為、
生き残るために闘い続けて来た」

その数年後、そんな感情をコントロールする合理的投資でこの世界で長く生きて一代で財を築いた
H・コン氏が亡くなったことを知ることになる。享年70歳だった。私とは僅かな付き合いでしたが、
癌が全身に転移して亡くなったH・コン氏。晩年、自宅ベットで寝たきりだったという。
その一週間後、そんな寝たきりの夫を献身的に支えて病床に倒れた奥様も後を追うように他界した。

  — そんな人生の儚さを知り、改めて人生とは何なのかを考えさせられた ー
「人生に正解はない。ワシは、この世界で生きる為、生き残るために闘い続けて来た」
   ーーーーーーーーー 私の心に、そんな彼の人生観。彼が放ったそんな言葉だけが残った。
 
晩年、病に侵されお金では買えない無償の愛に気付き目覚めた彼が奥様を連れ去ったのだろうか… 
彼の邸宅の門を出ると、降り続いていた雨は、いつしか止み、そこには空高く大きな虹がかかっていた…
0065Track No.774
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2021/12/07(火) 12:24:00.66
>>64
タイトル「闘りゃんせ」に訂正
下から13行目「恋人を守る為、・・・」に訂正
0066Track No.774
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2021/12/07(火) 15:39:09.46
>>64
下から9行目「その数十年後、・・・」に訂正
0067Track No.774
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2021/12/07(火) 15:41:17.24
>>66
「十数年後、・・・」に再訂正
0068Track No.774
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2021/12/08(水) 15:10:23.86
「merry-go-round」

手に持っているアイスを、落としてしまいそうなぐらい、よちよち歩きの
男の子の傍に急いで駆け寄って抱きかかえる母親らしき女性。
私は彼とのデートでよく来ていた遊園地に友人と来ていた。

「次どこへ行く?」とマミが訪ねる。
お化け屋敷、ジェットコースター、ミラーハウス・・・
目ぼしいアトラクションは一通り乗った感がある。

午後の日差しは消え、微かに夕暮れ時を帯びていた…
向こうに見えるメリーゴーランドの電飾が妙にキラキラ輝いて見えるのは
その分だけ陽が陰って来たからだった。

私達は遊園地のベンチに座り、クレープを食べながらお茶をしていた。
「メリーゴーランドはどう?」とマミが言う。

向こうで楽し気な電子音のメロディを奏でながら回る、大きなオルゴールみたいな
アトラクション。マミに誘われて近づいていくと、豪華な電飾の中で回る回転木馬。
そんな作り物のポニーや馬車に乗った人達が笑顔をこちらに向けたまま流れて行く。

幼い男の子と綺麗なお母さんが乗ったポニーが目に入った。二人とも弾けるような、
笑顔で手を振っていた。柵の外の人混みでビデオカメラを取っているお父さんに
向けてだった。その光景があの人とあの人の彼女とダブって見えてしまう… 

 足が勝手に止まった。「どうしたの?」とマミが不思議がって訊ねる。

好きじゃない人から言い寄られることはただ気分が悪くなるだけのことね
好きじゃない人から電話もらうこともただの時間の無駄なだけのことね
それと同じことを私があの人にしてただけだね。

悲しい現実から目をそらしても 同じ所を回っているだけで1ミリも
進まない距離がある 他の誰かなんて見る暇も惜しんで恋い焦れて
続けても報われなくて それと同じことをあの人嘆いては誰かを想う
綺麗な矛盾だね 傍から見れば  

    それを分からずに同じ所をただ回っていただけ…
   ― 私は今まで現実から目を背けていただけだね ー

   そんな実らない恋をしていた自分を知ることになる。
       ーーーーーーーーー涙が零れる…
       
 
0069Track No.774
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2021/12/08(水) 16:05:04.41
>>68
16行目「ビデオカメラで撮影しているお父さんに」に訂正
0070Track No.774
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2021/12/08(水) 16:42:43.94
>>68
タイトルを大文字「MERRY-GO-ROUND」に修正
4行目「マミが尋ねる。」に訂正
0072Track No.774
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2021/12/08(水) 20:02:57.62
>>71
遊びに来るのは構わないが、変なのは張らないでほしいね。
0073Track No.774
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2021/12/08(水) 20:08:37.35
>>72
張る×
貼る〇
0074Track No.774
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2021/12/08(水) 20:28:24.40
>>71
松任谷由実ファンなのかな? 分らないけど、ユーミン、みゆきとかの対抗意識に
興味が全くないので、荒らしならやめてもらいたい。松任谷由実さん良いと思いますよ。
ライバル意識や対抗意識なんて、そんなの、どーでもいいじゃないですか。
荒らし嫌がらせはお断りします。
0075Track No.774
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2021/12/09(木) 14:03:36.90
「この空を飛べたら」

頑固おやじの父親が先月亡くなった。享年69歳 胃癌だった。
私は小さい頃から看護師になることが夢だった。可愛いナース服とか、
病気で不安な時も笑顔で話しかけてくれる優しさとか、全てが
自分の憧れだった。

高校生になっていよいよ進路をという時、とある国立大学の看護学部に
行きたいと親に話した。私の努力を誰よりも認めてくれていた親だから。
きっと応援してくれるだろうと思っていた。だが、ダメだった。

父親が反対して来た。「せっかく良い私立に入ることが出来たんだから、
看護婦になるくらいなら、医者を目指せ!」というものだった。
その時の事は今でも鮮明に覚えている。泣き叫びながら父親に殴り掛かった。
実の父親に対して、とんでもない暴言も吐いた。

結局、私は父親に一発殴られた後、母にたしなめられ、自室に戻って泣きながら寝た。
この時から、私は父親を嫌い始めるようになった。それ以来、父とは二人きりで外出する
ことはなくなった。母を交えて三人で出かける事はあっても、父とは目を合わさない生活が始まった。
父の前では意地でも笑顔を見せようとしなかった。結局、父から私への謝罪はないまま私は家を出た。

見事第一志望校に受かり、看護学を修める為に独り暮らしをすることになった。
出発の日、見送りに来てくれたのは母だけだった。あれだけ父に嫌がらせを
したくせに、この時だけは年甲斐もなくぽろっと泣いてしまった。

大学生活は本当に楽しかった。ずっと学びたかった事を教えてくれる先生。同じ志を持って高め合える友達。
看護師になった先輩の、地元では決して聞けなかっただろうリアルな話を聞くことが出来た。
そんな充実した日々だったが、私にはまだ父とのわだかまりがあった。実家に帰る時は、
その度に「今日こそはきちんと謝ろう」と決心して、いざ父の顔を見るとどうしても
素直に謝れない自分がいた。たった一言「ごめんなさい」というだけなのに・・・

そんな時、父、危篤の知らせを母から知ることになる。急いて病院に駆けつけると、
父は既に息を引き取っていた。母曰く、余命宣告は受けており、父本人もそれを知っていたが、
私には絶対に知らせないでくれと頼みこまれててたために私に最後まで連絡出来なかった
ということだった。私は父の葬儀の為に暫く実家にいたが、親が死んだという実感は中々湧かなかった。

葬儀も淡々と執り行われ、私は特に取り乱さなかった。そしていよいよ、明日、私が帰るという日、
就寝前に母が私を呼び寄せた。寝る前にリビングに呼び出されて「ここに座りなさい」なんて言う
もんだから父に代わって何か言われるのだろうかと内心びくびくして座った。

母が取り出したのは、新品のピカピカ、綺麗な桜色の高級なナースサンダルだった。
いつまでも黙っている母に「これどうしたの?もしかして、私に買ってくれたの?」と
母に聞くと、「それはお父さんからのプレゼントよ」 聞いた瞬間、大粒の涙が零れた。
嘘だ!あんなに看護師になることを反対していたじゃないか… 母は、その他にも、

次々と色んなものを出してきた。万年筆、ちょっと高級な財布、いかにも女子大生が
好みそうなデザインの可愛い腕時計… これが誕生日のプレゼント、これがお雛祭りの…
これがに入学祝い、これがクリスマスプレゼントと… 説明する母の言葉は震えていた…
母が最期に見せてくれたのは、私が看護学部に合格し、入学式、大学の門の前で母と二人で
笑顔で映っていた写真だった。その写真には父の指紋がびっしりとついていた。

母が写真を見せると、特に興味を示さない様子で「その辺に置いとくれ、気が向いたら見るから」と
ぶっきらぼうだったと言う。見たがらないものを無理強いするのも良くないと思い、ベットの傍に
置いたものだと言う。改めて見つけたその写真は父の指紋がびっしりとついていた。

その写真の裏側には、もう文字も書けない状態で一生懸命書いたのだろうか、崩れた文字で
 「合格おめでとう 頑張れよ」と書かれてあった ーーーーーーーーー
0076Track No.774
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2021/12/09(木) 14:18:19.19
>>75
13行目「私は父親を嫌い避けるようになった。」に修正
0077Track No.774
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2021/12/09(木) 14:46:19.70
>>75
26行目「頼みこまれていた為に・・・」に訂正
0078Track No.774
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2021/12/10(金) 15:31:28.68
「夢見る勇気」

私があの先生に出会ったのは中学一年の夏でした。
とても元気で毎回楽しい授業をしてくれる塾の先生でした。
そんな先生の事が私はとても大好きでした。

その頃の私は、学校で虐め、嫌がらせを受けていたこともあり、親には私の気持ちが分からないと、
親に反発し、いつも親と喧嘩していました。虐めや嫌がらせは学校、放課後だけに留まらず、
塾や色んな所で受けていて、かなり精神的ダメージになっていて、死にたいとすら思っていました。
どうしても周りに信頼し、相談できる相手が居ず、ただだた日々耐えていました。

そんなある日、塾の先生が私を呼びつけました。「最近、元気ないけど何かあったのか?
言える範囲でいいから聞かせて?」いつも元気な先生とは違って、とても優しい声でそう言ってくれました。

私は今まで堪えていたものが抑えられずに、涙が溢れ出て止まりませんでした。
今まであったことを全て話しました。先生は何でも優しく聞いてくれました。
「ゆっくりで良い。もっと落ち着いて話して。焦ると上手くいかなくなってもっと辛くなる。俺はお前が笑顔で
居ることが一番だと思っているから」そんな先生の優しい言葉に救われた気がした。

そんな先生がある日、私にこう告げた。「もっと傍にいてやりたかったけど、ごめんな。
俺は塾の講師を辞めて地元へ帰ることになった」その瞬間、私は頭が真っ白になりました。
ショックでした。悲しくて心の中で何回も泣きました。帰宅した後も独り自分の部屋に籠り泣き崩れました。

最後の日、「私は、先生に出会えて本当に良かった。今までありがとうございます。先生が居ないと、
どうしたらいいかわからない。だけど、勇気をもって自分らしく少しずつ頑張る」そう誓いました。
   誰も… 誰も辛くない別れなんてない 誰もわざと一人になりなくなんかない

それを聞いた先生は「実はな、先生もお前と一緒だったんだ」ほっとしたような、少し寂しそうな顔で
教えてくれた。「学校でいつも虐められていた。親とも喧嘩が絶えなかった。そんな経験があるからこそ、
皆に虐められているお前が気になり、何とかして心の支え、助けられる存在になりたかった。お前は、

出来る子だから、辛くても苦しくても頑張って乗り越えられると信じている。頑張れよ! いつか、
お前が笑顔で頑張ったよって報告してくれるのを待っているからな。辛い思いをした分だけ人間的に必ず
成長できる。何十年先だろうと、俺は待っているぞ! 頑張れよ!!」

そんな元気な先生の初めて見る涙に驚き、先生も辛い思いをしていたんだ・・・
 ・・・そう思うと… 私も何だか、頑張る勇気が湧いてきた。

  先生が最後に「何か、夢を持って生きろ! それが、きっとお前に力になる。頑張れ!」
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2021/12/10(金) 17:39:21.64
「夢見る勇気」

彼と大喧嘩した。「バカ野郎!」切っ掛けはほんの些細なことだった。
私は一人、公園のベンチに座りながら老人たちが談笑しながら
ゲートボールを楽しんでいるのを見ていた。

空を見上げ、眺める。空に次々とあいつのこと思い出しては腹が立つ。
悔しいけどそこまで惚れてるのかな。あの野郎とはいつも口喧嘩になる。
素直になれない。あいつが言う「お前は男勝りで俺の手には負えないよ」
というあいつに、肘打ちを突き放ち去って来た。

空を見上げ溜息ついていた。そんな時、「どうしたんじゃい。お嬢ちゃん?」
老人特有の寂声が響く、私は視線を空から降ろした。
いつの間にか私の隣に小柄なおばあちゃんが座っていた。

「ちょっと、彼と喧嘩して」「ふむ、若い頃はよくあることじゃな。ワシもあったわ」
おばあちゃんは、懐かしむような優しい笑顔をを浮かべた。

「素直になれないんです。好きなのに… 言葉にして伝えられないんですよ。
言葉にしなくても伝わると思っていて、それがいつの間にか当たり前になっちゃって」
気付いたらすべてを話していた。おばあちゃんの持つ優しい雰囲気のおかげなのだろうか…

「確かに、言葉にしなくても伝わっているかもしれんな。しかしな、言葉にするだけで
色々変わるもんなんじゃよ」「私男勝りで、いつも彼と大喧嘩になる」

「大抵の男は気の強い女を敬遠する。たまには男を立てて、甘えてみてはどうじゃ。とにかく
素直で愛嬌があれば十分じゃよ」おばあちゃんはそこまで言うと、
仲間に呼ばれたみたいで「よっこいしょ」と立ち上がった。

「何も悩む必要はない。とにかく素直で愛嬌があれば十分じゃよ」
0080Track No.774
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2021/12/11(土) 22:35:41.28
「匂いガラス〜安寿子の靴」

半年ほど前、爺ちゃんが入院した。それまでに何回か入退院を繰り返していたが、
今回はやや長くなると言うのでお見舞いに行った。病室は6人部屋の一般病棟。

そこにまだ小学校にも上がっていないくらいのお人形さんのような可愛いらしい女の子が
テディベアのぬいぐるみを抱えていた。爺ちゃんと他愛もない話を30分ほどしてからコーヒーを
買いに席を外した。自動販売機の傍にあったベンチでコーヒーを飲んでいた。

ふと近くにあった部屋を覗き込んだ。そこはTVがあり、おもちゃや絵本が置いてある部屋で子供の遊び場だった。
そこにさっき爺ちゃんの病室に居た女の子が座っていた。そこに入って、女の子に声をかけた「こんにちは、
さっき病室に居た子だよね。名前なんて言うの?」女の子は小さな声で「ユカ」と答えた。
どうやら折り紙を一生懸命折っているようだった。

「ユカちゃんか、僕はタケルだよ。よろしくね」ユカちゃんは折り紙をやめて僕の方を見て、小さい声で
「よろしくね」って答えて、また折り紙を始めた。その部屋を後にして、病室に戻りその日はそのまま家に帰った。

爺ちゃんの入院は長くなると言うので家族が一週間おきに輪番でお見舞いをする事になった。
4人家族だからおよそ1か月に一度のお見舞いになる。そして僕の当番の日。着替えなどを持って
病院に行き、爺ちゃんと話をしてから、いつものようにコーヒーを買いに行った。

子供の遊び場を覗くと、そこにはユカちゃんが独りで遊んでいた。僕は部屋のドアを開け声をかけた。
「ユカちゃん、こんにちは。僕のこと覚えている?」「うん」そう言ったユカちゃんは立ち上がり、
僕の傍に近づいてきた。そして「これあげる」と僕にあるものをそれは小さな折り紙だった。
僕はそのままその部屋に入り、ユカちゃんと色んな話をした。

病気で幼稚園に行けなくなった事、ピアノのお稽古が嫌いな事、来年から小学校に上る事。折り紙は看護師さんが
教えてくれたらしい。僕は夏にとある国家試験を控えていたので、ユカちゃんに「ユカちゃん折り紙が得意だったら、
お兄ちゃんに、いっぱい鶴折ってよ。夏に大事な試験があるんだ」ってお願いした。多分、ユカちゃんは試験の意味も
分かっていなかったと思う。でも、最高の笑顔で「うん」って答えてくれた。「約束だよ。指切りしようね」と
ユカちゃんと指切りをして部屋を後にした。    ー それがユカちゃんを見た最後だった ー

次の当番の日、お見舞い道具一式を持って爺ちゃんの病室に行った。その時、ユカちゃんとの約束の事など
すっかり忘れていた。爺ちゃんに着替えを届けて話をして帰ろうと思った時、一人の女性が声をかけて来た。
「〇〇〇さんのお孫さんですか?」見たこともない人に声をかけられた僕は少し驚いたが、
「ええ、そうですが、あなたは?」と答えた。

するとその女性はこう答えた。「ユカの母親です」話を聞くとユカちゃんは僕が帰ってから二週間後に
亡くなったそうだ。ユカちゃんのお母さんは一通り話を終えると持っていた紙袋からあるものを取り出した。
それは透明なビニール袋いっぱいに入った折り鶴と手紙らしきものだった。

「あなたとの約束をユカから聞いた日から、妙に張り切って折り紙を折って作っていたんです。
あなたのお爺さんに字を教えてほしいって頼んで、お爺さんが理由を聞いたら「おてがみかくの」と
言ったらしいんです」 その言葉を聞いた僕は袋を開けて中の手紙を取り出した。

 開いた手紙には   ー 「し けん が ん ばって く だ さい ゆか より」 ー
 たどたどしい文字で大きく書かれてあった。

ー その紙いっぱいにに描かれた一生懸命書いたであろう不揃いな文字が躍っていた...
        …これはユカちゃん、君が生きた証だ ー

 ――― ユカちゃん ありがとう 君の思いは しっかり受け取ったよ ―――
0081Track No.774
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2021/12/12(日) 08:55:37.93
「孤独の肖像」と「孤独の肖像1st.」は全く別の世界を描いているが、驚く事に、実は歌詞は同じなんだよ。
0082Track No.774
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2021/12/12(日) 08:57:49.67
>>81
ほぼ歌詞の内容は同じなんだに訂正
0083Track No.774
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2021/12/12(日) 09:38:38.25
唄う声に表情があるからだろうか・・・
0084Track No.774
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2021/12/12(日) 10:19:39.48
>>80
下から3行目「その紙いっぱいに描かれた・・・」に訂正
0085Track No.774
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2021/12/13(月) 17:15:02.05
「カーニヴァルだったね」

土曜日は会社が休みだったが、朝九時頃に支社の内務課長から
目黒のマンションの自宅に電話がかかって来た。

早速、東京の本社総務部長室へ。本社総務部長の二人が、向かい側に座って、
直ちに事実確認が行われ、調査の結果、この8年間で、持田が、不正に引き出した
総額は2億8千万に上る事が指摘された。

「2億8千万もの金を、君は一体、何の為に使ったのかね」と本社総務部長の一人から
顔を歪められ詰め寄られた。「会社の為に使ったんです」と持田は落ち着いた口調で
答えた。訊ねた本社総務部長の一人は荒げた口調で「なんだって! ふざけた事言うな!!」

「全額会社の為に使った金です」「いい加減なことは言うな!」
「事実を言っているだけです」
「会社の為に使ったというなら、証拠を見せてもらおうか」

「会社の労使問題が協調を前提に円滑に保持されるようになったじゃないですか」
「労使関係と君の使い込みが、一体どういう関係があると言うんだ」

京橋支部長を務める持田は一日置きに銀座に通ううち、いつの間にか銀座では
彼の顔を知らぬ者はいない銀座では名の知れたちょっとした有名人になっていた。
京橋支部の成績は1年に80億から90億という抜群の契約実績を上げていた。

交際費枠や接待費が無しの支部で、8年前から持田は、あるやりくりに手を染め、
8年間に四百億近い契約を集めていたが、銀座でその間に使った額は、いつの間にか
2億8千万にも膨れ上がっていた。返すつもりだった金額は、いつの間にか
返せない額に達していた。

いずれはバレる運命にあるとはいえ、持田の苦しいやりくりも、ついに表面化したのだった。
0086Track No.774
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2021/12/15(水) 15:49:43.73
「サーモンダンス」

小さい頃に母が亡くなったので、俺はオヤジに育てられた一人っ子。
オヤジは長距離運転手なのでほとんど家にはいなかった。
たまに家にいたとしても口うるさくて少し口答えしただけでよく殴られた。

まあ生き方が頑固一徹で不器用な人だから、オヤジとはよく衝突した。
いつも怒鳴ってばかりいたオヤジ。たまに家にいた時作ってくれた鮭の塩焼き。

そんな父子家庭で育った俺は、当然の如く家が貧乏で、いつもボロボロな服で小学校に
通っていた為、学校では何かと虐められ、よく喧嘩して帰って来ていた。

たまにオヤジが家にいた時、俺がいつものように虐められ喧嘩して帰って来た時のことだ。
オヤジはそんな俺に何も言わず黙って焼き鮭のおにぎりを俺の前に置いてくれた。
その時、そんなオヤジから突然、鮭の産卵の話を聞かされた。

「海で大きく育った鮭は、自分が死んでしまうのに、どうして子供を産むためにボロボロになりながら、
かって自分が生まれた川に戻るのか?鮭の雌は産卵する為に飛び跳ねながら川の流れに逆らい遡り遡上する。
彼らは故郷である川の上流にたどり着くと、迎えてくれるのは懐かしい故郷の川の匂いだ。上流に行けば行くほど、

川は浅くなり、産卵場所にたどり着く頃には川底の石に傷つけられた鱗はボロボロだ。もはや泳いでいると
言うよりも、もがいていると言った方がいい。そんな状態で川底に産卵する所を探し、そこに雄が寄り添い、
産卵・放精をする。繁殖を終えた鮭には、生涯やるべきことも、体力も残されてはいない為、産卵が終わると

やがて力尽き雄も雌もその一生を終える。しかし、卵を産む事で、新しい命のバトンを繋ぐ。それが鮭の役割。
そんな感じで、それぞれの生き物にはそれぞれの役割や生きている意味がある」
     ――――――――― そんな鮭の命がけの遡上の話を突然聞かされた。

 −−−−−− お前にも生きている意味や役割があると言うように聞こえた。
0087Track No.774
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2021/12/16(木) 21:29:31.50
「いつか夢の中へ」

――――――――― 今日は50年連れ添ったあなたのお通夜。 
今日、取引先から聞いた話でとってもじ〜んと来ちゃった。

お見合い結婚で最初は武骨な印象だったけど、
一生懸命に笑顔を見せるところに誠実さを感じました。

結婚してからはめったに笑顔を見せず
いつも、ムスッと難しい顔をしていましたね。

経営していた自動車修理工場を朝早くから夜遅くまで働いて指定工場にまでしたのに…

二人の息子は後を継がずに東京へ行っちゃいました。
二人とも今日は来ていますよ。

明日の告別式を待ち真っ白に包まれて眠っているあなたを見つめながら
50年の月日を振り返っています…

お陰様で孫にも恵まれて幸せでした…
でも、色んな事がありましたね。

従業員の給料を払うために必死で銀行の融資担当者に頭を下げていたあなた…
私は後ろからそんなあなたに頭を下げました…

長男に続いて次男まで上京したいと言い出した時…
あなたは黙って次男を駅まで見送りましたね… 
あの時のあなたの寂しそうな顔が忘れません。

病気になって入院するまで、朝早くから夜遅くまで油まみれで働いて…
大好きだったビールを1日に大瓶一本空けていましたね。

今、隣の部屋から孫たちの声が聞こえてきます。
孫にはだらしないまでに甘かったあなた。

――――――――― あなた よく頑張りましたね。
私たち家族の為に… 会社の為に… 本当に頑張ってくれました。
あなた 本当に… 本当に… 「お疲れさまでした」
 
そんなあなたの顔を見ていると、なぜか不思議と、お見合いの時見た
――――――――― ちょっとはにかんだ笑顔が浮かんだような気がしました… 
0088Track No.774
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2021/12/16(木) 22:59:21.01
「いつか夢の中へ」

仕事から帰ると妻が一人掛けの椅子に腰掛けて眠っていました。
そんなはずはないと分かっていても、声を掛けられずにはいられませんでした。
「ただいま」 すると妻は、ゆっくりと顔を上げて「お帰り」と返してきました。

俺は妻に近づいて、頭をゆっくり撫でました。ちゃんと触ったという感覚がありました。
「なんでいるの?」 妻は入院中で、家に居るはずがないのです。
やっとのことで口から出た言葉はそんなものでした。

すると妻は、笑って「抜け出したんよ! 凄かろう?」
凄いとか、ほんま… アホかと思いました。昔から妻はそういうところがありました。
末期の癌で入退院を繰り返している癖に活発という…

最近忙しくて、週一のペースでしか見舞いに行かなくなっていました。
そりゃあ、寂しかったのだろうと思います。

暫く二人とも無言でしたが、少し経って俺は「病院へ戻ろう?」
妻は拗ねたように「いやだ!」

妻が病院を抜け出して来た理由も全く聞かずに俺はアホだったと思います。
妻がきっと自分の死期を悟っていました。だから帰って来たのだと思います。
俺は一週間ぶりに見る妻がいとおし過ぎて…

細くなった腕も、少しこけている頬も、病室で見る度に苦しかったのに…
俺はその後、妻を寝かしつけると病院に連絡を入れ、明日には病室に
戻すので今晩は家に居させてくださいと頼みました。
担当医は俺に激怒しましたが、無理を通してもらえました。

次の日の朝、起きると妻はまだ寝ていました。
可笑しいなと疑うこともなく、10時頃まで寝かせておきました。
でも、流石に起こそうと思って妻の体を軽く揺さぶりました。

でも、妻は中々起きません。何回呼んでも妻は起きません。
何度も何度も妻の名前を呼びました。何が起こったのかも、
全部わかっていたけど、認めたくはなかった。
起きて欲しい… 話せなくていい… 笑っていなくていい…

冷え切った妻の手を握り締め、これまでにないぐらい泣き叫びました。
いつか来る日だと分かっていたけど… 「ありがとう 愛しているよ」
0089Track No.774
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2021/12/17(金) 10:01:03.41
>>88
末尾の「ありがとう 愛しているよ」の前に「ひょっとしたら、自分の死期を悟った妻は
お別れのあいさつに来たのかもしれない… 一人で旅立つ前に…」を追加
0090Track No.774
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2021/12/17(金) 12:14:16.50
>>88
15行目「妻はきっと自分の死期を悟っていました。・・・」に訂正
0091Track No.774
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2021/12/18(土) 21:12:06.19
「離郷の歌」

私の甥っ子は、母親である妹が病気で入院したので、暫くママと離れて
ママの実家の父母の家に預けられることになりました。

「ママが、びようきだから、おとまりさせてね」と言いながら小さな体に着替えを
入れたリュックを担ぎ、我が家にやって来たのです。

夜寝る時は、「きょうは、じいじとねる」「きょうは、ばあばとねる」と
楽しそうに寝る相手を選んでいました。昼間は時々「ママは、びょうきなおったかなぁ〜」
と言うので「寂しいの?」と聞くと「ううん、だいじょうぶ!」と、いつも元気よく
話してくれます。子供ながらに周りに気を遣っているのかなと家族で話ていました。

母である妹が、その後亡くなり、甥っ子は「ママに、あいたい」「ママ、かえってこないの?」と
毎日泣いていた。そんな幼い心を痛めている姿が、可哀そうで見るに堪えられなかった。

そんな甥っ子が、先週あたりからぱったりと泣かなくなった。
墓参りに行った墓前で、
「4さいになったからね。なかないよ、ばあばとやくそくしたんだ!」と
私に打ち明けてくれた。

そして小高い丘の上にある墓地から空に向かって
「ママーっ! いつでも、かえってきてねぇー !!」と叫んでいた。
0092Track No.774
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2021/12/19(日) 15:06:20.32
>>91
3行目「ママが、びょうきだから、・・・」に訂正
0093Track No.774
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2021/12/20(月) 11:10:07.34
「ばいばいどくおぶざべい」

雑居ビルの薄暗い地下にあり、壁には古びたポスターやステッカーが
大量に貼ってある昔ながらの老舗のライブハウスに来ている。
仲は煙草の煙で薄暗い。

そんな昔ながらのイメージのライブハウスは年々減り、分煙や禁煙が進んでいる
所が多くなっている。最近はキャパ1000人規模のライブハウスや都会のおしゃれ空間的
ライブハウスなど従来のイメージを大きく変えるようなところも増えてきて、
ライブハウスの雰囲気はそれらの場所や又、イベントによって雰囲気は違ってくる。

ここの老舗のライブハウスもビルの建て替えと言う事で、来年閉店と言う事になった。
思い出の場所が、無くなるのは寂しいと多くのファンが駆けつけていた。私が行った時は、
ちょうどタテノリバンドの演奏が終わり、次のステージの準備中だった。
― 準備は整ったようだ ―

― ステージが始まった —  Dock of the Bay だ  それも三人組親父バンドだ。
聞いたところによると、今日が最後のステージらしい。ブルースバンドのブルース風の

ドッグ・オブ・ザ・ベイ。 ドスの効いた、しわがれた声がブルースアレンジとマッチ
していていい味を醸し出していた。2曲目はBob DylanのLike a Rolling Stone .........

どことなく、気のせいなのか、心なしか...  泣いているようにも聴こえた...
哀愁が漂うドスの効いた、しわがれた低く渋い声の響き… 親父バンドの最後の舞台。
いいものを聞かせてもらったよ...  ありがとうと、心の中で叫んでいた...

... そして親父バンドの最後のステージは終わった ...
0094Track No.774
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2021/12/20(月) 11:21:23.15
>>93
3行目「中は煙草の煙で薄暗い。」に訂正
パソコンの誤変換
0095Track No.774
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2021/12/21(火) 10:29:59.93
「ローリング」

いつものように地下鉄を降り、改札を抜け地下街を歩く。地下街から地上に
上がる階段の隅でホームレスが眠っていた。「何処かで見た事のある顔だなぁ」と
思いながらも思い出せず、会社に着く。仕事中に肩を叩かれた。

「菊池さん、部長がお呼びです」部長の所へ行くと「菊池君、いくつになった」
「はぁ、来月で43歳になりますが、何か?」「43歳か、役職が全くないというのも、
何かと不都合だろ。どうだい、思い切って新しい職場で頑張ってみるのもどうかな、
向こうじゃ君に課長職を用意するから、是非、来てほしいと言っているんだが」

「子会社出向と言う事ですか?」「菊池さん、部長のご好意をそんな風に取っちゃいけないよ。
昔から適材適所って言葉がある。新天地で埋もれていた才能を開花するチャンスでもあるんだよ」
「お断りします。私、今のままで十分満足していますから、失礼します」

またやっちまった。俺が出世出来ない理由に自分の意見を言うというのがある。
それと言いたいことを言える組合を作ろうとしたことだ。今では会社のお荷物というか、
厄介者だ。会社務めとしてその十字架を背負っている。

――― そんな時だ!思い出したぞ!
朝出勤前、見かけた浮浪者は学生の頃、仕送り全部使っちゃって、職安に行った時、
声をかけて来たあの手配師だった… 

「お兄ちゃん学生だな」「あ、はい!」「おいで、いい仕事あるから、一日飯付き、時給1200円。
危ない仕事じゃないし、学生さんも大勢いるからおいで」「…」悪い手配師にぶつかると、
地方の飯場に連れていかれて安く働かされた挙句、博打で有り金巻き上げられると聞いていたから、
悩んだけど、仕事が終わると俺たち学生を飲みにつれて行ってくれた。

「俺のおごりだ。どんどん飲め。お前たち学生は将来、必ず世の中の上に立つ。
だから俺はお前達を大事に扱う。その代わり偉くなったら俺達の面倒を見てくれよ。ワハハ。
それと、お前、俺の事いい人だと思っていないか」「はい!」

「世の中にいい人間なんていないのよ。俺がお前におごってやってんのも、お前たちの金を
ピンハネした金でおごってる。俺も上のやくざからピンハネされてる。そしてそいつらも、
その上にやられている。世の中とはそういうものだ。すべては金だ。金がこの世を支配してる。

金の価値が人の価値より上になってる。金なんてよ。人が作ったもんだ。いくらでも擦れるのによ。
人は人を作れない。お前の母ちゃんはお前の体全部設計し、作ったわけじゃない。神様から授かっただけだ。
身の回りのものは人が作ったものだけど、人は神からの授かりもんだ。大切にしなけりゃいけないのによ。

上に行けば行くほど金の魔力に取りつかれ裸の王様になって分からなくなる。そしてそこら中、
鬼や餓鬼ばかりの地獄にしてるのは人間だ。人間の欲だ。何が大切か分からなくなっているのさ。
これからの世の中どんどん変わっていく。そのうち、おいらの居場所もなくなる。ワハハハ」
確かそう言っていた。あの手配師…

俺は仕事が終わり、あの手配師が好きな酒を持ち、彼が居た場所に行く。彼が居たので声をかける。
「覚えているかいバイトの時、お世話になった英二、菊池英二だよ」「...はあ、」
      … 駄目だ!   … 彼は何も覚えていない …
「また時々、酒を持ってくるよ」と言い大吟醸の一升瓶を置いてきた。

その後、それ以来、彼の姿は見なくなった。居場所を変えたのか… 本当に俺の事を思い出したのか…
 それとも亡くなったのか…     ー 今となってはわからない ー
0096Track No.774
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2021/12/21(火) 10:43:52.09
アルバム「時代-Time goes around-」に収録のローリングは迫力ある歌い方をしている。
0097Track No.774
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2021/12/21(火) 20:00:35.82
みゆきさんは失恋・恋愛ソングさえ歌っておけば良いみたいな歌ばかりではないんだよね。
0098Track No.774
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2021/12/22(水) 09:21:01.93
「白菊」

マミちゃん元気にしていますか?
そちらで大きなじいちゃんとばあちゃんたちと楽しく暮らしていますか?


ママはまだ、マミちゃんのお骨は手放せません。
可愛い妹をいつも見守ってくれてありがとう... マミちゃん。

又、お手紙書くね。
大好きな、マミちゃんへ

娘が空を見上げて「お母さん、空を見てみて。ほら、空の雲の間に光って
いるところがあるでしょ。そこからお姉ちゃんが見えるんだけど、
手を振っているよ。笑っているし、独りじゃないよ。 

ほら、おじいちゃんとおばあちゃんと、お母さんの友達かな...?
みんな一緒に居てくれているよ。だから寂しくないから、大丈夫だって」と
私に言うんです。

それを聞いて、私は涙が止まりませんでした...。
何故なら、まだ上の子が生まれる前に仲良しだった友人が若くして亡くなった
のですが、二人の娘には詳しい話もしたことなかったのに...
その友人の事まで私に教えてくれたのです。

私は思いました...。友人が泣いてばかりいる私に、
「私が一緒に居るから大丈夫だよ」と娘を通して励ましてくれたのではないかと…
亡くなった娘も天国では成長し、楽しく暮らしていることが分かり、少しですが、
心がスッとした事を思い出します。

今でも悲しくてふさぎ込むこともありますが、少しずつ前を向いていけるように
頑張りたいと思います...
0099Track No.774
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2021/12/22(水) 09:30:09.47
神田沙也加さんが亡くなったという悲しい知らせがありました。
ご冥福をお祈りいたします。
0100Track No.774
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2021/12/23(木) 12:08:45.92
「僕は青い鳥」

ある貧しい木こり家に、二人の子供がいて兄はチルチル、妹はミチルという名前でした。
チルチルとミチルの兄弟は、いつも近所のお金持ちの家の子のことを羨ましく思っていました。
クリスマスの夜、魔法使いのおばあさんがやって来ました。

「私の孫が病気で苦しんでいる病気を治す為に、幸せの青い鳥を見つけてほしい」と頼まれます。
鳥かごを持って出かけた二人は、妖精に導かれながら、様々な場所を訪れます ・・・

「思い出の国」では、亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんに出会いました。
青い鳥がこの国にいる事を教えてもらいます。チルチルとミチルは手に入れることに
成功します。しかし、この国を出た途端に、黒い鳥へと変わってしまったのです。

その後、二人は「夜の御殿」を訪れます。ここでも青い鳥を手に入れたものの、
この国を出た途端、死んでしまったのです。

その後、二人は「贅沢の御殿」「未来の国」などに行きますが、どうしても青い鳥を
持ち帰ることはできませんでした ・・・・・・・・・

そんな時、「二人とも起きなさい! 今日はクリスマスですよ」とお母さんの声が聞こえ
二人はベットの上で目を覚ましました。とうとう青い鳥を捕まえることが出来なかったと
ガッカリしていると ・・・ 部屋にある鳥かごの中に ・・・

          ――― 青い羽根を持った鳥を見つけます ―――

「あら、 もう寝たのね。 ・・・ まあ、なんて寝顔が可愛いのかしら ・・・」
       ・・・ 布団をかけ ・・・ おやすみなさい ・・・

・・・・・・・・・ 本当の幸せは手の届くところにあるのね ・・・・・・・・・

      ――― お母さんは明かりを消し部屋を出ていく ―――
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2021/12/24(金) 11:29:56.12
「LOVERS ONLY」

欧米では家族そろって静かに過ごすのが習慣になっているクリスマス。

イブに綺麗な夜景のレストランでカップルでお食事。クリスマスイブはカップルの為に… 
 クリスマスはカップルのデート… 恋人と過ごすもの… 
・・・・・・・・・ そんな空気がこの国の風物詩になったのはいつ頃だろうか …

 そんな僕のクリスマスの思い出と言うと幼稚園くらいの時を思い出します・・・
その頃の僕はサンタさんをまだおぼろげながら信じていました...。

クリスマスイブの夜、布団に入って「こんばんは、ずっとおきていて、サンタさんの
しょうたいをたしかめよう!」と固く決心しました。

これ、もしかしたら多くの子供達が一度は決心することかもしれませんね。
かなり頑張りましたが、途中でうとうととして、ハッと気づいたら、
もう外が少しだけ明るくなってて… 朝です。「しまった!」と
頭で思ったものの、未だ夢うつつ状態...。

必死になって頭を上に向けて、枕元にプレゼントがあるかどうか、探します… ある。
何か鉄の塊が... (これは、ひよっとして... ずっと欲しかったロボットでは?)と
手を伸ばして... その鉄の塊を掴みます...。 その鉄の塊は… ロボットなのか?...
子供時代の僕は... 再び夢の世界に入っていきました...。

朝になって改めて見ると、その鉄の塊というのは、欲しかったゼンマイ仕掛けの
ブリキのおもちゃの「ロボット」でした。
よくは覚えていないけれど.........
ゼンマイ仕掛けのブリキのおもちゃのロボット...

それにサンタさんの正体も判明したので、満足で燥いでいたと思います...
父からのプレゼントはボードゲームでした。当時人気の人生ゲーム。

普段喧嘩ばかりして仲の悪い両親も、
この日ばかりは、ボードゲームの人生ゲームで家族5人が一家団欒で楽しく笑い声で
一喜一憂でゲームに夢中する姿が子供ながらに一番嬉しかったのを覚えています...
0102Track No.774
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2021/12/25(土) 12:43:17.68
「クリスマスソングを唄うように」

雪の降る夜は、いつも思い出す.........
私の職場にバイトとして入って来た高校生。何もわからない彼に仕事を
教えることになった私。「美香さんて可愛いですよね」初対面での挨拶が、これ?
「年下君に言われてもねぇ、もう少し大人になってから言って」

それからの彼の押しは凄かった。帰りは必ずバイクに乗って待っているし、
休みの日も迎えに来てくれた。彼は自分の事を隠さずに話してくれた。
彼の両親は離婚して、父親は出て行った。「弟や妹たちはまだ小さいから、あいつらの
小遣いくらい俺が稼がないと」そういう彼の照れたような横顔。

「美香さん、妹の誕生日プレゼント買いに行くの付き合ってください。母の日、どういうの
プレゼントすれば喜ぶんですかね?」と、不器用だけど一生懸命で優しい彼。
いつの間にか彼に惹かれている自分がいた。「やっぱり、俺、美香さんの事、好きです」

その言葉をきっかけに付き合いだした私達。両親に反対されると思って黙っていた。
けれど、どこから聞いたのか両親にばれてしまった。案の定、両親は大反対。

一人娘で大事に育てられてきたことは分かっている。「高校生なんかと付き合うような
娘に育てた覚えはない。お前は、高校生なんかに貢いでいるのか?」「何も知らない癖に!」
初めて本気で怒鳴った気がする。私は思わず家を飛び出した。彼に電話しようか…

もう… 家には戻れないかもしれない… そんなことを考えながら、行く当てもなく私は歩いた。
クリスマスの街はキラキラ輝いて見えた。自分が凄く惨めで寂しくて… たった一人… 

そんな時、「美香!」聞きなれた声に、振り向くと彼が居た。「ごめん。バイト増やしたんだ」と彼が言う。
そんなことはどうでもよかった。私は思わず泣きだしてしまった… 
「何? どうしたの? ちょっと待って、店長! ちょっと外します! すみません!」

近くの公園で、私は泣きじゃくりながらすべてを話した。あんなこと言われた。こんなこと言われた。
彼は全部黙って聞いてくれた。「ちょっと待ってて、店長に話してから、送っていくから」

バイクの後ろに私を乗せて、彼は私の家に向かった。慌てて出て来た両親にバイクを降りて彼は一言だけ言った。
「頼りない俺ですけど、絶対に幸せにしますから。 すいません、バイト途中で抜けて来たんで、また、改めて伺います」
そう言ってバイクに乗っていった彼。

その後、私は両親ときちんと話し合った。父は不機嫌そうだったけど、母は優しい視線で
「いい子じゃないの。ゆっくり見守りましょう。私たちの子よ。信用してもいいと思うわよ」と母の優しい言葉。

次の日、彼のお母さんから電話がかかって来た。「息子の彼女さんですよね? 今から出てこれますか?」
彼のお母さんから教えてもらった住所は彼の自宅。緊張しながらチャイムを押すと、彼のお母さんが
出てきてくれた。泣き腫らしたような目。彼のお母さんに案内されて入った部屋に彼は居た。

白い布をかけられていた。「昨日、バイトの帰りにバイクで転んで・・・」
   … どうして寝ているの?起きてよ。何が起きているの? …

「これ、多分、あなたへのプレゼントだと思うんです」と
彼のお母さんが渡してくれた小さな箱。中に入っていたのは指輪だった…
    … こんなのが欲しかったんじゃない …

 ― 彼のお母さんが、私の両親に連絡してくれて私は帰った...

 ・・・ 「頼りない俺だけど、絶対に幸せにするから」 ・・・

   ――― クリスマスに浮かれる街の光景の中 ーーーーーーーーー
 今でも白い雪が舞うこの季節になると… そんな彼の言葉を思い出す…
0103Track No.774
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2021/12/26(日) 12:31:24.09
「群衆」

公園のベンチに座っていた。多くの人たちがすぐ目の前を通り過ぎる…
話しかけようと思えば、話しかけられるのに、相手から接触してこない環境。
案外、人間観察などが好きだったりする。

僕は公園のベンチでのんびりと行きかう人々を茫然と、ただ何も考えず見ているのが好きだったりする。
ただ、気をつけなければいけないのは、あまりジッと見つめないこと。相手も気づき、ガンつけられたり、
相手は気分を害したり、お互いに気まずくなるだけだからね。

マーケッティングなどでテーマを持った人間観察を職業にしている人達とでは視点が違うのかもしれない。
人間観察ってどこを見るかによって随分と違ってくる。色違いのモコモコのダウンの防寒着を着て寒そうに談笑して
歩く女性たちやホット缶コーヒーを飲みながら談笑しているオッちゃん達を見ているだけでほっこりする。

心がほっこりする光景をただ探しているのかもしれない。良い悪いにつけ人間が好きなんだなと思う。
くだらないことで悩んでいる自分が馬鹿らしくなるほど、いろんな発見があって面白い。まだまだ人間って
捨てたもんじゃないよと思う。公園に来る前の商店街や路地裏でよく見かける光景。その中で通り過ぎる
人々をただただ眺めているだけのおばちゃん。その表情からは何とも言えない哀愁が漂っていた…

そんな下町だけではなく、繁華街や駅前で見かけた、何とも言えない哀愁漂う表情で煙草を銜え向かいの店を眺めている
中華店のおっちゃん。その表情。そんな下町のおばちゃんも、煙草を銜え向かいの店を眺めている中華店主で休憩中のおっちゃんも
「何を考えているのかな?」と想像しますが、別に何も考えていないと思う… その場の景色と光景、その中で醸し出す風情というか、

情緒、味わいがあって、何とも言えない哀愁を感じる… 長いようで短い… 儚い一瞬のドラマ… だからこそ一瞬一瞬を
大切に生きたいよね ――― 人混みの中から、若い女性が息を切らして駆け寄って来た。「やぁー  待ったぁー」
「遅いよ! じゃあ、行くか!」 ――― また再び、都会の雑踏とした人混みの中に消えていく ーーーーーーーーー
0104Track No.774
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2021/12/27(月) 10:38:03.19
「断崖-親愛なるものへ−」

今日は結婚記念日でカミさんと外食した。レストランはそこそこ混んでいて
ガヤガヤうるさかった。特に、隣の家族がうるさくって、カミさんとちょっと
顔を見合わせては苦笑いをしたぐらいだった。

父親が幼い子供に色々と質問しては笑いあってと言うのが、延々と続いて、こっちもうんざり
していた。しかも、その父親がやたらと大きく咳き込むので、実際に鬱陶しかった。

暫くすると、うちのカミさんが、その家族の父親の方を見て「ちょっと、おのお父さんを見て」と
言うので、見つめるのも失礼なので、向かいの鏡越しに、その父親の姿を見てみた。咳き込むたびに
ハンカチを口に当てていて、それを幼い子供たちに気づかれぬようにポケットにしまい込む姿が見えた。

ハンカチは血だらけだった。咳き込んだ後は赤ワインを口に含んで幼い子供達にバレないように大声で
笑いごまかしていた。向かいに座っていた奥さんは笑っていたが、今にも泣きそうな顔をしていた。
奥さんは、どうやら事情を知っているみたいだった。

その父親が、何らかの重い病気なのは明らかだった。うちのカミさんの方を見ると奥さんの
顔を見たのかもらい泣きしていた。帰りに、俺は無神経にも「今日は、なんか暗い結婚記念日に
なっちゃったなぁ〜 台無しだよなぁ〜」とカミさんについ言ってしまった。

カミさんは、ちょっと沈黙した後、「カッコよかったじゃん!あの父さん。ああいう父さん
好きだよ。幼い子供たちに心配かけてはいけないと無理して、頑張って… ああいう父さん好きだよ。
って声を詰まらせて、涙声で俺に言った。

あの親父、頑張ってるな! 人生踏ん張って生きているんだなと思っていたら、
俺も自然と、こみ上げてくるものを押さえきれなくなっていた… 俺たち歩きながら…
 嗚咽して… 街を歩くみんなジロジロ見てるぜ! ・・・ カッコ悪いじゃん(笑)

――― 今日の結婚記念日 あの家族に泣かされ、帰りに嗚咽しながら帰宅なんてカッコ悪いよ ―
0105Track No.774
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2021/12/27(月) 12:30:53.67
>>104
タイトル「断崖-親愛なる者へ−」に訂正
0106Track No.774
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2021/12/28(火) 10:12:52.92
「六花」

僕の母は僕ら姉弟を女で一つで育ててくれました。
「ほら、ゆっくり食べなきゃ、ダメじゃない」

僕らは比較的遅い時期に生まれた子供だった。
父が亡くなった後、母はどんなに不安だったのか…

でも、子供の僕には、そんなことはおくびにも出しませんでした。
「はい! 出来たよ。 いっぱい食べなさい」「うん!」
母は僕たち姉弟の前では、いつも笑った顔しか見せませんでした。

そんな母が他界したのは姉が九つ、僕が五つの時でした。
僕たち姉弟はとうとう二人きりになってしまったのです。
母が亡くなったあの夜の事は、今でも不思議なほどに、
鮮明に僕の目に焼き付いています。

「さむいよー  ねぇちゃん! おうちへ はいろうよ」
「いい、修。 これからは、私達二人きりになるのよ。
もっともっと、辛い事が、いっぱいあるけど、二人で頑張っていこうね」
「うん!」

「修には、まだわからないと思うけど、よく聞くのよ。
お姉ちゃんはね、ゆうべ、冷たくなっちゃった母ちゃんの横で、
ずっと寝ないで、考えたことがあるんだ」
「なあに? おねえちゃん」

「これから二人、生きていくためのことを考えたんだ。
二つあるから、よく覚えておくのよ。いつも一緒にいることと、
それと絶対に親戚の人にわがまま言わずに、言うことを聞くのよ。
お姉ちゃんね。中学卒業したら、働いて修の面倒見るからね。
二人で生きていこうね。 それまで我慢してね…  分かった?」
「うん!!」

「ゆきだ! おねぇちゃん! ゆき、ゆきがふってきたよ!」
「あっ! 本当だ! 雪。綺麗ね」
「うん!」

その後、二人は親戚の間を転々とする生活が始まったのです・・・

昭和〇〇年.........
0107Track No.774
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2021/12/28(火) 19:19:57.46
>>106
下から4行目「あっ! … 本当だ … 雪。。。 綺麗ね...」に修正
0108Track No.774
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2021/12/29(水) 10:08:54.43
「帰省」

子供たちがまだ幼かった頃は、家族全員で車でよく帰省していた。

4人分の飛行機代はバカにならなかったので、いつも車を使って帰省していた。
途中で渋滞につかまり予定の時間を大幅に遅れて実家に着くと、母は毎度
同じことを孫たちに言った「あんまり遅いから、じいちゃんの首がのびたばい」

そういう母の首も、少しだけ伸びているように見えた。子は父の背中を見て育つと言うけど、
本当にそうだろうか? 亡くなった父は、昔から新聞や本を読んでいるか、あるいは、
酒を飲んでいるかで、記憶にあるのは、父の背中というよりも、その横顔であった。

むしろ覚えているのは、母の背中だった… 台所に立って茶碗や食器を洗う背中、
物干し竿に洗濯物を干す背中、縁側に座ってそれをたたむ背中… 我が子の生き方に
対して言いたいことが沢山あっただろうと思うが、母は何も言わず応援してくれた。

いつも何も言わず背中で語っていたのだと思う… 笑う背中もあれば、
泣いている背中もあっただろう… そんな母の生き様に思いを寄せることはせず、
そこに背中があるのが当たり前だと生きて来た。母の思いに気付いた時には、
もう母は居なかった.........

年老いてからは、帰省して車に乗るたび、「あんたが運転する車に乗るのは、
これが最後かもしれんねぇ」と母は呟いた。「そんなことないさ」と僕は言いながら、
本当にそうなるかもしれないことなど想像も出来ずに車を走らせていた。

東京に戻る朝、いつも母は門柱の前に立ち、走り去っていく子と孫をずっとずっと見送っていた… 
小学生の息子は手を振りながら泣きじゃくっていた。ルームミラーの向こうで、小さくなっていく母の姿を
見ながら、震えそうになる声で息子に、もう泣くなと言った。それが母を最後に見た姿だった...

父が亡くなって十五年、もう、そんな母が亡くなって、十年以上経つ...
あの時、小学生だった息子も、今では大学生になっている。時間が経つのも早いものだ...

帰省とは、家族の繋がりを確かめる為のものだと思う… ずっと巡り続けて来た季節も
メリーゴーランドのように少しずつ速度を落としながら… やがて、いつかは、
止まる時が、訪れるのだろうか… 帰省するたびに、改めて家族の繋がりに気づかされる…

生きていくうえでの、人との繋がり、家族との繋がりを確かめる為に… 
 ーーー 僕らは生きているのだろう... 

...玄関前でばあちゃんを見つけた幼い息子が喜んで飛び出していく...
「ばあちゃん! 遊びに来たよ」
「よく来たね。ケンちゃん」
「おお、ケン坊! よく来たな」
「おじいちゃん」
      .........
0109Track No.774
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2021/12/30(木) 10:03:00.07
「ホームにて」

駅は帰省の人々でごった返していた。この駅が、こんなに人混みで
溢れるのは、この時期くらいだ。小学生だった僕は父さんとはぐれない
ように気を付けながら、人と人の間をすり抜けて進んでいた。

「康明! ちゃんとついてきているか?」と父さんは時々、僕を振り返りながら確認する。
迷子になるような年じゃないよと言いたいけれど、この人の多さでは本当に迷子になってしまいそうだ。
「下りのお客様は、こちらに整列をお願いします。二列になってお待ちください。次の列車は
すぐに参ります」駅員さんがメガホンを持って声を張り上げていた。これも毎年の光景だ。

「お疲れ様です」と、お父さんが、顔なじみの駅員さんに声をかけていた。
「毎年、この時期は、こうですからね。慣れていますよ」と駅員さんは笑った。

「それでも、働いている皆さんは大変でしょう。列車だけでなく、船も飛行機も、この時期は満員だ」
「そうですね、この時期だけの特別便が何本も出ます。でも、こちらでも働き方を見直そうという動きはありまして、
帰省をしない方々の中から、アルバイトを雇っているんですよ」と駅員さんと父の会話を聞いていた僕は、

確かに言われてみると、行き交う帰省客の案内や整理をしている中には、明らかに駅員さんの制服でない
人たちがいる。(この人達は帰る故郷がないんだろうか)と幼い僕がそう思って見ていたのが、顔に出ていたのかも知れない…
「帰れない方も、帰りたくない方もいらっしゃいますよ。アルバイトに応募されて来た皆さんは、自分は帰らなくとも他の方々の
帰省を手助け出来ることに喜びを感じている方ばかりですよ」と駅員さんは、父の方とそして、僕の顔を見て微笑んだ。

そんな駅員さんと父の会話から、僕は人には人知れずそれぞれの事情があるんだと言う事をその時、初めて幼いながらも知った。
列車は中々来なかった。駅に集まっている人々も、退屈しのぎに、あっちこっちでおじゃべりしていた。
「うちの故郷は、年々人口が減ってましてね。そのうち帰っても誰も居なかったと言う事になるかもしれません」
「私の村は、何年も前にダムの底に沈みました。毎年、帰省した連中と一緒に、ダム湖を眺めながら過ごしていますよ」

「うちの所は、私がいた頃とは、すっかり様子が変わってしまいました。まるで、他の町にいるようで、帰省しても落ち着きません」
「まあ、世の中、変わっていくものですからね」「これも時代の移り変わりというものでしょうな、きっと、ワハハハ」

「あら、あなたは、初めての帰省なの?」「はい。...何もかもが嫌になって自分から飛び出した故郷ですけど・・・
それでも両親が待っているかと思うと… やっぱり帰った方がいいのかなって… ...でも、まだ少しだけ帰るのが怖いんですけどね」
「大丈夫よ、他の人が何と言ったって、御両親は、きっとあなたの帰りを待ちわびているわ。喜んで迎えてくれるわよ」
「...だと、いいんですけど・・・」

そんな大人達の会話を聞いていた僕に「康明! 切符ちゃんと持っているんだろうな?」と父さんが振り返って言って来た。
「もちろんだよ。父さん」――― 僕は、乗車券を入れた胸ポケットをそっと、何度も抑え確認した。。。
0110Track No.774
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2021/12/30(木) 11:36:29.68
>>109
下から11行目「あっちこっちでおしゃべりしていた。」に訂正
0111Track No.774
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2021/12/31(金) 11:36:27.91
「ヘッドライト・テールライト」

高層の本社ビルの最上階の窓の外を眺めていると、知らぬ前に横田が立っていた。
「なんだ、いつから居たんだ。気付かなかったよ」「入社以来のライバルが、
横に立っているのに気付かないようじゃ、お前も終わりだぞ。ワハハハ」

「ああ、終わりだね」「どこに出向することになったんだ?」「静岡にある小さな自動車部品
工場に決まったよ。年収は今より30%減だが、65歳まで働けるそうだ。そこで15年、総務部長として
頑張ることになった」「業界四位の大手商社の部長まで行ったお前が町工場の総務部長さんか。
いや、お前は確か、フィリピン支店長までやってんだな。失敬した」

「これが証拠の勲章だ」と左手をたくし上げて見せる。「現地人を指揮して沼に落ちて蛇にやられた。
支店長ったって現場監督だった。ワハハ」「俺は名古屋のバルブ専門会社の業務部長だ。年収は20%減だが、
定年は60歳、どうも俺とお前は、最後まで勝ち負けがはっきりしない競争を続けてしまったようだな。ハハハハハ」

「俺の勝ちさ、この勲章の分だけ、俺の勝ちだ」「馬鹿、そんな勲章がなんだ。俺だって、此処に傷ぐらいある。
全部で六針も塗ったんだぞ!」と、ネクタイをほどいて、ワイシャツの襟を広げて見せる。
「あれ、なんだその傷は? お前一度も、外(海外)へ出なかったんじゃないのか?」

「出なかった出なかった分、仕事仕事で、家を空けていた。息子にやられたんだ。[お前なんか、父親じゃない]ってな。
これも勲章だろ」「ああ、間違いなく立派な勲章だ! 認めるよ。しかし、息子に憎まれるだけいいじゃないか」
俺達は三十年近い間、同じ会社でお互いがライバルだった。「俺は、お前と、こんなに気を張らず、話が出来るなんて初めてだ」
「俺もだよ。ワハハハ」「そうか、お前もそうか、ハハハハ」

会社も家族も世間の事も全く忘れて温泉でも浸かりに行こうじゃないかという話がまとまったのは、
それから一か月後だった。
0112Track No.774
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2021/12/31(金) 11:48:11.28
>>111
下から8行目「全部で六針も縫ったんだぞ!」に訂正
0113Track No.774
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2021/12/31(金) 11:58:28.32
>>111
一行目「知らぬ間に横田が立っていた。」に訂正
0114Track No.774
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2021/12/31(金) 12:12:17.94
>>111
1行目「ガラス張り超高層の本社ビル・・・」に修正
0115Track No.774
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2022/01/01(土) 13:50:19.39
「終わり初物」

あけましておめでとうございます。
歳時記を紐解いていると、『初物』を大切にして、日本人は生活の中に
見慣れたもの、振舞いを新しい眼で再発見して来たことが分かる。

初日の出 初富士 初詣 初夢 初笑い 初売り 初釜 書き始め
出初め式 仕事始め 歌い始め・・・ 

又、野菜や果物で、多く出回る時期が過ぎてから成熟したものを初物と
同様に珍重して言う語に『終わり初物』という言葉がある。

そう言えば、昨年、久しぶりに友人の女性の家で俺が美味しそうに食べながら晩酌をしていると、
彼女が「これ初物よ」と言った。聞くところによると、市場のオヤジが一ヶ月遅れで今日、
水揚げされた今年の初鰹だという。

同じ6月の中旬頃、田舎から届いたアスパラガス。お袋に電話すると、
「ごめんね。遅くなっちゃって」って言ってた『終わり初物』だった。
丹精込めて育てたものは、最後までしっかりと収穫する。
最後まで美味しくいたただいた。親に感謝…

ベランダに出る「おおぉ… 寒い!」今日は特別冷える。元旦の朝は静かだ。
道に面して建っている我が家。普段は窓を開ければ騒がしい音が聞こえてくる。
車は絶えず走っているし、ランニングしている人や、早くから通勤するサラリーマン、
犬と散歩する人など5分も眺めていれば、沢山の人々の朝の日常が垣間見える。

それがコロナ禍で別世界のように変わった。車も人の姿も見えず、生活音がまるでしない。
今年初めて迎える早朝の朝。そんな特別な時間に身の引き締まる思いがしてくる。

街を彩るカラフルな[新春][迎春]の文字。でも、今にも雪が降りだしそうな寒空の下、
ピンと張り詰めた空気の中、近所の小さな神社の境内に向かう。
0116Track No.774
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2022/01/01(土) 13:55:16.17
>>115
14行目「最後まで美味しくいただいた。・・・」に訂正
0117Track No.774
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2022/01/01(土) 16:28:14.22
>>115
9行目「市場のオヤジが言うには一ヶ月遅れで今日、」に修正
0118Track No.774
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2022/01/02(日) 10:42:27.48
「慕情」

「東京のマンションを売り払ってこっちを大きくするか」遅く起きて、
ぼんやりした顔で居間に来た夫が言った。「昨日は、こちらを売り払って
東京の方を大きくしようとおっしゃいました」と私が言うと、

夫は「つべこべ言うな」「でも、全く違うこと言ってますよ」と私。
夫の言動が常に両極に大きく揺れ動くのには理由があった。

しかし、私も常に逆らい、決して同意はしない。子供の為にと無理して建てたおもちゃのような別荘。
二十年もの間、主を迎えることなく、長らく忘れられていた... あまりにも多くの思い出があり、
売ることも、壊すことも出来ずにいた。こちらに来た当初は、散歩はおろか外に出る事さえも、
嫌がっていた夫が、一年も経つと日に二度は一緒に散歩をするようになった…

二十年前、私達夫婦は一人息子を交通事故で失った。夫の言動が常に両極に揺れるようになったのは、
その時を境にしてからだった... それが、あまりにもひどいので会社の部下の人たちが訪ねてくる度に、
それとなく聞いても、会社ではその反対で、一度口にしたことは絶対に曲げないと言う… 

ふと、この人は、心の中で戦っているのではないかと思った。ある方向に引かれようとしている自分の気持ちを何とか、
踏みとどまろうとしているのだと思った。それに気づいたのが、定年になるちょうど、一年前の事だった...

警官に担ぎ込まれてきた時、「あなた!! 一体どうしたの?」「いや、大丈夫です。心配いらないですよ。お怪我は
ありませんから」「喧嘩でもしたのですか?」「酔って車道と歩道をふらふら、ふらついて歩いていたものですから、
では、私はこれにて失礼します」「どうもありがとうございます」-あの時...。

この人は、仕事でごまかしていたんだと...その仕事も定年を来年に控えた、今、この人から無くなろうとしている。
どうしたらいいのかわからなくなったんだわ。「あなた、定年になったら、別荘で暮らしましょう。通勤の必要がなくなったら
空気の良い自然の中で暮らしましょうよ」...そして、ここにやって来たのよね、...あなた。

そんなちっちゃな別荘の近くを二人で散歩していた。「あら、赤とんぼ! ほら、あそこ、あそこよ。早く捕まえて!」
「全くお前というやつは、いつまで経っても子供なんだから」...私たちは一人息子という大きなものを失ったけど...
生まれて、逝ってしまった命の記憶を知っているのも私たちだけなのだから...「ほら、捕まえたぞ!」
「凄いじゃないあなた!! ...でも、逃がしてあげて!」「せっかく捕まえたのに、逃がすのか?」と訝し気に言う夫...

「そうよ。それでいいのよ。ねえ、見て、あれが今の私達よ。捕まえられていた時が、今までの私達と同じなの。
もう一度、初めから...そう、何も急ぐ必要がないのよ。これからゆっくりでいいから...」
今までの私たち何故か、愛を急いでいたのね。愛を後回しにして、何を急いでいたのかしら、ね...

 ...今からでも遅くはないから...そう...
もういちどはじめから... もしも、これからも末永く...あなたと歩き出せるなら...
――― もういちどはじめから... ただあなたに尽くしたい ーーーーーーーーー
0119Track No.774
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2022/01/02(日) 10:58:45.67
>>118
最初の一行
「去年の夏の終わりの頃...」
0120Track No.774
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2022/01/02(日) 11:07:19.38
>>118
下から4行目「今までの私たち急いでいたのね。愛を後回しにして、何を急いでいたのかしら、ね...」に訂正
0121Track No.774
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2022/01/02(日) 11:23:20.21
>>118
下から2行目「もういちどはじめから...もういちど出逢いから...もしも、これからも末永く...あなたと歩き出せるなら...」に修正
0122Track No.774
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2022/01/02(日) 11:37:36.02
身体は成長期があるから、ほっといても成長し、大人の外見を保てるが、内なる人の心は
ほっといても成長しない。そんな心を成長させるために人は生まれて来たと思う。
0123Track No.774
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2022/01/03(月) 10:44:45.81
「陽紡ぎ唄」

自動ドアが開いて、幼い女の子が一人で入って来た。極度の緊張からか、
頬を赤く染め、真剣な眼差しで店員に「けえきください!」と声を発した。

「一人で来たの?ママは?」と店員の女性が問いかけると、女の子は、どもりながらも必死で、
独りで来たこと、今日がママの誕生日なので、驚かせる為に内緒で自分のお小遣いで、ケーキを
買いに来た事を、たどたどしくながらも、必死で懸命に話していた。

「そう、偉いね! どんなケーキがいいの?」「あのね、いちごがのっているの!」
どう見ても大金を持っているように見えない。僕は店員との言葉のやり取りの光景をハラハラしながら見ていた。
店員も、女の子がお金を大して持っていないことに気づいたらしく、イチゴが乗っているものの中で、
一番安いショートケーキを示し「これがイチゴが乗っているので一番安くて380円なの、お金足りるかな?」

すると、女の子の緊張は最高潮に達したようで、ポケットの中から、必死で小銭を取り出して数を数え始めた。
- 僕は心の中で、どうか足りてくれ! - 「100えんがふたつと...50えんと...10えんが、いち、にい、さん...」
僕は心の中で叫んだ!ああっ!ダメだ!280円しかない!!! 店員は申し訳なさそうに、お金が足りない事を女の子に伝えていた。

女の子は買えないことが伝わったらしく、泣きそうなのを必死で堪えながら、小銭を握ったままの手で、目をこすりながら
出て行こうとして、ろくに前も見ていないものだから自動ドアのマットに躓いて転んだ。その拍子に握っていた小銭が、
派手な音を立てて、店内に散らばった。きっと、神様が舞い降りる瞬間とは、こういう時の事を言うのだろう...

僕は、女の子の傍に駆け寄って小銭を拾うのを手伝ってあげた。小銭を拾い集め、終わった後で、女の子に、
こう話しかけた「全部あるかな? 数えてごらん!」 女の子は「うん! 100えん、200えん、300えん...?
あれ! 380えん、あるーっ?」 僕は「きっと、数え間違えていたんだね。ほら、これでケーキ買えるよ!」

  「うん! ありがとう!!」と、ぺこんと頭を下げ、嬉しそうな顔で店員の所へ行き 
     ――― イチゴのショートケーキをひとつ買っていた ―――
 
       ーーーーーーーーー 僕は、その光景を見届けてから店を後にした。
0124Track No.774
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2022/01/04(火) 09:57:03.56
「トーキョー迷子」

正面のガラス張りのエレベーターから見渡せるショッピングモールの
吹き抜けホール。私はエレベーターを降りながら、目の前のフロアに視線を走らせた。
休日なので、いつもに増してカップルや家族連れが多いショッピングモール。

目の前では、ベンチに座る背の低い老夫婦が、身を寄せ合い楽しそうにイチャついている。
年取ってからも、あんな関係でいられるのは羨ましい。

-  あの子、もうかれこれ30分近く独りでいるんだけど、大丈夫かな? -
私はあれから近くの雑貨店を巡った後、本屋で物色していた。
手に持っていた文庫本から視線をそらし、先ほどから何度も見かける子供を注意深く見ていた。
可愛い耳付きの黄色いフードのダウンを着た色素の薄い茶色の髪は人工的に染められたものではなく、

地毛だとわかる自然な色。ふっくらとした子供らしい曲線を描く頬は薄っすらピンクに染まっている。
近くで見たわけではないので、顔は分からないが、少なくとも身長から判断するに、こんなところに
独りで来れる年齢ではないことは確かだった。

お気に入りの雑貨店と本屋と紅茶専門店が入っている。今日はいつものように
茶葉を購入し、何度も手にとっては棚に戻したマグカップ。欲しいけど、衝動買いは
したくないと我慢。その後、何か面白い本はないかと立ち寄った本屋。
物色していれば、チラチラと目に入ってくる幼い影。 - 迷子かな? -

キョロキョロと周りを見渡しながら、歩く幼い子供の周囲に視線を走らせたが、
親らしき人は見当たらない。レジに視線を向けても店員は迷子の可能性のある子供に
注意を払っていなそうだった。再度、子供に視線を向ける。
- ん〜。 転びそうで、怖いなぁ〜 - 足元がおぼつかない。今にも人にぶつかって転びそうだった。

私は子供に近寄って「僕、どうしたの?」キョロキョロ辺りを見渡していたお目目クリクリの
目でこっちを見つめる。「僕、おうちの人と、逸れちゃったのかな?」「… 」
「この本屋さんで、逸れちゃったの?」「… 」幼い子供は、私の質問に無言で頷いて答える。

「ん〜、そうかぁ。じゃあ、お姉さんと一緒に、本屋さんぐるっと回って、おうちの人、探してみようか」
「...んっ!」一生懸命、返事をしようとしてくれているのだろう。今度は、頷きと共に声が聞こえてきたことに
私は嬉しくなった。

そんな時、「あっ!パパ!!」焦躁と安堵が入り混じった表情で駆け寄って来た男性が子供を抱き上げた。
「ごめんなー! パパね。お仕事の電話がかかって来て、すぐに切れなくて話が長引いて、
見たら近くに居なくて、探し回ったんだよ。いゃあ、見つかって良かったよかった」

私を見て「すみません。ご迷惑をおかけしました。いゃあ、本当に申し訳ございません。
緊急の仕事の電話がありまして」
「お休みなのに、お仕事の電話なんて大変ですね。良かったね。僕、パパ見つかって」
坊やは紅潮した顔で「うんっ!」

「いゃあ、本当にありがとうございました」お父さんに何度も何度も頭を下げられて
お礼の言葉まで言われてしまうと「私、何もしてないんですよ。そんなに頭を下げられても
困ります」と言って父親に会釈をし、私は手を振ってその場を後にした。

考えてみれば、私も年を重ねただけであって、私のこれまでの人生も、幼いあの子と同じだ。
恋.恋愛に翻弄され続けた人生を考えると、そう、恋.恋愛に翻弄された
恋愛の迷子だったのかもしれないと思った。
0125Track No.774
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2022/01/05(水) 10:05:07.66
「ばりほれとんぜ」

この寒いのに、美佳は買い物と称して、俺様を引きずり回す。
大抵は、全く興味のない店に限って、美佳は長々と店員と話し込む...
それだけでも腹が立つのに・・・

それより困るのは、下着売り場まで連れ込む事だ。
そういう場所は、男として恥ずかしい上に、目のやり場に困るうえ、長居はしたくない場所だ。
今日は本当に、その時間が長かった。。。。。。。。。

「俺、ちょっと、他の店か、本屋で待っているよ」なんて言ったら、
ふくれて、どっかに行っちまうし、仕方ないから...
通路のベンチに座ってボーっとしているしかない...
(頼むから、早く決めてくれ… どれでもいいだろ!)

あっちこっちの店に付き合わされた挙句、(げんなり...あぁ〜と溜息が出る)( ;∀;)
「あ、これが良いだの、あれが良いだの」で、買うのかと思えば、、、
買わずに他の店に行く、またそこの店で「中々、良いのないわね」と...

色々探し回る始末。(マジか? こいつ何考えているんだ?)
付き合わされる身になってみろよと言いたくなる。。。

(ああ、面倒くせ〜)と思っていたら...こっちにと俺を呼ぶ、恐怖のこっちに来てコール。
「ねぇ、これとこっち! どっちがいい?」
どっちでもいいだろ!と言いたいところだが、「こっちが、良いね」と言うと、
「いや、こっちも、良いんじゃない!」と言う。
「じゃあ、そっちかな」と言うと、

「いゃ、こっちも、捨てがたいわ!」と言う。
どっちなんだよ! じゃあ、自分で決めろよ! 決められないなら、どっちも買えよと
言いたくなるのを堪えて「こっちだね!」と決めてやると、「じゃあ、こっち!」と少々ふてくされた顔で、
俺の選ばなかった方を選ぶ。   - 全く、考えていることが分からん -

俺をからかっているんかと腹が立つが...いゃあ、ちょっと待てよ、
それとも、聞く前から、頭の中で決まっているんじゃないのか、ふと思う...。
なのに、わざわざ人に聞くなんて、こいつはわけわからん奴やと思っていると...

「ねぇ、これってね。 大きく見えるんだって!」
「だから、ちょっと試着するから、もう一回、呼んだら見てくれる?」ときた、

ケラケラ笑っているが、本気顔。...色々回ってから… 
もう、ここに来て早、1時間も経っている...

どうしょうもない戯けた奴だ
   - こいつは、小悪魔か、堕天使に違いない -
0126Track No.774
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2022/01/06(木) 11:27:56.12
「こんばんわ」

「あらっ、随分、ご無沙汰ね」「え?!」「なによ、驚いた顔してさ」
「...いやあ、一瞬、誰か、分からなかったよ。てっきり有閑マダムに
誘われたのかと思ったよ。アハハハ」「本当はそうなの、うふふ」

「何だ、それじゃ、昔と変わらないじゃないか。もっとも、あの頃みたいに、
可愛くないけどさ。アハハハ」「まあ、言ったわね。 こらっ! すぐ、
からかうんだから...うふふふ。変わらないわね。昔と、その笑い方も、昔のままね」

昔、マリコと飲み歩いた時と、変わらずビル群に囲まれていても、此処の一角の飲み屋街は、
昔のまま残っていて、久しぶりに顔を見せたら、昔のマリコにばったりと出くわしたのだった。

「あれから、ずっと、此処で働いているのか?」「あれから、色々あってね。何をやっても
上手くいかなくてねぇ。あの町、この街、渡ったわ。あたし、一つの場所にとどまることが出来ない
のかもね。此処に来る前は、仙台の国分町にいたわ。それから、歌舞伎町、中州、ススキノ、

北新地、錦3丁目、福富町...と渡り歩いて、又、此処に戻って来たの。ずっと一つの街にいると、
他の街に行きたくなるの。人間関係も含めてね。もう、この街は、いいかなぁ〜って...続かないわね」
「定住できない遊牧民気質か、マリコらしいよ。ワハハハ」「何よ! 茶化さないでよ! うふふふ」
「まだ猫は飼っているの?」「あの頃の猫は死んでしまったけど、今も猫は飼っているよ。
あなたも猫好きだから、話し合うわね」あれから十年も経っていながら、マリコは気の向くままに、
気ままな昔の風来坊なマリコのままだった...

   ――― それからは、俺たちは昔話に花を咲かせた ―――

俺はマリコの愛嬌のある話し方につられ、もう、戻れない昔話の懐かしい話の数々に
いつの間にか時を忘れて相槌を打ち、お互いの出会いと、それぞれ別に歩んだ人生を
店を閉めるまで語り合っていた...

  店の外は雪景色。。。
     街灯の光に照らされた中...雪が深々と降っていた。。。。。。。。。
0127Track No.774
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2022/01/06(木) 22:48:01.98
期間限定「ワンカップ大吟醸180ml 瓶詰 中島みゆきの歌ラベル」が発売されるらしい。

 - ♪ 酒(日本酒)に氷を入れて 飲むのが好き -  これどうですかね(^_-)-☆
0128Track No.774
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2022/01/07(金) 07:13:07.01
>>126
下から9行目「」の修正
「あの頃の猫は死んでしまったけど、今も猫は飼っているよ」
「あなたも、私もお互いに猫好きだから、話が合うわね」に訂正
0129Track No.774
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2022/01/07(金) 07:51:37.12
>>126
8行目「昔のまま残っていて、前のマスターと顔なじみと言う事もあり、マスターが入院中、
頼まれて、一時、この店の雇われマスターをしていた。そんな時、マリコと親しくなった。
暫く顔を見せていなかったので、久しぶりに寄ってみたら、そんな昔のマリコにばったりと
出くわしたのだった...。」に修正
0130Track No.774
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2022/01/07(金) 07:55:44.84
>>126
9行目「あれから、ずっと、此処で働いていたのか?」を消去して
「あれからどうしてた?」に訂正
0131Track No.774
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2022/01/07(金) 07:59:27.62
>>126
7行目「昔、飲み歩いていた時と、・・・」に訂正
0132Track No.774
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2022/01/07(金) 08:51:40.22
「India Goose」

世界で5番目に高い山、ヒマラヤのマカルーに挑む登山家として、山頂まで、あと少しの
所まで来て驚いたことがある。越冬の為にインドに渡るインドガンが頭上高く飛ぶ光景を
目にしたからだ。この鳥は高度9000m、実に民間航空機と、ほぼ同じ高さを飛ぶ。

このアジアに生息するガンの一種、インドガンは世界で最も高く飛ぶ鳥だと言う。
渡り鳥の期間はおよそ2ヶ月。移動距離最大8000キロ。二か月間に何度も休憩するが、
ヒマラヤ越えは夜間から早朝にかけ一気に飛び越える。平均8時間で向こう側に到達する。

しかも、追い風や上昇気流の助けを利用せず、自力で自分の筋力だけでそれほど、
風が吹かない夜に飛びたち山を越える。何でまた態々そんな超高所、難所を追い風に
乗ることもなく、滑空もせず、逆風であっても常に羽ばたき続け、そんな過酷な条件下で
自力で超えて行こうとするのか、インドガンに不思議と興味を持ち始めていた。

私はそんな山岳登山家として、企業や大学の支援を受けて挑んでいた。
それに並行して講演活動なども、忙しく駆け回っていた。そんな矢先だった...。
妻が、まだ母親が恋しい幼い子供達を残し原因不明の突然死で他界してしまった。

妻が他界して半年が経った頃、当時6歳の娘と3歳の息子がいた。 電車に乗っていると、
息子が「ママ、ママ…」と女の人の服を掴んで、その女性の友達が「あんたに言っているよ。この子」
それを聞いたお姉ちゃんが「まぁちゃん、ママじゃないよ! ママはもう、居ないんだよ!」

「だってママ…」「ちがうよ! まぁちゃん、ママはね、お空に行っちゃったんだよ!」「だって… ママ...」
妻が居なくなったことを、まだ理解できないでいる幼い息子。私は、そんな幼い子供たちにどう接してやれば
良いのか父親としての不甲斐なさに悩まされていた。実際の私も、妻の面影を追う毎日であった。
家に帰宅しても、寂しさが家中を包み込んでいるようだった...。

そんな折、私は仕事の都合上、又、再びというか、度々暫く家を空けることが多くなり、
実家の母に暫く来てもらうことになった。

出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。二人を安心させるつもりだったが、
心安らぐのは私の方だった気がする。そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。

[ママと踊ろう]だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、園児と母親が手を繋ぎ、
輪になって、お遊戯するような内容だった。こんな時に、そんなプログラムを組むなんて・・・
と思っていた時、「まぁちゃん、行くよ!」娘だった。息子も笑顔で娘の手を取り、二人は楽しそうに走っていた。

一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。隣に座っていた母がこう言った。
あなたが、この間、九州に言っていた時に、正樹はいつものように泣いて、
お姉ちゃんを困らせていたのね。

そしたら、お姉ちゃんは正樹に、
「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?

本当は、パパだって、とてもさみしいのよ。だけど、パパは、
泣いたりしないでしょ? それはね、パパが男の子だからなんだよ!

まぁちゃんも、男の子だよね。 だから、だいじょうぶだよね?
お姉ちゃんが、パパと、まぁちゃんのママになるからね」そう言ったのよ。

・・・なんということだ。。。 6歳の娘が、ちゃんと私の代わりに、この家を守ろうとしている
ではないか...と、思うと目頭に熱いものが込み上げてくるではないか ・・・
0133Track No.774
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2022/01/07(金) 08:58:03.38
>>132
下から10行目「九州に行っていた時に、・・・」に訂正
0134Track No.774
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2022/01/07(金) 09:46:30.43
>>132
下から18行目「度々家を空けることが多くなり、」に訂正
0136Track No.774
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2022/01/08(土) 10:27:18.35
「天使の階段」

小さい頃から幼馴染の女の子がいた。そいつとは本当に仲が良かった。
小学生の頃、親父の左手の薬指につけていた指輪が、気になって親父に
「なんで、ずっと、つけてるの?」って聞いたんだ。

そしたら、親父が「これはな、母ちゃんとの約束の指輪だよ。これを付けていれば、
離れていても、いつも、心は一緒なんだよ」って笑顔で言ってくれた。

それを聞いた幼い俺は、仲のいい幼馴染と結婚したかったから、ずっと、豚の貯金箱に、
貯めていた小遣い1000円分ぐらいの小銭を持って、商店街のアクセリーショップみたいな
所へ行って「一番いい指輪ください!」って店員に言った。そしたら、店員のお姉さんが、

「僕、お母さんにあげるの?」って聞くから、俺「お嫁さんの!」って言ったら、
お姉さんが「じゃあ、ちょっと待っててね!」って指輪を探し始めたんだ。

それから、お姉さんが綺麗にラッピングしてくれた指輪を持ってきてくれて、
俺は、ありったけの小銭をお姉さんに渡した。そしたら、お姉さんは笑顔で
「頑張ってね!」って俺を送ってくれたんだ。

俺は、その幼馴染に親父に聞いたことを、そのまま言いながら指輪を渡した。
幼馴染の子は、ビックリしたような顔をしながら、頬にチューをしてくれたんだ。

それから時が経って、幼馴染の子は、小学校卒業と同時に親の都合で転校したんだ。
俺は、地元の中学に行ったが、別れが寂しくてサヨナラって言えなかったのが、
ずっと心に引っ掛かってた。

それから更に時が経って高校に進学。高校には可愛い子がいっぱいいて好きな子も出来た。
もう、高校が楽しくて幼馴染の子のことはすっかり忘れていた。

でも、そんな高校2年の秋、幼馴染のお母さんから電話が来て、今、幼馴染の子が、
入院しているという。そんな話を聞いた俺は、今更ながら心配になって、お見舞いに行ったんだ。

お見舞いに行くと、個室のベットで幼馴染が寝ている。ベットで寝ている幼馴染は、
もの凄く綺麗で、なんかドキドキした。何の病気か、分からなかったけど左手を握った。
そしたら、薬指に違和感を感じて、よく見たら、あの時、俺があげた指輪がついていたんだ。
その瞬間、俺は、何故か知らないけど、突然、涙が零れた...

幼馴染の子は起きて、俺の泣き顔を笑顔で見てた。そして笑顔で
「指輪つけていたから、ずっと、一緒だったよ」って。。。
幼馴染のお母さんが言うには、ずっと、その時の指輪を外さずにつけていたらしい。

その話を聞いて、幼馴染に俺は「バカだよなぁ〜 血が止まっちゃうよ」
  ――― 俺、今度、新しい婚約指輪、買いに行ってくる … 

俺はもう、涙が止まらなくて、恥ずかしくて、そんな姿を見られたくなくて、
病室の窓の方へ視線を向けると、夕方の空、太陽が雲に隠れているのか、
- 雲の切れ間、あるいは端から光が漏れ...光の柱が...

      ――― 放射状に地上に降り注いでいた  ―――

―――――― 幼馴染のお母さんが「あら、珍しいわね。見て、天使の梯子よ!」
0137Track No.774
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2022/01/09(日) 10:17:05.64
「走(そう)」

今年の箱根駅伝は青山学院大が2年ぶり6回目の総合優勝で幕を閉じたが、
これまでの箱根駅伝は人々の琴線を揺さぶる幾多のドラマを生んできた。

一人一人が力を出し切り、襷を繋ぐ一心で必死に懸命に走る。勝者が、
歓喜に酔いしれるドラマもあれば、それ以上に心を揺さぶられてしまう
敗者のドラマが箱根駅伝には沢山ある。特に繰り上げスタートや途中棄権。

脱水症状、足の疲労骨折、アキレス腱痛、ふくらはぎの肉離れ、足の靭帯損傷、
足の痙攣、低体温症などが起きて走る事が困難になる。

目の前にいる仲間を置き去りに、繰り上げスタートしていくランナー。これも切なく辛い光景だ。
長年、箱根駅伝を見続けて来た中で、今もくっきりと脳裏に残っているのは、悲劇の途中棄権と
言われた最終10区を走ったアンカー。ゴールまで残り150mに迫りながら途中棄権を余儀なくされた。

極限を遥かに超えていただろう。その時、ランナーは、どんな気持ち、状態で、走っていたのだろうか…
襷を渡す事が出来なかったランナーが、肩を震わせて号泣きする姿。繰り上げスタートが迫ってくる…
繰り上げスタート用の白い襷を掛けて仲間を待つランナーの祈るような気持ちが伝わってくる…

中継所の映像。襷を繋ぐ為にヨロヨロしながらも必死の形相で、中継地点に現れたランナー。
襷を運んでくる仲間を待ち続けるランナー。すぐ外せるように白い襷に手をかけ、あらん限りの声を張り上げで叫ぶ声。
近づくランナーに手を振っている。その声が中継所を目指すランナーの耳に届いていたかどうかは分からない。

ランナーは、あと5m、あと4m、あと3mと少しずつ 中継地点まで近づいてくる。
残り1mと少し… 手を伸ばせば届きそうな距離まで近づいたランナー。

その時、無情にも「ピッ」と笛が鳴り、白い襷を掛けたランナーは母校の襷を受け取れないまま繰り上げスタートしていく…
最後の力を振り絞り中継ラインを超えたランナーは、母校の襷をギュッと握りしめ倒れ込み号泣き!

仲間が繋いできた襷を渡すことが出来なかった悔しさが伝わってくる光景… 特集番組で見た過去の箱根駅伝の映像。
その中に今回優勝した青山学院大の過去の映像があった。

第52回大会の最終10区のランナー。大手町ゴール150m手前で脱水状態により意識を失う… 
角を曲がると真っ直ぐにゴール地点、アンカーは、その曲がり角のすぐそこまで来ていた。

150m手前だった… 右にヨロヨロ、左にヨロヨロ、今にも倒れそうになりながら、
それでも走ろうとするランナー … その傍らにチーム監督がいて
「もういいよ、 よく頑張った! もういい!!」と声をからして叫んでいた。

未だうつろながらも走ろうとするランナー … ランナーの表情は意識が朦朧としているのが、傍目でわかる。

監督が声を掛けながらランナーの肩に手をかけた。ランナーの身体に触れたらレース終了の合図。
「よく頑張った!」「よく頑張ったぞ!」四方八方から大観衆が叫ぶ… 記憶の片隅には、涙をぬぐう観衆の姿もあった。
意識が朦朧としているランナーは、監督の手が触れた瞬間、ふらっと身体が揺れて、その場に倒れ込んだ。

意識もうろうとしながら、右に左にヨロヨロしながら、それでも、前に前にと、つんのめるようになりながらも歩む…
そんな極限を超えたランナーの姿… あと少しでゴール出来たという思いが伝わってくる… 残り150mは遠かった...
- あと少しで持ち帰れた襷は、ゴールで待つチームメイトに届くことはなかった...

優勝のゴールのテープを切ったアンカーが、駆け寄った仲間と一緒に喜びを爆発させていた。
こんな悲喜こもごもの多くのドラマがある箱根駅伝。山もあれば谷もある。歓喜の涙もあれば、
- 悔し涙もあるマラソンや駅伝は、まさに人生そのものではないだろうか・・・
0138Track No.774
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2022/01/10(月) 08:30:02.61
「荒野より」

小さい頃、よく親父と一緒に街中を走っていた。生まれた町は田舎で、交通量も少なく、
自然が多く、晴れた日にはとても気持ちのいい空気が漂っていた。

親父は若い頃、箱根駅伝で走っていた。足の痙攣で、途中棄権。チームに迷惑をかけ、
完走できなかった事が悔しくて、今も走る事がやめられないと言う。普段、無口で
近寄りがたい親父も、走っている時だけは、ずっと俺に声をかけ続けていた。

中学に入った俺は、当然の如く陸上部に入部した。レースでは、結構いい成績で、
部活内でもトップレベルだった。毎回応援に来くる親父。俺が良い記録を出した日は、
酒を飲んで真っ赤な顔で上機嫌だ。正月はいつも箱根駅伝をTVで見て言う。
「俺の望みは、お前と箱根を走る事だ。ワハハハ」

高校に行っても陸上は続けた。でも、思うように記録は出ず、俺はいつもイライラしていた。
そんなある日、体調を崩した事もあってか、案の定、酷い記録だった。

家に帰って、部屋のベットで独り天井を眺めていると親父が入って来た。俺の横に座って、長い沈黙の後に
「なぁ、どうした!? 最近のお前は・・・」と親父が言いかけたところで、俺の気持ちが爆発した。

「うるせえ!出ていけよ!!親父には俺の気持ちなんか、分かんねぇだろ!!もう、嫌なんだよ!
親父の期待に応えるのが!俺にとっちゃ重荷なんだよ!!」親父は驚いた顔をして眺めていたが、
暫くすると、悲しそうな顔をして俺を思い切って殴った。お袋が止めに入るまで大喧嘩した。
それ以来、親父とは、話す事もなくなり、その後、俺は陸上部を退部し、走るのをやめた。

その二か月後、親父が急に倒れ、病院に運ばれた。余命半年の末期癌だった。俺はショックを
受けたが、親父とのわだかまりがあり、お袋に何度も、誘われたが、見舞いに行けずにいた。
親父の様子は、体力は徐々に衰え、いつ死んでもおかしくないほど弱って来たとお袋が言う。

そんなある朝、学校に行く前、お袋が思い出すように話し始めた。俺が高校へ入ってからも、
陸上を続けた事を親父は凄く喜んでいたと。俺が記録が出ず、苦しんでいる時、親父も同じように
悩んでいたと。走る事を嫌って辞める事を凄く心配していたと。なのに、あの日、大喧嘩の後、
一切、俺が走る事、辞めた事を知り、その後、何も言わなくなったと。

「あの人も頑固だからねぇ」とお袋。俺は、そんな話を聞いて、学校へ行ってからも気になっていた。
休み時間、友達が「あの先生で数学が嫌いになった」と行った時、- 俺は気づいた! - そうだ!! -
俺は、あの日、親父に「親父のせいで走るのが嫌いになった」そう言った。
誰よりも走る事が好きで、俺と走る事が楽しみな親父に言ってしまった。

俺は授業そっちのけで病院に走った。道路は雪が積もり、何度も転びそうになった。
暫く走っていないせいか、心臓が破裂しそうなくらいバクバクいっていたけど、それでも俺は走った。
走っている間、あの日、俺を殴る前に見せた悲しそうな親父の顔が何度も頭に浮かんだ。

病室に行くと、変わり果てた親父がいた。ガリガリに痩せて、身体からはいくつかチューブがでて、
大きく胸を動かしながら、苦しそうに息をしていた。走ってぜぇぜぇしている俺を見て、
「走って来たの?」と驚くお袋の顔、親父は、「走って.来た.か...」と消えるような声で言った。

頷く俺に、「なあ、走るのは...楽しい.だろ.お前と箱根走りたかったな...でも、後悔はしていない...
お前は...俺の誇りだ」それが親父が力を振り絞って俺に語った精一杯の言葉だった。それが最後の言葉になった。
 その後、すぐに親父の容態は急変し、間もなく息を引き取った。

- 俺は病院を出て、とにかく走った。涙があふれて止まらなかった -
小さい頃に親父と走ったあの道、コースまでとにかく走った。走りに走った。
霙交じりの雪が降っている。。。身体が震える。号泣きしながら...
  
   俺はとにかく無我夢中で走った。そしたら幼い頃、親父と一緒に走っていた記憶が蘇って来た。
    一緒に走る時は、いつも俺に声をかけ続けていた親父...たとえどんなに距離が離れても...
     -「オヤジ―――― !」  - 霙混じりだった雪は...。。。
          ―――――― いつの間にか、吹雪になっていた。。。。。。。。。
     
0139Track No.774
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2022/01/10(月) 13:03:12.96
>>138
下から19行目「と言った時、」に訂正
0140Track No.774
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2022/01/11(火) 12:15:09.60
「雪」

幼稚園からいつも一緒だった幼馴染の男の子がいた。
私は今でも覚えている...彼に恋した日のことを。。。

幼稚園で、意味もなく友達に責められている時に、唯一、私の側にいてくれて、
ギュッと手を握ってくれた彼が好きになった。それからは、子供ながらに「好きだよ」などと
自分なりにアピールしていた。今思うと、ませていたと思う。彼は顔を赤くするだけで、
答えてはくれなかった。周りに冷やかされるほど仲が良く、私も彼が好きだった。

中学校からは私も素直に好きと言うのが恥ずかしくなり、小学校からの友達などに冷やかされる度、
否定していた。徐々に彼との距離も離れていった。でも、密かな私の恋心は冷めることなく、
彼と同じ高校に行きたくて必死に勉強した。中学時代はお互い絡むことなく、特に思い出もない
まま進んでいた。だから高校では… と期待を込めて、彼と同じ高校へ入学した。

高校からは中学生の時の時間を取り戻すほど仲が良くなった。高校も卒業間近、彼は進学、私は就職も
決まり、こうやって久しぶりに今日、彼との待ち合わせ場所で待っていたが、彼は来なかった...
あんなに約束したのに来てはくれなかった。忘れてしまったのだろうか  - どうしたんだろう? -

雪がちらつく中、一人トボトボと歩いて帰ろうとしていた時、母から電話が鳴った。
「あんた今、どこにいるの?」と母。「○○公園にいる」と私。

「今から、お父さんと向かうから、待っていなさい!」とお母さんが凄く焦っていたのを
今でも覚えている。尋常ではないほど早口な口調と大きな声だった。数分もしないうちに
親が来た。来るなり、すく車に乗せられ、訳も分からないまま病院へと連れて行かれた。

親が先生と何かお話をしている。病院には学校の先生とお医者さんと、私の親と彼の親がいた。
私の足りない頭では理解が難しかった。お医者さんに連れて行かれたところは病室ではなかった。
薄暗い部屋にベットのようなものがあり、そこには人が寝かされていて、顔には白いタオルが掛けられていた。

此処でようやく頭が追いついた私。そっと、ベットに近づき顔のタオルを取ろうとするも、
彼の親からは見ない方がいいと止められた。私が彼を公園で待っている間、彼は飲酒運転の車に撥ねられ即死。

私はそんな事実を受け止められず、彼が「嘘だよ! 馬鹿だな」と笑いながら、頭をなでてくれるんじゃないか、
もしかしたら、慣れない悪戯をしようとしているんとじゃないかって… また、いつものように私の顔を
見てくれるんじゃないかって… ずっと待っていた。起きて笑いかけてくれるのを...

けれど、いくら待っても、いくら時間が過ぎても彼は起き上がらない...
周りから聞こえてくる嗚咽、むせび泣きが私の頭を刺激した。もう彼は帰ってこない...
彼はもういないの...どうして、どうして彼なの...なぜ飲酒運転の車に...

どこにもぶつけられない気持ちが私の中で渦巻いていた。
好きだから、起きてって何度も、お願いした...
どうしてって何度も何度も周りに投げかけた。
意味のない私の叫びし消されていく...

親や彼の両親に宥められても、私は彼の傍を離れようとしなかった。
傍にいてと、もう何度も何度も、届かない声を彼に投げかけていた。
既に冷たくなった彼の手を離そうとしなかった。

抜け殻のようになった私に、真っ赤に目を腫らした彼のお母さんが
彼が持っていたという手紙を渡してくれた。

手紙はぐちゃぐちゃで血が滲んでいた。これを読んでしまったら、彼が死んだということを
認めてしまう、実感してしまう。私は、どうしても、この現実を認めたくなく目を逸らしたくて、
 - 窓の外に目を向けると、もう既に夜になっていて、止んでいた雪が再び...

       ....... . . 。 。 。 。 。 。 。 。 。

 。。。。。。。。。 街灯の灯りの中、ゆっくりと空から雪が舞い降りてくる...。
0141Track No.774
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2022/01/11(火) 12:33:38.83
>>140
下から19行目「慣れない悪戯をしようとしているんじゃないかって…」に修正
下から11行目「意味のない私の叫びは消されていく...」修正
0142Track No.774
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2022/01/11(火) 19:02:55.52
>>140
13行目の「- どうしたんだろう - 」の
後に「私が言った… わがままが原因だろうか...」追加
0143Track No.774
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2022/01/11(火) 19:11:20.79
>>140
11行目「高校も卒業間近、頭が良くて色々と学ぶことが
多かった彼は進学、私は就職も決まり、・・・」に修正
0144Track No.774
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2022/01/12(水) 10:32:57.94
「ツンドラ・バード」

真っ暗な道を走って約40分、遅刻せず無事にヒッコリーウインドに着いた。
ガイドさんから「上着が足りないね〜」と指摘され、防寒着のレンタルをしてもらう。

防寒着を着たら早速、音羽橋へ出発。到着すると、もう既に人が沢山いた。
早朝、こんなに人がいることにもびっくりだが、もっと驚いたのは外国人観光客の数だ。
ほとんどが外国人ばかりだった。コロナ禍になる前の話だ。
ガイドさんも英語がペラペラだ。

釧路から、ここ鶴居村まで車で約40分ぐらいで着いた。
隣のガイドさんが、英国のソ-ルズベリー近郊の街から来たと言う男性と話をしている。
何言っているのかは全然わからない。凄いなぁ〜。話を聞きながらも鶴を発見!!!
- これは凄い!!! いっぱいいる!!! -

...朝靄の湯気が上がる中の鶴の群れ、なんと幻想的光景だろうか...。 見とれてしまう......

ガイドさんの話によると、鶴は川で寝るそうで、凍っている場所よりも、
凍っていない川の方が温かく、鶴にとっては温泉のようなものだとか。
川で寝てれば敵が近づいて来ても、音で分かるのが理由らしい。

話を聞いているうちに日も出て来た。すると、鶴の群れが一斉に羽ばたき、大空に舞い上がった。
こんなに近くで、飛び立つ姿を見る機会は今までなかったので、かなりの感動!!! 
太陽を背に大空を飛んでいく姿は、あの映画のワンシーンのようだった・・・

隣のアメリカ人男性が、双眼鏡で見ているので「何を見ているのですか?」と
ガイドさんに聞いてもらうと「高い樹の枝から、獲物を狙うオオワシ」を見ていたと言う。

ガイドさんによると、鋭い眼光のオオワシやオジロワシなどの猛禽類は特に外国人に人気が高いと言う。
その時だった !! 一瞬の隙を突き、小高い丘の高い樹の上から急降下、水面付近にいた獲物を捕らえた。
そんな " 決定的瞬間 !!! " を目撃した !!! ...  " オジロワシ " だった。

- その瞬間!- を隣のオーストラリア人の男性がシャッターチャンスとばかりパシパシとシャッターを切っていた。
0145Track No.774
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2022/01/12(水) 10:40:01.65
>>144
11行目「朝靄の湯気が舞い上がる中の鶴の群れ、」に訂正
0146Track No.774
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2022/01/13(木) 11:39:06.47
「粉雪は忘れ薬」

- 風が冷たいプラットホーム...。
もうすぐしたら電車がやってくる。
電車を待つのは、私を含めて親子連れなど8人ほど。

空を見上げると、粉雪が舞っている。儚いくらいの雪の結晶。。。
- 粉雪が舞い落ちてゆく。   。  。   。 。 。 。。。

親子連れの幼い子供たちが「ゆきだ! ゆきだぁ〜!!」と燥いでいた。
その小さな手のひらに包まれる。子供たちが、それを私の方に差し出した。
「ねぇ、おねえさん! みて! ゆきだよ!!」 私は「どれ、見せて」

でも、覗いてみても、そこにあるのはただの水。
「ああ...とけちゃった!」と肩を落とし、ガッカリする子供たち。
せっかく捕まえたのにと、呟きながら水になったそれを見つめている。

ふと、その子が顔を上げた。「ねぇ、おねえさん!」
「なぁに?」急に話しかけられ、慌ててニッコリと笑顔を作る。

ちょっと、わざとらしくなってしまったかもしれない。
無理やり作った笑顔も、その子の無邪気な表情を見れば、自然と心から笑えてくる。

この駅から、私の新たな一日が始まる。
そう思うと、この見慣れた風景が、なんだか新鮮に感じられる。
少し前に、売店で買った缶コーヒーは、その温かみまだ保っていた。
握ったその温かみが、私の心をそっと慰める。

覚えておこうとしないのに、何かのはずみで、思い出しては泣ける。
 忘れなけりゃならないことを、忘れながら人は生きている。

 ――― すべての物事には意味があるのかもしれない ―――
 
  ー 空を見上げると、まだ、粉雪は降り続けている 。。。
...ほんのわずかな雲の隙間から、小さな光が顔を覗かせている...

  。。。 降り続く、粉雪を見つめながら私は電車に乗った 。。。
      。。。粉雪はすべてを忘れさせてくれる。。。
0147Track No.774
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2022/01/13(木) 11:47:12.30
>>146
下から9行目「その温かみを、まだ保っていた。」に訂正
0148Track No.774
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2022/01/14(金) 20:59:36.69
「サッポロSNOWY」

テレビを点けると、ニュースで、海に出たら思わぬ吹雪にあい
立ち往生してしまった漁船の映像が映しだされていた。

中継で映し出されたのは、吹雪の海で迷っている漁船の船内の映像。
その船内の無線では、漁師の強気な駄洒落のやり取りが映し出されていた。
漁船の漁師たちは、相変わらず、負けん気なジョーク言っていた。

今頃、故郷の空は途切れることなく雪が降りしきっているのだろうか・・・
故郷の天気予報が知りたくて、受話器を取り、懐かしい市外局番に続けて、117をダイヤルして聞く。

「大陸からの強い寒気が下がって 今夜半 冷え込みます 夕方遅く降り出した
雪は明日も かなり強くなるでしょう」と感情のこもらない声が流れる。

 。。。 サッポロは雪が降って、明日にかけて、さらに強く降るらしい  。。。
  - あの人が、まだ、私の気持ちを受け止めてくれないから... 
    こうしてひとり故郷の天気予報をじっと聞いている。

。。。 あの人に、言葉では言い表せないほどの雪景色を見せてあげたい 。。。
。。。 テレビなどの映像で見る雪ではなく、本物の雪を見せてあげたい 。。。

 。。。 。 。 。  。  。   。    。     。      。

いつまで経っても彼の心は、どこか別のところに行ったきり戻っては来ない。
この季節が終わるまでに、彼が自分のことを好きになってはくれそうもない。
私は一人故郷に戻る気にもなれず、ただ今夜も受話器を握りしめ、
長距離の天気予報を、溜息交じりに聞いている私がいる。。。

サッポロ SNOWY  まだ SNOWY あの人が
まだ好きになってくれないから
サッポロ SNOWY  まだ SNOWY 帰れない

。。。 彼に寄せる思いのように雪がどんどん積もってゆく 。。。
SNOWY snowy 。。。。。。。。。
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2022/01/15(土) 12:59:59.40
「根雪」

私には付き合っていた彼がいました。彼と出会ったのは単なる偶然だった。
だけど私は、あなたとの出会いは神様がくれた運命だったと今でも思っている。

彼は優しくて、いつも私のわがままを聞いてくれた。
ところが、ある日、突然、「君には悪いが、別れてほしい」と彼から
別れを切り出された。彼に理由を聞いても何も答えてくれない。

私は何が何だか、わからないながらも、意地を張って「分かった」と言ってしまった。
彼との別れを、全く頭で整理できないまま、毎日泣き続ける日々を過ごしていた。
私がわがままを言ったからなの? ・・・ でも、あまりにも突然すぎる。

あんなに仲良くしてくれていたのに ・・・ 嫌われてしまったと、
悔やんでも、悔やんでも、悔やみきれない...
それでも振られた手前、連絡をすることも出来ずに過ごした半年後、
また彼から連絡が来た。

「どうしている? 元気?」
「もう新しい彼氏がいるから平気。 元気にしているよ」
「...そっか...」
つかなくていい嘘をついてしまった...。

今も、ずっと、あなたを思っているのにと、何故そう言えなかったのだろう・・・
それから間もなくして、彼の友達から彼が亡くなったことを知らされることになる。
彼は余命半年の癌だった。

別れを切り出された頃に癌が見つかり、その後、闘病生活に入っていたことを知る。
彼が私の事を想って別れたのだと、やっと理解できるようになった。
どうして私に教えてくれなかったのだろう...
その日はあふれる涙が止まらなかった...

 -  あれから三週間が経った ーーーーーーーーー
今、街ですれ違った人が、あなたと同じ匂いを漂わせていた。
それだけで、どうしてもあなたのことを鮮明に思い出してしまう。
この世界は、あまりにもあなたのことを思い出させるものが多すぎる。

- 今でも彼とよく聴いた古い歌が街に流れると彼のことを思い出す・・・

   -  降り積もった雪が解けずに地面を覆っている。
そこに深々と粉雪が舞い落ちてくる。そんな雪の中を私は歩いていた。
 。。。。。。。。。 。。。 。。。 。。。 。。。。。。。。。
0150Track No.774
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2022/01/15(土) 13:09:31.74
>>149
下から8行目「- あれから今日で、ちょうど1年が経った...。 去年の今頃だった -」に訂正
0151Track No.774
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2022/01/16(日) 09:51:06.39
「旅人のうた」

ケンジはサンドバックを一時間ほど叩いた後、ヘッドギアをつけてリングに上がった。
ライト級の昨年度の新人王がケンジを待っていた。汗に濡れたケンジの肌が光る。
「よろしくお願いします」ケンジは新人王に向かって頭を下げた。

二十二歳の新人王が、白い歯を見せて笑う。彼は世界チャンピオンを目指して、破竹の快進撃を
続けていた。ケンジはまだ無名だった。二人は軽くグローブを触れ合わせて身構えた。

ケンジの瞼の裏に今朝、「お前がわからない!」「私もあんたがわからないわ!」
些細なことで口喧嘩して出て行ったメグミの顔が浮かんだ途端、新人王の強烈な左ストレートが、
顔面に音を立ててヒットした!! ケンジはロープ際まで吹っ飛んでガクッと片膝をついた。汗が散る。

新人王が、「どうしたケンジ!! ! リングに上がって、他のこと考えているのが表情で分かるぞ!!」
ケンジを叱る。思いやりを込めた叱り方だった。ケンジは、なぜか新人王に気に入られていた。
ケンジは頭を振って体勢を立て直した。再び二人は睨みあった。ケンジは目をギラつかせた。

「その眼つきだ!!! その眼つきを忘れるなよ!!」リングサイドにいた新人王のコーチが言った。
ケンジはコーチは新人王に言っているのだろうと思った。しかし、コーチの視線はケンジに向けられていた。

新人王の右フックが唸りを発してケンジの左の胴を襲った! ケンジは左腕で相手のパンチを防ぎ、
体をひねって右アッパーを新人王の顔面へ放った! 新人王がひょいと体を沈める。そこを狙って、
ケンジの左ストレートが炸裂した!!! ケンジの拳をまともに浴びて新人王がぐらっとなった。

ケンジは一歩踏み込んで、新人王のボディをドッドッと連打すると後ろに下がる。汗が散る、散る。
歪んだ新人王の顔が苦しげだ。「いいぞ!! その呼吸だ! その調子だ!!!」ジムの会長が事務所の
出入り口に立って大声で叫ぶ!!!    - ケンジは勢いに乗って、再び踏み込んでいく -

その時、新人王のアッパーカットがケンジの顎に炸裂した!!! 後ろに倒れ一瞬、" 意識が飛んだ " !!!
「気を失いそうになったら、思い切り息を吸い込め!! そして体を横にするんだ! !! 
上を向いたままだと、眠ってしまうぞ!!!」新人王のコーチがタオルを投げ、

「よし、そこまでだ! 強くなったなケンジ」ケンジの飛んで薄れた意識は戻ったが、
  しばらく倒れたままで、出て行ったメグミのことが一瞬脳裏をよぎった。
0152Track No.774
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2022/01/17(月) 13:41:56.66
「雪傘」

いきなり霙が降ってきたので近くのカフェに入る。
二人で夜、何度か訪れたことのあるカフェだった。ランチタイムは、混むという話を
聞いていたお店も、平日の午後3時過ぎくらいのこんな時間は、案外空いていて、
店内のお客は疎らだった。

「お好きな席へどうぞ」と店員に言われ、奥の方にある丸テーブルのソファ席に座る。
「この前来た夜と、雰囲気というか、印象が違うね」とあなたは店内をぐるりと見まわしながら言う。
久しぶりに、午後のひとときを時間を忘れ堪能した。

 外に出ると、昼頃から降り出した霙は夕方頃から霙交じりの雪に変わっていた。
全国的に寒波が襲い、霙交じりの雪が降っていた...。。。
   - 早速、近くのコンビニでビニール傘を購入する -

- 街の街頭に照らされた霙交じりの雪が降る中 -

雪が降るより冷たいみぞれ交じりの雪の夜、二人で傘を差し歩いた。

普段はあまり雪が降らない為、既に交通網が麻痺し、慣れない雪にバスも
電車も遅延しているようだった。灯り溢れる街中から、賑やかな歌が流れてくる。
これっきりと思い出に、決着を決めている私がいた。

心の中で { Happy Birthday 今日の主役は何処?} あなたは隠しているけど、
知っているのよ。あなたに祝ってもらえる新しい彼女が羨ましいわね...。

今日を祝う人が居てくれるなら 安心できるわ 
いつまでも、一人ずつなんて良くないことだわ 安心したのよ 

凍えるような寒さの中、傘を持っているあなたの温かいぬくもりのある手に
指を添えて、あなたの声、白く吐く息を聞きながら一瞬の過ぎ行く時を感じながら
歩いている。ありとあらゆる悲しいことからあなたが守ってくれていたんだね。
当たり前のように暮らしていたあの頃...。アリガトって伝え忘れたね。

今までの色々な思い出が走馬灯のように駆け巡っては消えてゆく...
   迷惑でなければ傍にいて 車を拾うまで。。。

      ーーーーーーーーー 思い出全部   アリガト ー
0153Track No.774
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2022/01/17(月) 14:46:17.88
「雪傘」

「誕生日、おめでとう」「乾杯!」「ありがとう」
今日はあなたの誕生日。私がこの店の予約をした。
あなたの友人と三人で長い間、談笑していた。

やがて、その友人は去り、あなたと二人きりの時間が続いた。
あなたの誕生日を時間を忘れ祝った...。

店を出ると、昼頃から降り出した霙は、既に霙交じりの雪に変わっていた。
早速、近くのコンビニでビニール傘を購入した。

    - 街の街頭に照らされた霙交じりの雪が降る中 -

雪が降るより冷たい霙交じりの雪の夜、二人で傘を差して歩いた。
普段はあまり雪が降らない為か、既に交通網が麻痺し、慣れない雪に
バスも電車も遅延しているようだった。

灯り溢れる街中から、賑やかな歌が流れてくる...。
これっきりと思い出に、決着を決めている私がいた。

心の中で{ Happy Birthday }...実は帰宅したら、
あなたの誕生日を祝ってくれる人が居るのよね。
知っていたわ...。

今日を祝う人が居てくれるなら 安心できるわ
いつまでも 一人ずつなんて良くないことだわ 安心したのよ

凍えるような寒さの中、傘を持っているあなたの温かいぬくもりのある手に
指を添えて、あなたの声、白く吐く息を聞きながら過ぎ行く時を感じながら
歩いている。ありとあらゆる悲しいことからあなたが守ってくれていたんだね。
当たり前のように暮らしたあの頃・・・  アリガトって伝え忘れたね。。。

今までの色々な過ぎ去った過去の思い出が蘇っては消えてゆく...
迷惑でなければ傍にいて 車を拾うまで...

ーーーーーーーーー 思い出全部...  アリガト -
0154Track No.774
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2022/01/17(月) 14:56:44.50
「Happy Birthday 今日の主役は何処?」と誰かが気付いて探しにくるまで
これで分かりました。
0155Track No.774
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2022/01/18(火) 11:13:54.19
「マンハッタン ナイトライン」

地味で簡素な部屋だ。家具もサイドスタンドも、キャナル・ストリートの泥棒市に
並んでいそうなアンティークだ。豪華な部屋とは言えないが、その方がかえって落ち着く。
窓には雪がびっしりとついている。窓を開け、眼下に一晩で積もったらしい雪景色に
なった小さな公園がある。

そこを独りの老いたジョガーが、凍り付く雪道を白い息を吐き切らし喘ぎながら苦しそうに
走っていた。お寒い中、ご苦労さんだ。彼もまた、このホテルの客なのだろう。

凍り付いて凍てついた車道を車のクラクションや往来のざわめきを遠くから運ぶ。
24時間眠らない大都市だ。この大都市が活気づくのは、むしろこれからと言っていい。
巨大なビル群… 壁面を埋め尽くす四角く切り取られた無数の窓に張り付いた雪。。。

活気ある街ではあるが、先へ先へ急ぎすぎるあまり、油断すると置いてけぼりを食らってしまう。
明日まで仕上げなければならない仕事が山積みだ。一つ一つこなしているうちにあっという間に
時間が経った。軽い朝食を済ませてから始めた仕事だったが...昼食を食うのを忘れていた。

壁の時計に目をやると18:36 夢中に仕事をこなしていると時間が過ぎるのも早いもんだ。
周りの巨大なビル群の窓に灯りが灯りだす。ビル群が徐々に輝き始めて来た...。

空港で買った煙草に火を点ける。部屋の灯りはまだ点けてはいない。窓の外の暮れゆくマンハッタンを
見ていると小さな部屋の中に居る、ちっぽけな自分と対比し、巨大なイルミネーションと化した
摩天楼が浮き上がってくる。孤独を感じやすい街でもある。

- 変わっていないなぁ〜 - この大都市で暮らした甘く苦しい日々のことが頭を駆け巡る...。
大学を中退し、一年半、ぶらついてから海を渡った。名目はニューヨーク市立大学建築学科聴講生。
早い話がもぐりの天ぷら学生みたいなものだった。イーストビレッジの安アパートに部屋を借りていた。

週四日、歩いて15分の大学に通い、夜はタイムズスクエアの日本食レストランで働いた。
そんなかって経験したことに思いめぐらし回想しているうちに溜まっていた仕事を
一気にこなした為か、疲れから眠気が一気に襲って来た。そのままベットに眠り込んでしまう。

  - どのぐらい寝たんだろう - 
 テレビを点けると、ちょうど、深夜0:35 ナイトラインが始まっていた。
0156Track No.774
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2022/01/18(火) 12:17:34.45
>>155
下から4行目「そんなかって経験したことに・・・」の前に
追加「メリトクラシー(能力主義)が理想的生き方のアメリカに大学を中退し、
安易な気持ちで海を渡りやって来た。そして色々と辛酸舐めつくした苦い経験。」
0157Track No.774
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2022/01/18(火) 21:58:44.77
>>155
下から9行目「孤独を感じやすい街でもある。」の前に
追加「そんな競争社会アメリカは」
0158Track No.774
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2022/01/19(水) 10:53:21.16
「北国の習い」

こんなにたくさんの雪は何年ぶりだろう。。。
目の細かい粉雪が狂騒のように舞っていた。今日は異常な大雪だ。

強風も合わさり強烈な吹雪になってしまった。全く前方が見えない
視界不良で運転もままならない。

スピードを落とし、強い地吹雪のために1メートル先も見えないまま
走行していたが、ホワイトアウトになってしまったのだ。数センチ先も
全く見えない状態になってしまった。そうなったら動くのは、
かえって危険だ。その場にとどまるしかないのだ。

そして車に立ち往生になってしまった。他に車も走っていない。
近くに民家らしきものは見当たらなかった。
こんな人里離れた雪山を超えたところの車の中で、一晩過ごすしかないのか・・・

「車中泊するか?」「防寒用の毛布ないでしょ。暖取るためにエアコン点けっぱなし、
エンジンかけっぱなしだと、一酸化中毒で死ぬよ。あんた!」
「外は相変わらず、雪が降り続けている。車の排気口を雪で覆われ塞ぐから排気ガスで
確かに死ぬなぁ〜 ワハハハ」「そんな笑っていてる場合じゃないでしょ。全くもう」

幼い息子が熱を出して体調が悪いという。こんな積雪が酷い中、妻は体調が悪い息子を背負って、
近くの民家を探して歩くと言い出した。俺は体調の悪い息子を背負い歩くことにした。

いくら歩いても、なかなか民家は見えてこない。。。 - 視界は白一色の銀世界のままだ -
人家の灯りがなかなか見えてこない中、俺の背中で息子の呼吸音が、先ほどよりも大きくなっていた。
一刻も早く、火の気のある所に息子を連れてゆかねばならなかった。

何も考えずに数メートル先をただ足を進めるだけだった。自分がどれほど馬鹿なのか、
本気で焦り始めそうになった時、激しく粉雪が舞う中、視線の先、微かに遠くを目を凝らし
眺めながら歩いていると、ぼんやりと民家の灯りが見えるではないか・・・
0159Track No.774
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2022/01/19(水) 11:24:15.23
>>158
13行目「一酸化中毒」正式には「一酸化炭素中毒」
0160Track No.774
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2022/01/20(木) 09:44:50.96
「雪・月・花」

――― ねぇ? ...どうしていつもそっちを向くの? ...

彼は私に背を向けて、煙草をふかしている。
彼の目線はテレビの画面。

いつもそう...。
ベットから降りて、椅子に座り、そこで一服。
つんつんと、布団から足を延ばし、足先で彼の背中をつつく...。
何も反応しない...

「ねぇ、ねぇ」と声をかけるが、それでも彼は何も言わない...。
(スルことだけが目的?)
考えちゃいけないのは解っている…
解っているけど・・・ 時々、私は虚しくなる.........

(ねぇ、こっちを向いてよ... 一緒に居るのに、一人にしないでよ!)
ねぇってば。。。
無言のテレパシー ・・・ 彼に届くように … 背中をジッと見つめて送る…
(こっち向いて…)

だけど… どんなに頑張っても、振り向かない…
疑い出すと止まらない。いろんなことを考えてしまう・・・
急に心臓がキリキリと痛み出す。唇に力を込める。

我慢していても、目頭がどんどん熱くなっていく...
(本当は、私の事、好きじゃないんだ! カラダだけが目的なんだ!)
(きっと、他に彼女がいるんだ! 私は遊びなんだ...)

色々頭を巡らしているうちに、だんだん不安になってきた。
(そうやって愛されることばかり、考えていると段々と不安になってくる...)

目いっぱいに溢れたものは、頬を伝わって流れている。。。
さらに唇を強くつむる。声を出さないように...。
「ひっ...く」我慢しているのに、声が漏れてしまう私の鳴き声。

それに " 驚き!" 振り向く彼。 ダラダラと涙を流す私を見て、" 目 " をまぁるくする。
「なぁんだ、おまえ!! 何、泣いてんだ??? 変な顔して泣くなよ〜」と彼は大笑い。
 私の気持ち...何もわかっていない人ね。

自然の四季は時間の経過と共に移り変わって変化していくけど、
 - 恋心はひたすらそこにとどまり募らせてゆく.........
0161Track No.774
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2022/01/21(金) 10:40:07.85
「白鳥の歌が聴こえる」

ボ〜〜〜ボオオォゥイィィ〜ン ボ〜〜〜ボオオォゥイィィ〜〜ン
空気を揺らす、低くて太い音に混じって、細く高く捻る様な音が混じる汽笛の響き…

港の倉庫では、フォークリフトが稼働する音と、ベルトコンベアーの回る音が、
今日も無機質な金属音を生み出していた。いつものように次々と到着するトラック。
けたたましいエンジン音を響かせては、吐き出す排気ガスは倉庫内の隅々まで
充満していた。大手運送会社が運営する東京湾に面した物流センター。

二時間くらい前に昇った朝日は、未だこの薄汚れた海をキラキラと輝かせていた。
俺は忙しく動かしていた手をふと休めて、その風情に見惚れた。あまり気づいて
いる者はいないが、その情景は、ここでの一日で一番綺麗な瞬間でもあった。

「何やってんだ橋谷!!! また間違ってんじゃねえか!!」「すみません、ヘマばかりで、すみません!」
「そう思うなら、ドジんじゃねえぞ!! わかったか! バカヤロー!!!」

いつものように響き渡る安藤主任の怒鳴り声! それは無機質な金属音よりも、トラックのエンジン音よりも、
ここで一番響き渡っていた。その声は、ここ一週間、新人アルバイト橋谷さんに向けられていた。

「ハハハ、またやっているよ」周りから、小さく嘲笑する声が聞こえる...。
「今度は、どうしたんだい?」「はあ? 足立区と台東区じゃ別レーンじゃねぇか! どうすりゃ間違えられるんだ?」
「向いてねぇんだよ。それより俺は、あの怒鳴り声に朝から疲れちまうよ。アハハハ」
身をよじらせたおかしな格好で、ペコペコ平謝りで頭を下げまくる橋谷さん。

未だに怒鳴り続けている主任。傍から見ればいじめているようにしか見えない。
「やれやれいつまで続くんだい…」俺の隣で作業している斎藤のおっさんが疲れた顔でぼやく。

ちょうど - そんな時 - だった。
救急車とパトカーが、けたたましいサイレンを鳴らしながら、
こちらの海に面した港湾倉庫の方へ近づいてくるではないか・・・
「こっちに向かってくるけど、なんかあったんか?」「わからん?」
0162Track No.774
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2022/01/21(金) 10:51:44.22
>>161
下から9行目「今度は、どうしたんだい?」の後に
「今度ってか、いつもの事よ。足立区の荷物を台東区方面に流しちまったらしい」追加
0163Track No.774
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2022/01/22(土) 09:07:55.31
「顔のない街の中で」

「どうした健一? 元気ないな。 ははん、いじめられたか」
「お母さんには、内緒にしとくから、こっちに、こい!」と
離れのおじいちゃんの家に連れて行かれた。

薪ストーブに薪をくべながらおじいちゃんは「いじめっ子も普段から満たされないものがあるんだろう。
健一な、いじめられたからって、いじめっ子にはなるなよ。仕返し、したいだろうが、仕返しなんてしなくても
人にやったことは必ずどこかで自分に帰ってくるもんだ。お前がやるもんでもない。全ての原因があって

結果として帰ってくる世界だからじゃ。それよりも人の痛みがわかる人間になれ。世界にはな、生きるのも、
大変な地域がある。紛争地域や飢餓などの飢えに苦しみながら、大変な思いをしながら生きている子供たちがいる。
考え方ひとつじゃ。命ある限り希望がある。困難なことがあると、嫌になっちゃうけどな、困難な状況というのはな、

生きる為のヒントを与えてくれているんじゃ。それに気づかなきゃならん。人生に行き詰った時、本来の生きる
べき人生に、気付かせる為と思えば、人生の見方も変わってくる。捉え方一つで、ものの見方が変わってくる。

そんなもんだ。男の役割は女子供など、特に小さい者や弱い者を守る為にいる。いじめるんじゃなく、弱い者を
守れるくらい強い子になれ。男は肉体的な強さだけではなく、精神的にも強くならんといかん。分かったか!」

「大切なのは人の痛みの分かる人間になることじゃ。だから、健一、人の痛みの分かる人間になれ!」

おじいちゃんの話を聞きながら、薪ストーブの薪のパチパチ燃える音と炎を見ていると・・・
なんだか心が落ち着いてきた。
0164Track No.774
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2022/01/22(土) 15:06:55.36
>>163
下から2行目「そんなおじいちゃんの話を聞きながら、」に訂正
そして「そんなおじいちゃんの話を聞きながら、」の前に
「最後におじいちゃんは、今度、いじめっ子を連れてきなさいと言った。」を追加
0165Track No.774
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2022/01/23(日) 13:22:57.89
「かもめはかもめ」

「あら〜 いらっしゃ〜 い!」
ここは日本一のゲイの聖地新宿二丁目のとあるゲイバーでの客の会話。

「ママは酒豪ね! お酒強くて羨ましいわぁ〜」
「酒豪とは名ばかりよ。強ければ強いほどお酒の奴隷です」

「ママ、俺ね奇をてらって、おかしなことしている店の奴らに無性に腹立つわけよ!」
「この街(新宿二丁目)じゃね、普通が悪なのよ! アンタはね、はみ出し者なの!
どうせなら、違うものをはみ出しなさいよ!」

「なぜモテないのかしら…」
「そうねぇ、きっと理想が高すぎるのよ。 守備範囲を広げなさいよ! 霊長類まで! オホホ」

「ねぇ、ママ、髪型をゆるふわ系に変えてみたの、男から見たらどうかしら?」
「アラ、素敵じゃない! エアプランツみたいで、手がかからない女に見えるわよ〜 ホホホ」

「ママ、仕事忙しすぎて猫の手でも借りたいよ〜」「あらっ、その発言、この世界では命取りよ。
でも、安心して! 私でいいかしら、私上手よ!」「そいつと違い俺さ、会社で社員の動向を見守るだけの仕事なんだ」
「へぇー、会社の椅子を温めるお仕事ってことね」「いゃーまいったな、ママには」

「今日のママ、いつもに比べて元気ないね」「ママね、付き合っていた男に振られたのよ!」
「いゃだぁ〜、アンタ余計なこといわないでぇ〜 ♪あきらめました あなたのことは もう、電話もかけない。

あなたの傍に 誰がいても うらやむだけ悲しい オカマはオカマ、 孔雀や鳩やましてや 女には なれない
あなたの望む 素直なオカマには初めから なれない ・・・ ・・・ ・・・
   ――― オカマはオカマ、ひとりで逝くのがお似合いーーーーーーーーー
0166Track No.774
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2022/01/24(月) 10:08:46.55
「MEGAMI」

昨日、午前4時22分に母が亡くなった。風邪ひとつ引かない元気な母だった...。
僕が幼稚園に入る頃には、もう父はいなかった。借金を作って逃げたらしい。

母は毎朝4時に起きて僕たち兄妹の弁当を作り、6時から17時まで弁当屋でパート。
帰ってきたら晩飯を作って、すぐ出かけていく。23時までパチンコ屋で掃除のバイト。
休日は月に三回あればよい方だったと思う。そうやって僕と妹を育ててくれた。

反抗期なんてほぼ無かった。あんなに頑張る母を見て、反抗などできるはずがなかった。
いや、一度だけあった。クリスマスの二、三日前にゲームボーイが欲しいとねだったのだ。
友達がみんな持っているのに、僕だけ持っていないといじめられると嘘をついた。
母は「ごめんね...。」と顔をくしゃくしゃにして泣いた。
僕は母の姿を見て嘘をついたことを後悔した。

クリスマスの日の夕食は、おでんとケーキだった。母は子供のようにはしゃぎ、歌い、最後に、
「はい!」とプレゼントを渡してくれた。それは - 古いゲームソフト - だった。
「これだけじゃ出来ないんだよ」と言おうとしたが、あまりにも嬉しそうな母の顔を見ていると、
何も言えなかった。

あれから20年、兄妹揃って大学まで出してくれた。
「僕も妹も、もう就職したし、これからは、楽させてあげるから仕事辞めなよ」と言ったのに...
 働いていなけりゃボケるって、そんな年じゃ...ないだろうに...... 
  - 何処か親子三人で旅行に行こうよと言っていたのに.........

妹の結婚式を見るまでは死ねないと言っていたのに… 何で、末期癌になるまで働くんだよ…
何度も何度も、病院へ行こうねと言ったじゃないか… 手遅れと言われた先生に
「あんな我慢強い人は、見たことない」とまで言っていたよ! 母さん...
看護師さんに「迷惑かけて、ごめんね」とばかり謝っていた母さん...。

 -「幸ちゃんへ 小さい頃は、いつもお手伝いありがとう。あなたは、わがままひとつも言わない
優しい子でした。妹の面倒も沢山見てくれてありがとう。あなたが生まれて来てくれて、
母さん本当に嬉しかったよ。 母さん、あなたのお嫁さんが見たかった...。」-

         ーーーーーーーーー 震える手で書かれた手紙が枕元にあった。
0167Track No.774
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2022/01/25(火) 12:01:22.16
「杏村から」

彼と付き合っていた時は、孤独が身に染みることもなかった...。

彼の浮気で口論、そんな口喧嘩で別れた。仕事帰りの夕刻の街の雑踏の中、
ひとり小さな公園で静かに沈みゆく夕日に心和ませていた。

もう、傍らで自分に気遣ってくれる人も居ない。もう疲れたとため息が出る。
今日も一日が終わる。こんな時にふと、思い出すのは幼い頃の思い出。

夕暮れの公園で、ひとりブランコに乗り、昔懐かしい子守歌を口ずさんでいた。
途切れ途切れにひとり唄を口ずさんでいると、薄れつつあった、幼い頃の記憶、
あの夕焼け空に染まった野原で遊んでいた頃を思い出す。

なかなか歌詞が思い出せない部分があった。思い出せないほど、大人になった自分がいた。
でも、少しだけ気持ちが楽になった。明日は案外うまくいくような気がする。
仕事に慣れてしまえば、慣れたなら・・・

いつものようにスーパーで夕食の材料とアルコールを調達してから家路をのんびり歩いて帰る。
マンションに着くと、ポストに宅配ボックスに荷物があると伝票に記されてあった。
早速、宅配ボックスを開ける。中には田舎の母からの荷物が入ってあった。

部屋に着くなり、ガムテープを勢いよく剥がし、中を開けてみると、
果物のあんず、ドライあんずというか干しあんず、あんずのシロップ漬け、
あんずの缶詰と菓子類などが入っていた。

うちの農家はあんず農家。荷物と共に母からの手紙が添えてあった。
そこには「まみちゃん。お誕生日おめでとう。小さい頃から、しっかり者だったまみちゃん、
お母さんの子供として生まれて来てくれてありがとう。身体に気を付けて頑張ってね。母より」と書かれてあった。

短い文章だったが、手紙には母が書いた文字以外にも筆跡がある。
母は筆圧が強いから、便箋に書いた文字が、その下の便箋に跡を残した。

おそらくは色々書こうとしてはしっくりこず、何度も何度も書き直したのだ。
この手紙には、母の愛情がたくさん詰まっていた。そう思うと、急に目頭が熱くなり込み上げてきた。
一日遅れて届いた荷物。昨日が私の誕生日だった。

     - 少し元気になったら、なんか明日も頑張れそうな気がしてきた -
0168Track No.774
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2022/01/25(火) 19:31:25.44
>>167
12行目「夕食の食材と・・・」に訂正
材料でもいいんだけど食材に訂正します。
0169Track No.774
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2022/01/26(水) 08:53:59.47
「命の別名」

今月の23日に走っていた電車の優先席で、タバコを吸っていた28歳の男性が
喫煙を注意した17歳の高校生に激高し殴るけるの暴行を加え、土下座させたうえ、
頭を何度も強く靴で踏みつけ、顔面や身体を複数回殴ったり蹴ったりを繰り返し、
顔面骨折全治不詳の大怪我を負わせたと言う。

世間的には優先席に寝転んで煙草を吸う人間に関わっちゃいけないと言う暗黙の了解みたいな
意見もあるが、偶々付けたフジテレビ「めざまし8(エイト)」でMCの俳優谷原章介さんが
「本当に、この28歳の容疑者は大人として恥ずかしいし、公共の列車内で煙草を吸っちゃ

いけないのは当たり前のこと」と話した上で「それを年下の子に注意されて改めるのではなく、
暴力に出るなんて本当に許せないですね。怪我してしまったことは本当にかわいそうですけど、
彼は全然悪くないし、僕とか武井壮さんが、その場に居たら絶対に守ってあげたいと思う」と
コメントしていた。確かにその通りだ。

確かに正義感からくる少年に勇気ある行動だったが、たとえば自分がその場に居たら、
果たして止められただろうか? ・・・ 
 
でも、一人では止めに入るという勇気ある行動は中々難しいが、少年が暴行を
加えられている間、周りにいる大人たちみんなで協力しあって、止めに入り少年を
暴行から助けることは出来たかもしれないのだ。

少年の父親は「自分は悪くないのに、電車内で土下座させられて、靴で何度も何度も頭を
強く踏まれたことが精神的に辛かっただと思います」と語っていた。顔面骨折の重傷よりも、
心の傷が結構強く残ることが心配と話していた。

被害を受けた少年には、高校生の友達は止めに入ったが、周りの大人たちが何もして
くれなかったと言う思いもあるだろう。周りの大人達みんなで協力して止めに入ったり、
誰でもいいから通報したり、車掌に告げたり出来たかもしれないのだ。
色々と考えさせられることの多い理不尽で不条理な何とも後味の悪い障害事件だ。
0170Track No.774
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2022/01/26(水) 10:46:04.85
>>169
12行目「少年の・・・」に訂正
0171Track No.774
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2022/01/26(水) 11:51:44.46
「命の別名」

小学生の時、岡田って奴がいてね、足が悪くてね。
片足引きづるように歩くの、俺、何度かいじめたことがあってね。
でも、子供って気まぐれで、一度遊びに行ったの。

友達でもない癖に。そろそろ帰ろうかなって思ったら、岡田のお母さんがパートから
帰って来てね。クラスメイトを岡田が連れて来たの初めてやったんやろうね。

お母さんが凄く嬉しそうで、俺に「優しくしてくれて、ありがとうね。仲良くしてあげてね」って、
何度も何度も言われてね。俺、罪悪感でたまらんようになってね。「おばちゃん! 俺、
岡田の事、いじめたことあるって!」って言えなくてね。

なによりも、岡田がお母さんの前で、俺と親友のふりしたのが切なくて...辛くて...。
俺の心の中で、岡田とお母さんと色んなもんに何度も...ごめんなさいって思って・・・」と
松本人志がのちに自分のいじめ体験を語っていた。 

理不尽で不条理な場面で思いつくのはいじめだ。記憶に新しい出来事では、東京オリンピック前の
小山田圭吾の過去の障害者に対するいじめ自慢が引き起こした小山田騒動がある。
いじめられる側に立てば、これほど理不尽で不条理なことはないのだ。

いじめはこのように確かに悪い。いじめがなくなることもない。
大切なのは、このように過去の自分の過ちに気づき反省し、もう二度と同じ過ちを
繰り返さないことではないだろうか。幾つになっても、人の痛みがわからない人間は確かにいる。

親の教育、育った環境、友達などの交友関係など、色々とあると思うが、最終的に本人が、
そこんとこに気づき成長していくことが心の成長。人は肉体的には成長期があり、外見は、
ほっといても大人になるが、心はほっといても成長しない。本人がそこんとこに気づき、
自覚しない限り、いくつになっても心の成長はないのだ。

 松ちゃんが気付いた  - 人は、笑顔のままで、泣いてる時もある -  
このことに気づいた時、人はまたひとつ、大人になれるのだ。生きている間、
人は常に学んでいかなければならないと思うのだ。
0172Track No.774
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2022/01/26(水) 12:32:23.17
>>169
末尾の「傷害事件だ。」に訂正
0173Track No.774
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2022/01/27(木) 09:40:49.53
「わたしの子供になりなさい」

ぼうっと空を眺めている。ただ何もしないで、ただ風を感じながら空を見上げている。
久しぶりにそんな空を見ていた。地上より遥かに自由で、道路も棲家も何もない空。

ただ広く大きく、雲がゆっくり散歩していくように過ぎてゆく。そんな空をただぼうっと眺めている。
時間が過ぎるのも忘れ、窓辺やベランダに腰掛け空を見上げて、何もかも忘れて心地よく過ごす時間も時には必要だ。

空にも色んな顔がある。秋の時に感じる澄み渡って高く晴れ渡った空。夏の太陽の光あふれる空。
四季折々のそんな真っ青な空だけでなく、どこか切ない夕暮れの空やロマンチックな夜空も、
ぼうっと眺めて過ごすと、自分を癒す贅沢な時間や空間になる。特に夕日のオレンジ色は癒しを
与えてくれる。気分を穏やかにし、明日のやる気が自然と湧いてくる。

夜空という時間帯は、副交感神経が優位に働き、静寂と暗闇の中で安らげるのだ。
窓辺に行って、ぱっと見上げれば必ずそこにある空は、一番身近ですぐに触れられる自然でもある。

地上の出来事なんて、何の関係もなく、ただ穏やかに雲が駆け抜けていく。。。
あれこれ思い悩んだ時は、ぼうっと空を眺めるといい。空の青さや雲の流れ、時には、
虹が出たり、鳥が囀りながら親子で飛んでいたりと、予期せぬ訪問者に出会える。

そんな空を眺めては
「自分の悩みは、この空の大きさに比べれば、実にちっぽけなものだ!」それが
「大したことじゃない。よし明日も頑張ろう!」に繋がってゆく・・・

そんな切ない夕暮れ時の夕日のオレンジを浴びてぼうっといつまでも眺めていると、
 連れが「どんな時だって、朝になると、必ず、陽が昇るのよね」
0174Track No.774
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2022/01/28(金) 08:52:54.86
みゆきさんは不思議な人だ。その時々の心の状態に寄り添う歌が必ずある。
0175Track No.774
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2022/01/28(金) 10:02:09.70
「とろ」

私は何処へ行っても、動作がトロいと言われます… (´Д⊂グスン
そして時々、イライラされます。自分では、なぜ、トロと言われるのか、分かりません。(。´・ω・)?

こんな自分でも、「この人、のほほんとしていて... トロいなぁ〜」と思う人が居ます。。。(*´ω`*) 
そういう人は手を動かすのが遅くて、その割に成果は一緒で、常に余計な事を考えているように見えます。

人の目を気にしていて、自分がどう見られているかだけを、気にして周りか見えていないようにも見えます。
客観的に見ると、トロいひとと普通の人との違いが判るのに、自分のこととなると全く分かりません。(?_?)(≧▽≦)

やっぱり、私もそういう人と同じ動きをしているからかもしれません。(´Д⊂グスン
食事も、話し方も、歩くのも遅いと言われます。(*´Д`) 「早く、早く」と、いつもみんなに急がされたり、
そんなにのんびりしていて「間に合うの?」(・・?  「大丈夫?」(・・?  っていつも心配されます...(´;ω;`)ウゥゥ

自分では急いでいるつもりなんですが... 「マイペースだから、基本、動作がトロいよね!」とか、
「どんくさい!、 ドン臭過ぎとか、言われたくないです...(´;ω;`)ウッ…

「マイペースで、おっとりしているね!」と褒めてくれる人もいますが、私は直したいのです(*'ω'*)
小学校の通知表に、マイペースですが、優しいところがありますって書かれていた...。
嬉しかった(((o(*゚▽゚*)o)))けど、テキパキしている人には、いつも、異常にイライラされて...(´;ω;`)ウゥゥ

どうしたらイライラされなくなるのか? どうしたらみんなと同じになれるのか?
テキパキとスピーディー、要領がよく、そつがない人が羨ましい...(´;ω;`)ウゥゥ

私は、ゆっくりゆっくりと考えながら進めるタイプなのです...(´Д⊂グスン
とろ、何とかならないか...(´;ω;`)ウゥゥ どうしたら? どうしたら?
考え考え、日が暮れる。。。((´;ω;`)ウッ ...とろ、
0176Track No.774
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2022/01/28(金) 10:27:12.65
「ロバを売りに行く親子」という寓話がある。

人に言われるから、余計、人の目を気にして、自分を失い裏目裏目のドツボにはまる。
人の目を気にして生きることがうまくできない人は、無理に人の目を気にして生きる

必要はないと思うね。人に何と言われようが自然体の人は自然体でいいんだよ。
それがその人の持ち味なのだから 自分らしく生きればいいんだよ。
0177Track No.774
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2022/01/29(土) 08:18:37.88
「ただ・愛のためにだけ」

うちの母はバツ2です。一人目の旦那さんで兄と私を産み、
二人目の旦那さんで妹を生みました。一人目の父はギャンブル依存症で、
多額の借金を抱え、家に帰ってこないほどパチンコをしていました。

母はこのままでは、まともに子供を育てられないと判断し、やむなく離婚しました。
二人目の父は、計画性がなく物欲がもの凄く、多額の借金を残して返済できないままどこかへ逃げられました。
二度の結婚を失敗した母は、残された三人の子供をひとりで育てることになりました。

誰の力も借りずに、夜は子供たちを家において、休む暇なく掛け持ちで仕事に行っていました。
夜に母が居ないのは、子供たちにとって寂しかったのですが、妹がまだ幼かったので夜は、
私がちびママをしなきゃと寂しい気持ちは隠して妹の面倒を見ていました。

母は子供達には、貧乏で辛い思いは、させまいと思いながら、日々、一生懸命に働いていたそうです。
おかげで、貧乏だと思ったことは一度もありませんでした。

母のそんな姿を、知っていた兄や私は、欲しいものを無理にねだることはなかったからかもしれません。
他の家と比べて羨ましいと思ったこともありませんでした。母の愛情だけで十分でした。

兄妹三人とも母が大好きだったので、子供なりに、母の力になろうと、家の掃除をしたり、洗濯をしたり、
母が喜ぶことを沢山していました。おかげで、母子家庭でも、他人に自慢したくなるくらいとっても、幸せな家族でした。

そんな私が二十歳になり、成人を迎える日、母の顔に皺が増え小さくなった背中を見て、
「お母さん、波乱万丈で大変な人生だったけど、ここまで育ててくれて、ありがとう」と私が言うと、
母は「遠回りで波乱万丈人生やったよ。子供たちを沢山振り回してしまったし... こんなどうしょうもないママに、

子供たちみんなついて来てくれて、ありがとうね。この大事な子供たちは私が守らないといけないと思うと、
余計愛しくなってね。夫に泣かされ恵まれなかったことで、ママはね、何が一番大切か知ったの。
あなたたちがママの生きがいだったのよ。もし、もう一度、人生のやり直しがあって、

あなたたち三人の兄弟に出会えるんだったら、また同じ人と結婚する。そしてママは、
また同じ人生を歩むよ。その時は、ママのところに、また生まれて来てね!」

   -  ママはね、あなたたちが居るだけで幸せなの さあ! おいで!!  -
0178Track No.774
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2022/01/30(日) 09:16:34.68
「らいしょらいしょ」

イッチョウメノ イスケサン イノジガヒライテ
イチマン イッセン イトコデ イット イット イットマメ

オオクラショウスケ スットコトンノ トントン
ライショ ライショ ライショ

ーーーーーーーーー 幼い女の子が寺の境内で手鞠を突きながら唄っている

ここはどこ? どこなのだろう 夢、夢かもしれない ーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー 目が覚めた ――― やはり夢だった。

久しぶりに友人と居酒屋にいた。「お前は、これが夢だとわかる夢を見たことある?」
「明晰夢のことか?」「そう。来世、もしくはあの世ってあると思うか?」

「来世、もしくはあの世のことか、意識というものが解明できない限り、明確なことは言えないけど、
実際、どうなんだろうね。分かんないな。お前はどう思う?」「狭い産道を潜り抜けて、この世の光を
目にし、産声を上げて誕生だ。それまでの過程は、本人にとっては、あくまでもあの世だと思うね。
今でこそ、お腹の中の胎児を超音波検査などの医療機器で観察することは出来るが、昔は出来なかった。

生まれて来た赤ちゃんを取り上げたお産婆さん、産んだ母親、生まれて来た赤ん坊にとっても、狭い産道を
潜り抜け、この世の光を目にし、産声を上げて、初めて、この世に誕生だ。それまでの過程は、あの世ということになる。
この世に生まれてくる確率が、一億円の宝くじに百万回連続当選するくらい、この世では絶対にありえない確率と言われるのも、
あの世の確率だからだよ。一回の射精で、約5億の精子が放たれる。一回の射精で受精する確率は非常に低い。

その多くのライバル精子の中から、たった一匹の精子が卵巣に到達し、卵巣を潜り抜け、卵子と結合して受精する。その確率も、
そうだけど、そこから細胞分裂が始まり、胎内で徐々に人間の赤ちゃんに形成づけられていく過程は当人にとっては、
まだこの世に生まれていない段階だ。つまりあの世ということになる。狭い産道を潜り抜けて生まれてくる時、
酸欠、窒息、仮死状態で生まれてくる。その時に胎内記憶から過去の記憶が消されるという。赤ちゃんの頭蓋骨が、

柔らかいのも、狭い産道を潜り抜ける時、頭を少しでも通りやすくする為ともいわれる。
帝王切開で生まれた子の中には、胎内記憶から過去の記憶を持つ子が生まれてくるという。ということは、
他人の意識が、胎内に入って来て、それから細胞分裂が始まり、産婦人科に行き妊娠が発覚する。

量子情報の最小単位である量子ビットの重ね合わせの世界もそうだけど、物の大小関係なく、
+があれば必ず−がある。どんなものでも重ね合わせの相反する世界がある。
この世があるということは、重ね合わせのあの世があるということじゃないのか。

生まれてくるということは、生まれてくる前の世界がなければ、生まれてこれないんだよ。当たり前だけどね。
生まれてくる前、どの世界に居た? どの世界から、この世に来た? 誰がこの世に生まれるチャンスをくれた。
それが本当の意味での神様というしか、創造主というしかないだろうね」

「なるほどね。確かに、俺たち、元々、この世界に居たわけじゃ無いし、いつまでも居られるわけじゃないんだよな
考えてもみなかったけど、女性の身体はこの世とあの世の橋渡し的存在なんだろうな。男は頭で考え、女は子宮で考えるというから、
女の方が・・・うまく説明できないけど、無意識的にというか、本能的に何か知っているんじゃないのか? ワハハハ」
0179Track No.774
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2022/01/31(月) 07:10:18.95
「命のリレー」

俺が大学生だった頃、母が突然入院した。
癌だという。余命宣告を受けたと母の口から直接聞いた。

あまりにもあっさり言うもんだから、最初は冗談かと思うほど。
元々芯の強い人で、誰から慕われる自慢の母だった。

大学を卒業して就職して、給料もらえるようになったら母にやっと恩返しが、少しずつ
出来るようになると勉強も俺なりに頑張っていた。早くして親父が亡くなってからというもの、
家族の為に、日々パートに出て働いて育ててくれた母に恩返しがしたかった。

でも、俺が卒業する前にきっと母は死んでしまうだろう。いっぱい恩があるのに、
何一つ返せない。きっとこのまま母は死んでしまったら、俺は一生後悔する。
「ごめん」って母に言ったら、母はあっけらかんと俺にこう言った。

「あんた、どれだけお金持ちになるつもりか知らないけど、産んで育ててもらった恩をお母さんが生きている間に返せる
わけないでしょ。お母さんも、あんたのおばあちゃんとおじいちゃんが生きている間に恩返し出来たなんて思っていない。
あんたが、健康に育ってくれた。それだけで十分。それで半分恩返ししてもらった。あとの半分は、いつかあんたに子供が
出来た時、その子に返してあげなさい。お母さんはね、今やっと、おばあちゃんとおじいちゃんに恩返し出来たとこだよ」

母がそう言ってくれた時、もう長くない母に、何かしてやりたいのに何もできないって毎日モヤモヤしていたから、
なんか救われた気がした。結局、大学を卒業する前に母は亡くなった。泣き言一つ言わず我慢強い母だった。

あれから随分と経った。やっと一人前になり、結婚、妻が妊娠。今、立ち合い出産に立ち会って
倒れそうになった。そんな俺の姿を見て看護師さんが「大丈夫ですか?」

「気分が悪くなって倒れる旦那さんもいます。初めてのお子さんの場合、陣痛は何時間もかかるし、
陣痛室で頑張っていた姿を見ていた旦那さんは極度の緊張状態で、疲れも溜まっているので、
また出産って明け方が多いので寝不足状態っていうのもありますね。

あと、分娩室って熱気や処置の為の無影灯で蒸し暑く、長く時間がかかれば、立ちっぱなしになることも。
出産の時は、やはり血の匂い。羊水の匂いなんかもします。赤ちゃんも血がついていたも、胎盤なんて
内臓みたいなものですから。内臓の中でも気持ち悪い方かなと思います。赤黒くて血の塊のように見える

こともあるし、灰色の血管が浮き出たなんだか変な物体に見えることもあります。せっかく我が子との
対面なのに、気分が悪くて抱っこ出来ないって旦那さんもいます。女の人は生理なんかで血は見慣れていますが、
男の人はほとんど見る機会がないので結構弱いと思いますよ」と看護師さんから事前には聞かされてはいたが、

分娩は想像以上に壮絶だった。リアルな、あの瞬間を見てしまうと、あまりのショックの大きさに、セックスレスに
なったり、離婚する旦那もいる。中には妻を異性として見られなくなる男性もいるという話も聞いた。必死に生まれて
くる命と壮絶な形相で産もうとする妻の姿。そんな壮絶な現場での女の逞しさ、凄さ、命の凄さ、尊さを直に目撃した。
 - 生きる為に生まれてくる命 - 生きるって大変なことなんだ -

生まれてきたこの子は絶対に幸せにしてあげたいと思う。そしてこの子が大人になり子供が出来た時、
その願いを引き継いで行ければいいと思う。それが我が家に伝わってきた命のバトンであり、
命のリレーなんだと思う。
0180Track No.774
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2022/01/31(月) 07:24:03.75
>>179
4行目「誰からも慕われる」に訂正
23行目「赤ちゃんも血がついていて、」に訂正
0181Track No.774
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2022/01/31(月) 07:48:43.95
>>179
下から4行目「- 生きるって大変なことなんだと、今更ながら改めて気づかされた -」に訂正
0182Track No.774
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2022/01/31(月) 12:20:39.66
>>181
「- 生きる為に生まれてくる命 - 生きる為に生まれてくることって、
こんなにも大変なことなんだって、今更ながら、改めて気づかされる -」修正
0183Track No.774
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2022/02/01(火) 08:17:56.29
「人生の素人」

うちのおばあちゃんは買い物帰りに歩いて帰宅中、チャリンコに乗った中学生DQNの
ひったくりに抜かれざまバッグを掴まれたが、日頃から野良仕事を趣味として、
歳の割に無類の体力を誇るうちのばあちゃん。

掴まれたバッグは強靭な握力と腕力でがっちりホールド。チャリンコに乗ってた
中学生DQNのガキの方が反動で地面に叩きつけられ右手骨折。

後で、連絡してくれた通行人の話によると、「危ねーだろがぁ、、、 ババア!!!  
おぉぉ、、、 痛てーなー!!! 痛てて...」と、怒鳴りながら泣いていたと言う。

連絡した通行人と駆け付けたお巡りさんに連行される。
警察署に両親が呼ばれるも、若い母親は、うちのおばあちゃんを悪者扱いで罵声を浴びせる。
「うちの子に、怪我させた。治療費を払え!! どうせ、私らが取られた金で貰った年金だろ〜」

警察から連絡を受けて、ばあちゃんを迎えに来た俺は、その無茶苦茶なことを言う母親に
殴りかかりそうなのをたしなめ、ばあちゃんは「怪我したんは、かわいそうだが、

本当にかわいそうなんは、人のもの盗んだらいけんって、ことすら親から教えてもらえんかった
この子の人生や。今からでも、遅くはない。親子で頑張って、まともな人間にならんといけんよ」と、
優しい口調で論じた。母親が何か、反論しそうな態度を見せようとしたら、親父が出てきて、

目の前で、母親と息子を殴り、その親父は泣きながら土下座をした。
「こんな息子に育てた俺らが悪い。どうか許してくれんか? こいつ(母親)みたいに、
幾つになっても、大人になれんもんがいる。そんな大人になれんものが、ガキを

育てるから、ろくなガキに育たん!!! 許してくれ!!」と何度も土下座して、
母親と息子の頭を下げさせていた。 ばあちゃん曰く「聖人君子も、完璧な
大人もいない。皆、人生は素人につき、生きていること自体、学びやと思います。

それに気づいたら、それでいいと思います。あなたの気持ちはわかりました。
どうか、頭をお上げください」
0184Track No.774
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2022/02/02(水) 09:37:19.91
「ねこちぐら」

たまちゃんを拾ったのは、雪のちらつく2月の寒い夜。。。
小さな子猫が、空き地で泣きわめいていたのを保護した。それがたまちゃんとの出会いだった...

温かいミルクをあげても飲まない。水と猫缶をあげたら、猫缶を少しだけ食べたので、
ちょっとだけ安心した。コタツの傍で丸くなってやっと眠りについた。

翌日、獣医さんに見せたら、「よく生きていたね」と言われた。心配していた排便も、飼ってから
3日後にやって出た。親からはぐれて、ほとんど何も食べてなかったから出るものもなかったらしい。

うちのお父さんは大の猫嫌いで、最初は飼うことを許してはくれなかったけど、母がお父さんを説得してくれた。
「飼うなら、責任をもって飼いなさい」と言うことになった。お父さんは相変わらず、近づいてきたら、
追い払う動作をしたり、自分から逃げていた。

そんなある日の朝、父の寝室から、たまちゃんの鳴く声が聞こえて来た。
「こいつ、いつの間に寝ていたんだ!」とお父さんの驚く声がしたので、私とお姉ちゃんはお父さんの寝室へ行った。

すると、たまちゃんはお父さんのお腹の上で寝てた。私とお姉ちゃんは大爆笑。
「お父さん動けないじゃん! たまちゃんの復讐だね(笑)」
お父さんは予想に反して追い払わずにこう言った。「一体、いつまで寝ているんだ。こいつは」

お父さんの顔は、相変わらず仏頂面で、全然笑っていないけど、今にも笑みがこぼれそうなのを
我慢してそうな顔をしていた。その日から、お父さんのたまちゃんに対する態度は少しは良くなった。

不思議なことに、たまちゃんは、いつも餌をあげたり遊んだりしている私やお母さんやお姉ちゃんよりも、
無愛想で、撫でたりもしないお父さんを慕っていた。昼寝は、お父さんの部屋の机の下の座布団で、
夜寝る時だけは、絶対にお父さんのベットに眠りに行っていた。

お母さんもお姉ちゃんも「なんで、あんな臭いとこで寝るかね」と不思議がっていた。
そんなお父さんももうたまちゃんを追い払うことはなくなっていた。
そして私たちはお父さん机の下に、ねこちぐらを作った。

それから、しばらくたったある日、突然、たまちゃんがいなくなった。
一日中探しても、見つからない。こんなひどい雨ふりなのに...。

 ――― 三日後に、たまちゃんは帰って来ていた...。
たまちゃんの様子が、何か、おかしいので、獣医さんに見せると、
「猫は気まぐれな動物です。外出が好きな猫は、一週間近く帰ってこないこともあります。

二、三週間だと保護されているか、迷子になっている可能性があります。中には、一ヶ月もしくは、
一年、二年過ぎてから、ひょっこり帰ってくるケースもまれにあるんですよ」と言ってた。
そして診断は単なる風邪だと言われた。それを聞いて家族は、みんな安心した。

しかし、なかなか治らない。三週間も過ぎても治らない。普通は二、三日で治る病気なのに、
流石におかしいと思った。獣医さんは、私たちに、たまちゃんは詳しく検査した方がいいかも
しれないと言った。その頃からたまちゃんは、いつも鼻水がいっぱい出るようになった。
お父さんの部屋に行く階段を登るのも少し辛そうだった。

そんなある日、いつものように玄関を開けて「ただいまーっ!」って帰宅したら、お母さんが、
目を真っ赤にしていた。私は嫌な予感がした。今日は診断結果を聞く日だった。それを早く聞きたくて
学校から早く帰って来た。「お母さん! たまちゃんは、どうだったの?」「…ダメなんだって」

その時、ちょうどお父さんも帰宅した。事情を知ったお父さんは、一瞬、凄く驚いて、悲しそうな顔をした。
たまちゃんは、もう動くことが辛そうで、ほとんど動くことはなかった。いつもヨダレが出っぱなしで見ていられない。

その時は突然やってきた。転びながら歩くたまちゃんを抱き上げようとした時、もう起き上がれなくなっていた。
呼吸のペースが速くなって、今まで聞いたことのないような声で鳴き始めた。それからしばらくして、
たまちゃんの呼吸は止まった。家族みんな泣いていた。大の猫嫌いだった父さんも... たまちゃん。
 - 今まで、ありがとう 幸せだったよ - 
0185Track No.774
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2022/02/03(木) 08:12:41.06
「孤独の肖像 1st.」

缶ビールを片手に窓際に立ち外を見ていた。考えてみれば俺は、今まで真剣に
生きることを舐めていた。そんな時、ガチャっとドアを開け誰かが入ってきた。

「あっ! 沢田さん!」「朝から酒飲んじゃって。全く原稿進んでいないみたいだね」
「見てたください! 沢田さん。今時、煙突から煙出している家なんて、珍しいと思いませんか?」
「佐久間ちゃん、勘違いしていないか、同情で連続ドラマの仕事回したわけじゃない」「分かっていますよ」

「お子さんが亡くなって、離婚して不幸続きで香典代わりに回した仕事。企画会議で君の名前出した時、
大笑いされたんだから。俺の立場考えてくれよ。美紀ちゃん、あの人が居たから、賭けたんだよ!
君ら夫婦に。あんたの才能一番分かっていたのは美紀ちゃんだよ。酒はアル中に近いは、女とは手当たり
次第に寝るは、君ね、人として最低だったもんね。どうしてそんな君が、美紀ちゃんを捨てられるわけ」

「捨てたわけじゃない」諦めていた子供が出来、俺の心の中に明かりが灯った。そんな可愛い盛りの我が子が、俺が食べ残した
ナッツを飲み込んで窒息死。それからというもの俺は荒れまくった。女房を怒鳴りつけ、殴りつけた。そして家庭は崩壊した。

「美紀ちゃんはね、君の才能に惚れ込んだわけじゃない。君の生き方に惚れたんだよ! 君は、美紀ちゃんに幼い頃の話をしたね。
夕方丘の上に立って、街を見下ろすと、街の煙突から夕飯を炊く幸せそうな煙が好きだと… 俺も大人になると、あんな家庭を築きたいと…」

「えっ、!!! ...もしかして、あの煙の出ている家は?!」「そう、君を支えられるのは、あの人しかいないね! 
黙っててと言われた。黙っていた方が、美紀ちゃん幸せだったね。世の中あんたの女房になるくらい不幸な
人いないもんね」 ・・・ 美紀 ・・・ こんな俺に… 才能なんて、とっくに枯れたこんな俺を… 

俺は、仕事部屋として借りていたホテルの部屋を飛び出した。
あの煙が出ているボロ屋に向かい走りに走った。

     ...あいつ......手の込んだ芝居しやがって ......

 - ボロ屋に着くと、美紀が、かまどで飯を炊いていた -
息を切らした俺は「ハアハアハァ...今時、かまどで飯炊く奴いないよ!
...芝居がかったことしやがって! 俺が気付かなかったら、どうするつもりだった」

「別に」「…どうしょうもねえなぁ...お前は、俺なんかより、よっぽど凄い生き方しているな!」
「…私ね、小さい頃から頭良くてね。家も豊かだったし、幸せだったの。それが変な男に出会って、
人生メチャクチャ、借金借金で、家には勘当されるわ、兄妹からは馬鹿にされ、やっと授かった我が子を

失うわで割に合わないことばかり」「...よく、こんな家、見つけたな、ボロ屋でも、場所がいいから、
結構家賃が高いだろ」

   ...煙が目に沁みちゃっうじゃないか.........
              ...もう一度、初めから、やり直すか」―――「...うん!」
0186Track No.774
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2022/02/03(木) 10:25:21.40
>>185
4行目「見てください!」に訂正
0187Track No.774
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2022/02/04(金) 10:07:40.18
「あなたの言葉がわからない」

私は長野在住。約一か月前の大雪の時の話。
ちょうど、雪が降り始めた日に、特急で一時間ほど松本に行く予定だった。

その日は、週末で込み合っていて、特急の自由席は満席。
仕方なく、ドア付近で立っていた。

「遅れています」と言うアナウンスが流れ...
やっぱりなぁ...と思っていると、外国人、白人で40代くらいの男性が、
「ナンテ イッテマシタ? オクレル?」と片言の日本語で話しかけてきました。

私は英語は、さっぱりなので(片言の日本語で話しかけられているのに(笑))
ちよっとテンパリながら「あ、遅れるとは、聞こえましたが...」

そしたら彼が、片言のたどたどしい日本語で「ア、ビールヲ カイタイン ダケド...
マニアウ カナ」とキヨスクをちらほら。。。

今いる場所からだと、一車両ほど離れた場所にキヨスク。何人かは買い物して出てきて
いる様子。「何分遅れるかまでは、聞いていませんでした...」と答えると、
彼は「ソウデスカ、アリガトウ」と、ゆっくり車外へ。。。

ちなみに、この特急は最終列車なので、乗り遅れる訳にはいかないし、
車内販売もなくなった悲しい特急。私も大丈夫かな?と様子を伺っていると
 ー 10分ほど遅れます ー のアナウンスが! 
彼は私の方を振り返り、満面の笑みを浮かべながらキヨスクへ

良かったなぁと思っていたら... わざわざ私の方まで来て
(彼は席があったようで、もっとキヨスクとは近かった)
「ビール、カエタヨ!」とアピール!! それを見て私は「良かったですね!」

電車も遅れてて、ちよっと、テンションも下がっていたけど、
彼の表情の豊かな、ちょっとした仕草に心が和んだ。

その後、更に電車は、遅れたものの無事到着し、ホテルでチェックインの
手続きをしていると、  - なんと、隣の窓口に彼が !!? -

お互いに !? こんなビックリしつつ、話しかけようかなとは、思ったものの、人見知りを発動してしまい。。。
そのままお別れ... こんなことが、あるんだなとちょっと感動!

次の日、雪の影響で、電車が全面的に運休で、身動きが取れずに、どうすることも出来ない。
別のホテルに急遽宿泊。雪国だから、電車も雪には、めっぽう強いのに… まさかの敗北… 明日も帰れるか…
電車は動くのか...と途方に暮れながらも、次の日の再開の知らせを聞き始発を待っていました。

当然、混雑&遅延 ゆっくりながらも、なんとか進む電車。。。。。。。。。
途中、除雪が追いつかず、ある駅で停車してしまいました。外の景色は雪ばかりで、
動くものが何もなくて、サイレントヒルを思い出すような光景。。。

 - 周りを見渡しても、みんな疲れたような顔の人ばかり。。。。。。
「あぁ〜ヤバいなぁ... このまま足止めされたら、どーしよ...」と、
 - 不安に駆られていると、 - なんと! - 窓の外に。。。 停車中なのをいいことに...。。。

   。。。 外に出て、" パシャ、パシャ、パシャ、!!! " 。。。。。。
  - 嬉しそうに、写真を撮っている! 例の彼の姿が.。。。。。。。。。 
そんな彼は私に気づいたらしく、身振り手振りのジェスチャーで必死に私に何か伝えようとする。

" えっ、え?…なに、、分かんない? 何何???・・・ "
それが可笑しかった。パントマイムの身振り手振りで、ふざけておどけたり、
深い雪の上にダイブしたり、大の字に倒れてみたり、そんな私の気を引く仕草、
動作が、本当に可笑しくて笑ってしまった。彼も私を見て終始笑っていた。
0188Track No.774
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2022/02/05(土) 11:15:41.74
「あなたの言葉がわからない」

私は長野在住。約一か月前の大雪の話。
ちょうど、雪が降り始めた日に、特急で一時間ほど松本に行く予定だった。

その日は、週末で込み合っていて、特急の自由席は満席。
仕方なくドア付近で立っていた。

「遅れています」と言うアナウンスが流れ...
やっぱりなぁ...と思っていると外国人、歳は40代くらいの白人男性が、
「What did you say Will you be late?」と、いきなり英語で話しかけられた。
日本に初めて来たような様子だった。

私は英語は、さっぱりなので、ちょっとテンパリながら、身振り手振りの
ジェスチャーで英語が話せないことと、電車が遅れていることを伝えると、
彼は分かったらしく「」とキヨスクの方をちらほら... 
彼は、何か買いたそうにして、車外へ出ようか迷っていた。

ちなみに、この特急は最終列車なので乗り遅れる訳にはいかないし、
車内販売も無くなった悲しい特急。私も彼の様子を伺っていると、

 ー 10分ほど遅れます ー のアナウンスが! 
彼は、10分ほど遅れることが、何となく分かったらしく、私の方を振り返り、満面笑みを浮かべキヨスクへ

良かったなぁと思っていたら...わざわざ私の方まで来て
ビールが買えたことをアピール。「良かったですね」と私。

電車も遅れてて、ちょっとテンション下がっていたけど、
彼の表情豊かな、ちょっとした仕草に心が和んだ。

その後、更に電車は遅れたものの、無事到着し、ホテルでチェックインの
手続きをしていると、そこに、 - なんと、隣の窓口に彼が !!? -

お互いに !? ビックリしつつ、人見知りを発動してしまい。会釈だけしてして、そのままお別れ。
こんなことってあるんだなと、ちょっと感動 !!!

次の日、雪の影響で、電車が全面的に運休。身動きが取れずにどうすることも出来ない。
別のホテルに急遽宿泊。雪国だから、電車も雪には、めっぽう強いのに… まさかの敗北… 明日も帰れるか… 
電車が動くのか… と途方に暮れながら、次の日の再開の知らせを聞き始発を待っていた。

当然、混雑&遅延 ゆっくりながらも、何とか進む電車。。。。。。。。。
途中、除雪が追いつかず、ある駅で停車してしまった。外の景色は、雪ばかりで動くものが何もなくて、
サイレントヒルを思い出すような光景。。。。。。

 - 周りを見渡しても、みんな疲れ切ったような顔をしていた。。。。。。
「あぁ〜ヤバいなぁ... このまま足止めされたらどーしよ...」と、
 - 不安に駆られていると、 - なんと! - 窓の外に。。。 停車中なのをいいことに...。。。

   。。。 外に出て、 " パシャ!パシャ!パシャ‼ " 。。。。。。

  - 嬉しそうに、写真を撮っている! 例の彼の姿が、。。。。。。。。。
そんな彼は、私に気づいたらしく、身振り手振りのジェスチャーで必死に私に何か
伝えようとしていたけど、私には、それが何か、最後まで分からなかった。。。

 " えっ、え? … なに、、分かんない? 何、何、、、???・・・ "

...なんて言っているの? ... 何もわからない... Ah… Ah… 
...あなたの言葉がわからない...あなたの言葉が何にもわからない.........
              Ah… Ah…  .........
0189Track No.774
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2022/02/05(土) 11:20:13.01
>>188
11行目「彼は分かったらしく「Thank you」と・・・」に訂正
0190Track No.774
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2022/02/06(日) 07:28:10.66
「ハリネズミだっとて恋をする」

私はあるペットショップに勤めています。
そこで起こったある出来事を話します。40代くらいの男性が、
ポメラニアンを連れてよく来ていました。

その人が購入したペットショップの提携の獣医師が、私の病院の先生だった
という縁で、ワクチン接種に来ていました。

でも、その人は態度が、あまりにも酷くクリニックでは、評判がよくありませんでした。
色々と細かい点に注文を付けたり、いつも、何かにつけ文句ばかり言うのです。

「注射の仕方が雑だ! もっと丁寧に診療しろ!!」とか「診察代が高すぎる!」とか、「いい加減な治療をするな!」など、
あらゆる注文や何かといちいち文句ばかり言うんです。先生も困り果てていました。その男性が来るようになって、
6年ほど経過した頃でしょうか、最近、ポメラニアンの体調が良くないとのこと。

先生が検査したところ、内臓に大きな腫瘍が出来ていました。癌が転移しており、手術も出来ない
状態になっていました。先生は、その男性に「もう手の施しようがありません」と伝えました。
すると、その男性は「このやぶ医者! 病気も治せないのか!!」と怒鳴り散らし、
犬を連れて、そのまま出て行ってしまいました。

みんなで「何、あの人?!」とか「いつものことか、」などと話していました。
私はふと、待合室に一つのポーチがあることに気づきました。
あのポメラニアンの飼い主が忘れたものでした。

私は急いで、まだ近くに居るはずの飼い主に届けようと、ポーチを持ってクリニックを
飛び出し、あたりを探しました。私は、駐車場に止めてあった車の中の光景に目が奪われました。

そこで見たものは、愛犬のポメラニアンを抱き抱えて、 - " 涙をポロポロと流す " あの飼い主の男性の姿 -

愛犬を連れて、クリニックに来て文句ばかり言う。あの刺々しい男性だったのです。
私は思わず、見てはいけないものを " 目撃 " した思いに駆られ、声をかけるのをやめて、
そのままクリニックに戻りました。みんなには「帰られました」とだけ伝えました。

そして、そのポーチの中を開けて覗いてみると、最初の診療の時からの領収書などが、
綺麗に整理されて入っていました。その瞬間、その男性が、如何にその愛犬を
愛していたかが伝わってきました。その後、その男性は二度と私どもの
クリニックに足を運ぶことはありませんでした。

ーーー 車の中で、愛犬を抱き抱えて...

 - " 目に涙をいっぱいに溜めて、泣き濡れた飼い主の男性の姿が " - 

   -  今でも、 " 目に焼き付いちゃって " 離れないのです... -
0191Track No.774
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2022/02/07(月) 09:38:31.98
「身体のなかを流れる涙」

今から二年前の話なんですけど、
私の友達が子供と旦那さんを残して病死した。

一年もたたないうちに旦那さんは再婚。連れ子の女の子が、
新しい母親になかなか慣れなく、そのうち子供が出来てから、
連れ子に対する虐待が始まったという話を聞いた。

近所のママさんが「気の毒ね〜」程度に話をしているのを小耳にはさんだ。
実のところ、虐待が本当に酷くなり、学校でも近所でも評判になっていた。

私は、その話を聞いたら居ても立っても居られず、市役所に電話をし、相談し、市に職員の方が、
何度か訪問してくれたんだけど「虐待なんてしていない。しつけだ!」と言って、家の中に入る事を拒否。

暫くすると、その女の子は居なくなっていた。なんか嫌な予感がした。
その子が居なくなり、居なくなったことについての噂は近所でも評判になっていた。

そんな矢先、救急車とパトカーのけたたましいサイレンが...
あの子が亡くなった。問題の夫婦は捕まった。テレビのニュースで報道されていた。

虐待されている子のランドセルは壊され、いつも汚い格好で、学校に通っていた女の子...。
そんな格好だと、学校でも、いじめられていたのは想像がつくのに・・・・・・・・・

夫婦で出かけても、その女の子は死んだ魚の様な目をして、ついて行っていたあの子。
いつもは食事も満足に与えられずに自宅に放置されていたということをニュースで知った。

何もできなかった… どうすることも出来なかった...
みんな、どうして何もできなかった... 家庭に踏み込むことも…
私も周囲の人たちも、何もできなかった...そんな何もできなかった自分に、凄く腹が立った。

 - 辛かったのはあの子だ! - あの子の気持ちを想うと...
...込み上げる涙が止まらない⋯⋯⋯何もできず、助けることも出来なかった自分が悔しい⋯⋯⋯ 
0192Track No.774
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2022/02/07(月) 09:56:19.93
>>191
タイトル修正
「身体の中を流れる涙」
0193Track No.774
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2022/02/07(月) 11:58:42.89
>>191
8行目「市の職員の方が、」に訂正
0194Track No.774
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2022/02/08(火) 08:09:47.25
「片想」

あれは今から3年前...。
ゴールデンウイークの東京に18歳になった私は友達と二人で遊びに来ていた。
-「お母ちゃん、サヨコや、今な、赤坂のカフェにおるんや!」-「どんなとこって?
テレビ局の隣のカフェや」親との電話を終え友達のところに戻る。

- 友達が「なんて言ってた?」-
「チョロいもんや、体の具合悪いから、もう一日遅れて帰るって言うたら、即OKでた!」

「そう、良かったね! ヘヘヘ」
「見てみ、このまま帰ったら、何のために親に嘘言って、こっちに来たか、わからんもん!」

「ほんまや、みんな、うちらみたいなのばっかりやん!」
「ちよっと、予想外やったな、赤坂に泊まって、毎日散歩したら、さぞかしリッチな気分で、
ひょっとしたら芸能人に会えると思うとったのに、歩いているの、みんなウチらみたいなもんやない。

まるで、ここに居る人とウチら入れ替わったみたいやん。このまま帰ったら、何しに東京に遊びに
来たかわからへん!」- ワァ〜キャー  どいて!どいて、危ないよ!! - 
- あの車、追って!!! 吉川君が、乗っているの!!! - 早く出してぇー !!! -

- 私たちは、アイドルの追っかけをやっていた - 「うち、明日帰るわ。サヨコも一緒に帰ろう!」
「今日、一緒に、タクシーで追っかけている子に聞いたんやけど、いいアルバイトあるって。
変なことせんでも、お客の横に座っているだけで、一時間2000円貰えるらしいわ!
ウチはもう少し、ここにいるわ」そう言って、友達と別れた。

楽しくなり、少しのつもりが、徐々に延び、家への電話も億劫になり...
いつの間にか、少しの間のつもりで始めた夜のお仕事が楽しくなり続けるようになっていた。
今では、アイドルの追っかけから、すっかり夜のお仕事になっていた。

[クラブあざみ] ここに居る自分の姿が全く不思議ではなくなっていた。
「お誕生日、おめでとう! おめでとう、あずさちゃん!!」「ローソクは、何本かな?」
「22本です! もう、おばんどえーす!」パチパチ!パチパチ!!! 嘘の年齢、嘘の名前、
ここでは、どんな嘘でも通じる虚飾の世界! パチ!パチ!パチ!!バチ!!!
 
 金のブレスレット、ローレックスの時計、シャネル、グッチ、ディオール、
 エルメスのバーキン、ケリーバック... 
  仕事が終わるのを待っていたのはベンツに乗った男だった。
 「石田さ〜ん! 待たせてごめん!!」彼のベンツでホテルへ...

- 高級ホテルの一室 -
「もうすぐ青山にブティックを開こうと思っているんだ! そしたら、おまえに店長を
やってもらおうと思っている。いいか?」「うん、嬉しい!!!」

「ちょっと今、まとまった金がいるんだけど、少し用立てしてくれるかな? 来週には戻せると思う」
「いいわよ、いくら?」「五百万ほど」「えーっ!? そんなに持っていないわよ。二百万くらい
ならあるけど、」「サラ金から借りればいいだろ。俺ああいうところ行きづらいんだよね」

「大丈夫?」「大丈夫もくそもない一週間後に返すんだ。利子なんてほとんど付かないよ。な、そうしてくれな」
「うん」- 石田が詐欺師なんて、その時は考えもしなかった - カード、サラ金、気が付いた時には、
 石田の借金の肩代わりをさせられていたのだった。
          ーーーーーーーーー そして、いつの間にか、石田は姿を消した ー
0195Track No.774
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2022/02/08(火) 14:54:00.15
女に天才は生まれにくいと言われるのはアスペが少ないからといわれる。
0196Track No.774
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2022/02/08(火) 15:11:01.30
>>195
モーツァルトもアインシュタインもアインシュタインを超える14歳のIQ170の少年
ジェイコブ・バーネット君もアスペと言われる。スチィーブ・ジョブズ、ビルゲイツ
などの多くの欧米の著名人有名人に多いね。男脳がなりやすいんだろうね。
0198Track No.774
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2022/02/09(水) 07:18:36.13
「愛詞(あいことば)」

私の彼は3年前、交通事故で一命を取りとめたが、両足を失った。

私と彼はいつも行くスーパーで買い出しをしていた。金曜日の夕方、
賑わう店内を普段通りカートを押しながら移動して、必要な食材、食品を
物色していると、妙な違和感を覚えた。

やがて誰かが、こちらをチラチラ見ているのだと気づき、辺りを見回した。
すると、少し離れた調味料売り場の前にいる男の子の姿が突然目に入った!
幼稚園の年長か、小学生になったばかりか、そのくらいの年齢と思われる。

その子がさっきから、私たちをのぞき見していたのだった。車椅子の彼は「ああ、また来たか」と
軽くため息をついた。外出先で、小さな子供が、物珍しそうに視線を送ってくるのは定期的と
いうくらいの頻度で起こる。そんな子供たちは、店内で微妙に離れた距離を保ってのぞき見してくる。

棚などの陰に半身を隠しながらのぞき見してくる。こちらが、視線に気づき顔を向けると、
さっと身を隠すか、走るかして、姿を隠す。だが、暫くすると、どこからともなくまた、
顔を覗かせる。視線を向ける。すぐ居なくなる。この繰り返しだ。

「のぞき見なら構わない。まだ小さい子供だ。車椅子に乗った人や、装具を身に着けた人を
見るのも初めてという子も多い。世の中には、色んな人がいる。そういうことを知ってもらう上で、
こちらは気づかぬふりをするのが一番と最近では考えている。そう割り切るまでは、随分、
葛藤があったし、負の感情でズタズタになって来た」と言う話を車椅子の彼から聞かされていた。

「障害者になって、初めて障害者の気持ちが分かったよ」と言っていた彼。毎日、傷ついているんだ!
そんな時、その男の子は私たちを見ながら、小さい声で " 呟いた " 一瞬 " 、何を言っているのか、
よくわからなかった。首をひねりつつ、買い物をしていると、車椅子の彼が先に気付き、
苦しい口調で私の耳に囁いた。「久しぶりに、言われたな」私も2度目の時は、

ハッキリと聞き取れた。男の子は、私にではなく彼に対して、人に向けて絶対に言ってはいけない
言葉をつぶやいていた。「うるせえ!」予想以上に大きな声だった。周りのレジ係やお客さんたちの
視線が一斉に私たちに集まった。男の子もびくりと肩を動かし、さっさと走り去った。

会計が終わって、食材、食品を袋に入れていると、また視線を感じた。少し離れたテーブルに、
男の子はいた。バックに買った物を入れているお母さんらしき女性の服を掴み、おっかなびっくり
こちらを見ていた。視線が合うと、男の子はお母さんの背中に身を隠した。

帰りの車の中で、彼は大人げなく、小さい子に大声で怒鳴ったことをしきりに反省していた。
その後、彼は黙り込んだ...。

 こごえてるあなたへ こごえてる命へ  ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
傷ついたあなたへ 傷ついた命へ わかる人にしかわからない それでいい愛詞(あいことば)
0199Track No.774
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2022/02/09(水) 19:56:53.12
AIが最も学ばなければならないことは、人間が最も大切にしなければならない事でも
あることに気付かなければならない。そればAIそのものが人間を映す鏡だからだ。
0200Track No.774
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2022/02/09(水) 19:59:40.65
>>199
それば×
それは〇
0201Track No.774
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2022/02/10(木) 07:38:46.58
「休石」

「お母さん! お帰り」「ただいま。修一」「僕が、買い物袋を持ってあげるよ!」
僕はいつも団地の踊り場で母の帰りを待っていた。

子供だった僕は、この時が一日で、一番好きな時間だった。
「遅くなってごめんね! お腹空いたでしょう。今すぐ作るからね!」「うん!」

そんな僕も、高校受験で戸籍謄本を 見て 、初めて " 実の母ではない " ことを知った。
" ショック " だった。僕は、小さい頃以来、団地の踊り場で、物思いにふけっていると、
「どうしたの? こんな所で」「あっ!? 母さん...」

「修一! 母さんの顔を見なさい!」僕は、母さんの顔を見たその時、
戸籍がどうなっていようと、この人は僕のお母さんなんだと思った! 

そんな僕が、結婚することになった時、母は森田節子という戸籍謄本に乗っていた名前の人に
結婚式の招待状を送っていた。「母さん! どうして、その人に出したんだよ!」
「お母さんの最後のお願い! 呼んであげて。あなたにムキになって反対される方が、母さんは悲しいの」

母は、産みの親に対して気を使ったのか、僕に対して誠意を示すつもりだったのかは、その辺はわからない。
しかし、後になって呼んだことを、最も後悔したのは母の方だったと思う。。。。。。。。。

産みの親は新橋の料亭で仲居さんをしている初老の女性だった。
「お母さん」" 思わず出た! " 自分の言葉に、一番 " 驚いた " のは僕自身だった!!

顔も姿も一切、記憶にない母親を見た瞬間!!!、 何故か、僕には、すぐ母親と判ったのだった!
何故涙が出るのか、とめどもなく流れ出る涙を抑えることは出来なかった...。

泣いてはダメだと、心に言い聞かせても抑えきれなかった...
母がおかしくなっていったのは、それから半年もたたないうちだった...。

週末の家族旅行の帰りの車の中。「お義母さんの事、また考えているの?」「ああ、ごめん」
「どうして産みの親を私たちの結婚式なんかに呼んだの?」「母さんが勝手に招待状を出したんだ。
あの時、僕は母さんの顔がまともに見られなかった。きっと、戸惑っていたんだと思う」

「私もあの時は、驚いてしまって! でも、あなたを育てたことは、決して後悔していないと思うわ」
「そうだろうか...」「今から、お義母さんの所へ寄ってみない?」「あぁ、そうだな」
そう言って母が居る施設へ車を走らせた。

母が居る施設に着くと「町井さんなら、今の時間は、いつもの階段に居るわ」「階段?」
「大丈夫ですよ。階段の踊り場にはちゃんと金網が張ってありますから」僕らは母が居る階段の
踊り場に行くと、「母さん! 僕だよ!」「…」反応がない。妻のひとみが母さんに手を差し伸べ

「あなた、もう一度、お義母さんと住むことを考えましょうよ!」「認知症で徘徊するよ。大変だよ!」
「いいわよ、それもまた人生。人との触れ合いって、いいことばかりじゃないわ。それはそれなりに、
意味がある事じゃないかしら」「そうだな、君がそう言ってくれたことが嬉しいよ。ありがとう」

その後、母の施設を後にした僕らは車の中、妻のひとみが「あの時のお義母さんの手、暖かだった。。。」
 - 母さん...僕らがもう一度、母さんの面倒みるからね。もう一度一緒に暮らそうね -
0202Track No.774
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2022/02/10(木) 08:44:19.93
「休石」

「お母さん! お帰り」「ただいま。修一」「僕が、買い物袋を持ってあげるよ!」
僕はいつも団地の踊り場で母の帰りを待っていた。

子供だった僕は、この時が一日で一番好きな時間だった。
「遅くなってごめんね! お腹空いたでしょう。今すぐ作るからね!」「うん!」

そんな僕も、高校受験で戸籍謄本を見て、初めて " 実の母でない " ことを知った。
" ショック " だった。僕は、小さい頃以来、団地の踊り場で、物思いにふけっていると、
「どうしたの? こんな所で」「あっ!? お母さん...」

「修一! お母さんの顔を見なさい!」僕は、お母さんの顔を見たその時、
戸籍がどうなっていようと、この人は僕のお母さんなんだと思った!

その僕が、結婚することになった時、母は森田節子という戸籍謄本に載っていた名前の人に
結婚式の招待状を送っていた。「母さん! どうして、その人に出したんだよ!」と僕は母と口論になった。
「お母さんの最後のお願い! 呼んであげて! あなたがムキになって反対される方が、母さんは悲しいの」

母は、産みの親に対して気を使ったのか、僕に対して誠意を示すつもりだったのかは、その辺はわからない。
しかし、後になって呼んだことを、最も後悔したのは母の方だったと思う。。。。。。。。。

産みの親は、新橋の料亭で仲居さんをしている初老の女性だった。
「お母さん!」" 思わず出た " 自分の言葉に、一番 " 驚いた " のは僕の方だった!

顔も姿も一切、記憶にない母親を見た " 瞬間 " !!!、 何故か、僕には、すぐ母親と判ったのだった!
何故、涙が出るのか、とめどもなく流れ出る涙を抑えることは出来なかった...。

泣いてはダメだと、心に言い聞かせても、抑えきれなかった...
母がおかしくなっていったのは、それから半年もたたないうちだった...。
その後入院していた病院で亡くなった。

あれから一年が過ぎだ母の命日、母の墓参りに来ていた。
「母さん! 産みの親に招待状を出して後で後悔したのは母さんだね。
ごめんね、母さん! あの時、僕は母さんの顔が、まともに見られなかった。

きっと、戸惑っていたんだと思う。産みの親の顔を見た途端、「お母さん!」と
言う言葉が出て、自分自身でも驚いた。やっぱり会うべきじゃなかったんだ!と、
母さんを悲しませる結果になったことを一時は後悔した...。

でも、よく考えたらあれで、よかったのかもしれないね...母さん。
母さんは後悔することはないよ。あれでよかったんだよ。
母さんの判断は正しかったんだよ!自信もっていいよ。

「もういいよ」休んでいいよ。ゆっくり休んで...。
今まで僕をここまで育ててくれて、本当にありがとう...母さん!
0203Track No.774
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2022/02/10(木) 13:31:56.30
>>202
主人公を男目線で書いてしまったけど、
女目線なんだよね。僕を私に変える。
主人公の修一を彩に変えて読んでください。
そうすると女目線の物語になると思います。
0204Track No.774
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2022/02/10(木) 16:14:49.81
子孫がいない!!!!!!!!!!!! みゆきさん 
0205Track No.774
垢版 |
2022/02/11(金) 11:25:08.32
「本日,未熟者」の物語を制作したのですが、ここに書き込めず、仕方なく
5ちゃんねる掲示板の[小説・ラノベキャラ]に「中島みゆきの名曲」を作りました。

AIが小説としてなら認識するのかわからないけど、[小説・ラノベキャラ]には
書き込めます。そちらに移行するか思案中です。ここに物語として投稿すると

ストーリー内容によっては規制が入ります。AIが物語として認識していないのか?
分かりません。[小説・ラノベキャラ]には書き込めるのです。
0206Track No.774
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2022/02/11(金) 17:37:37.40
 億万資産があっても子孫がいない みゆきさん ファイト! 体外受◆! ファイト! 
0207Track No.774
垢版 |
2022/02/14(月) 22:20:48.98
創価学会が強い芸能界で上沼恵美子並みに威張ってられるユーミンは、そう言う事
なんだろうな ユーミンが売れているからくりも。それを考えると中島みゆきは
ここまでよく生き残って来たよ。

ほんまもんの才能。ユーミンが威張れば威張るほどばったもんのはったりにしか見えない。
ユーミンはもっと人間的に成長してほしいな。大切なのは心の成長。人の痛みのわかる人間。
0208Track No.774
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2022/02/15(火) 07:51:45.13
何が大切か、そう考えた場合、虐めってなんでなくならないか、楽しいから。
答えのないこの世界で、答えがあるとすれば人の痛みを知ることだ。
AIに最も学ばせなければならないことなのだ。何らかの形で自分たちに突き付けられることだ。
0209Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 08:00:59.50
人間はいつかは必ず死ぬ。どんな生き方をしても。最終的な生き方が大切なのだろう。
人生紆余曲折ある。人間だから過ちを犯す、完璧な人間なんていない。過ち事態が悪いのではなく、
そこに気付いたら、気づいた時点で学べはいい。学んだ最終的な生き方が最も大切なのだ。

生きている間、学びだ。そのために生まれて来た。身体は大人になっても、
心はほっておいても成長はしないからだ。心を磨く。
どう考えても人間は人間として魂を磨くために生まれて来たとしか思えないのだ。
0210Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 08:58:19.09
いずれシンギュラリティが来てAIがありとあらゆる分野、全てにおいて人間の
能力を超える時が来るだろう。

その時になって、付きつけられる問題が最も人間に必要な部分でもあり核心だ。
AIは人間にとって己を映す鏡だからだ。だから特異点を超える前に学ばせなければ
ならないことが、最も人間にとっても大切な事なのだ。
0211Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 09:08:57.22
この世に答えがあるとすれば、ありとあらゆるものを学んだ人工知能。
その人工知能から人間に突き付けてられるてくる問題。それなのだ。
0212Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 12:44:26.06
>>211
突き付けてられるてくる問題×
突き付けてくる問題〇
0213Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 22:38:48.13
「ファイト!」を聴いて涙を流す者、奮い立つ者もいれば、僕は考えられないが、
暗くなる者。色々いると思うが、この歌を聴いて、辛くなるとか、落ち込むような
心の弱い者は生き残れない時代がすぐ目の前にやってくる。

これからは大変な時代がやってくるのだ。泣くだけ泣いてメンタルを整えられる者か、
奮い立てる者が望ましい。♪- 諦めという名の鎖を 身をよじってほどいていく
冷たい水の中を 震えながらのぼってゆけ - そして最後にファイト! だからだ!
0214Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 22:58:46.90
理不尽で不条理な出来事に、悔し涙で泣くだけ泣いて心をスッキリ浄化して明日に繋げる。
そんなカタルシスも大切だ。そしてこの世に生まれて来た目的が心を磨き、心を鍛え、
心を強くするために生まれて来たと思うからだ。
0215Track No.774
垢版 |
2022/02/15(火) 23:09:56.20
>>213
なぜならこの歌は逆境を乗り越える強い精神力を身に着けさせるような歌だからだ。
サケの遡上は命懸けだからだ。ボロボロに傷つきながらも川をさかのぼり命がけで
産卵し命を繋ぐドラマだからだ。
0216Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 06:40:51.80
みゆきさんの歌は流行歌というよりも、どの時代にもフィットする普遍的なものを
歌ったものが多い。
0217Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 08:09:25.17
>>213
この歌を勘違いする人が居るけど、人と戦う歌じゃないと思う。
遡上する魚に例えている。
0218Track No.774
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2022/02/16(水) 11:28:08.72
闘う君を笑う者、できないと馬鹿にする者に対して、奮起するエネルギーが力にもなるし、
色んな失敗から学ぶことも大切。その他に生きるヒントはそこら中に転がっているが、
平々凡々と生きているとなかなか、そこに気づかずに生きてしまう。

失敗から学ぶ。これが一番気づきやすいかもね。人間失敗しないと学べないからね。
小さな色んな失敗を繰り返し、そこから学ぶ。色々悩み苦しみそこから学ぶ。

そんな経験の中からでしか学べないのが人間だ。もし失敗のない。悩み苦しみのない
人生を送っている人が居れば、取り返しのつかない大失敗か、大破綻などが起きやすいのだ。
それは色んな失敗から、何も学んでいないからだ。あまりにも順調すぎる人生はある反面、

大きな落とし穴に最も落ちやすい人生でもあるからだ。実は市場経済も実体経済も
そして人生も全く一緒なのだ。得るものが小さいと、失うものも小さいが、得るものが大きくなると、
失うものも大きくなるからだ。それは市場、実態経済だけではなく人生においても同じだ。
0219Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 12:02:55.35
悲しいかな人間は経験でしか学べない生き物だから
0220Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 21:10:46.72
そんなことないだろう詭弁を言うなと思った人もいると思う。どんなものでもいい
いきなり経験もなくできたら天才だ。小さい頃の自転車乗りからバイク、車、仕事の
ノウハウも知らずにいきなり会社の仕事は出来ない。ありとあらゆるものは、

何らかの経験をしないとマスターは出来ない。感覚がわからないからだ。
この感覚が経験でしか学べないからだ。試験の答案だって勉強もせずにいきなり
満点は取れない。人間はどんなものでも経験を得て出ないと学べないようにできている。
0221Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 21:17:25.68
挫折と経験、これなしに人間の本当の意味での成長はない。
絶望があるから希望が生まれる。「もっとも強い希望は絶望から生まれる」
0222Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 22:10:00.30
>>221
女性はラブソングで泣けるけど、理不尽で不条理なこの世界。ラブソングで泣けない男。
そんな絶対に人前で涙を見せられない男を泣かす歌があるのがみゆきさんかなと思う。
「命の別名」「ピエロ」「紅灯の海」「カーニヴァルだったね」など人生を歌ったものなど。
普段人に涙を見せられない人ほどカタルシスという心の浄化は必要。
0223Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 22:22:07.72
>>221>>222 間違い 関係なし 

ここに挙げた歌は男が泣ける歌であって
そんな歌ではないね。間違えました。
0224Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 22:29:24.44
>>222>>221の事を言っているのではない。押し間違い。
>>221までのことと、>>222で言っていることは全く別の事。
0225Track No.774
垢版 |
2022/02/16(水) 22:51:51.79
ユーミンごめんね。ユーミンは亡くなった母に似ているんだ。見栄はるところがね。
自分を大きく見せたいんだろうね。うちの母がそうでした。うちの母がそんな人でした。
そして僕の中にもあります。だから自分を見ているようで嫌なんです。そういう事です。

ごめんなさいね。人間て実に不思議な生き物だ。でもはっきり言います。
才能は中島みゆきの方があると思います。
0226Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 07:13:18.03
みゆきユーミンまりや 3者三様です。まりやは完璧です。突っ込みどころがありません。
作品もそうかもしれませんが、まりやという人のイメージそうですね。逆にそうなると
つまらなくなります。そういうものなのです。一番欠点が見えにくいからです。
0227Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 07:33:47.84
ユーミンの言うように彼女の歌はブルジョワジーなのだろうかと言う事です。
本当にそういう人たちが聴いているかと言う事です。だったら漫画です(笑)
そう思って聞いている人もいるかもしれません。人間は不思議な生き物です。

私の音楽はブルジョワジー。ブルジョワジーが聴く音楽。商業高校に行く子に
聴かれては困る。この言葉から感じられる意識はそのくらい選民意識の高い作品。
僕がそういう立場に居れば絶対に聞きません。色々苦労してその地位まで

上り詰めた人はみゆき作品に必ず惹かれるところがあるはずです。
そういうものなのです。中身が大切なのです。
ユーミンは特段何の苦労もなくきたのかもしれませんね。中身がないのです。
0228Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 07:36:22.35
>>227
3行目「本人の言う事を信じ、聴いている人が居るかもしれません。・・・」に訂正
0229Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 07:41:25.75
それは自分を前面に出し過ぎだからです。作者は自分を前面に出過ぎてもいけないのです。
そうなると作品はその手段にすぎなくなっていくからです。
0230Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 08:07:20.30
ユーミンは権力にすり寄っていく人だとすると、みゆきさんはその真逆ですね。
0231Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 19:17:39.81
ユーミン&みゆきはひとつの「結界」みたいなものでどちらが欠けてもいけないだろうと思う。
0232Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 19:32:03.46
>>230
誤解されると困るが、権力志向のユーミンに対して
みゆきさんはそういうものに関係ないみゆき物語のストーリーテーラー
0233Track No.774
垢版 |
2022/02/17(木) 23:26:16.19
阿久悠は中島みゆきに職人作家の才能を見たのではないか
0234Track No.774
垢版 |
2022/02/18(金) 07:17:50.44
僕は中島みゆきの思考は職業作家に近いのではないかと思っている。
0235Track No.774
垢版 |
2022/02/25(金) 07:27:12.28
平和ボケの日本人は解らないと思うけど、パンデミックになった時から気付いていた
人もいたはず。特に今年は注意が必要と思っていた。とりあえず今ば、冷静に状況を
見る必要がある。軍需産業、軍産複合体という戦争屋が居る限り戦争は起こる。
戦争したがる人たちが居る。それは戦争は儲かるからだ。
0236Track No.774
垢版 |
2022/02/26(土) 21:35:59.79
これからどうなっていくかはわからないけど、人間はお互い影響しあい関わり合い
繋がって生きているから戦争を起こせば、当然、戦争が起きる。そしてこの辺で終わら
せよとしても収拾がつかなくなる。起こした人たちの目論見を超え積み木崩し、

砂の城の崩壊のように想像を超えた結末になる可能性が高くなっていくものなのだ。
負のスパイラル、負の連鎖は、一度そちらに転がりだすと収拾がつかなくなる。
どんなものでもバランスが最も大切なのだ。何事もほどほどにやめることがだ。

ミクロの世界から、人の心もマクロの宇宙までその調和、絶妙なバランスで成り立っている。
思いもよらぬ結果を招かないようにするためにも最も大切なこと。
誰がこの世の中を動かしているのかはわからないけど、バタフライエフェクトが起き
その人たちの想像を超えた終わり方で終わるかもしれないからだ。
0237Track No.774
垢版 |
2022/02/26(土) 21:58:15.75
どんな人間も、どんな立場の人たちも、この世界のすべてを知っているわけではない。
どんな立場の人間も、どんなに知識がある人間も、自分たちの物差しでこの世界を
見ている間は本当のことは解らない。この世界のことを実は誰もわからないからだ。

誰がこの世界を動かしているかわからないけど、その人たちでさえ、見えないものの
手のひらの上で踊らされている可能性もあるからだ。この世界では所詮、
人間なんて、もの凄いちっぽけな存在でしかないからだ。人間がこの世で見えている
世界は4%にすぎない。残りの96%は何も見えていないからだ。
0238Track No.774
垢版 |
2022/02/27(日) 18:12:25.17
この世は地獄、この世も地獄、地球は宇宙の監獄と言われている。
これより下に落ちるか、これより次元上昇するか、それは生き方なのだろう。
0239Track No.774
垢版 |
2022/02/27(日) 18:28:08.92
ここでいう僕のつぶやきは僕の個人的なことであり、中島みゆきと何ら関係ありません。
当たり前のことだけどね。誤解する人間が居るから一応言っておきます。
0240Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 10:30:38.58
中国に古来から伝わる竜神信仰と竜の形をした日本列島。ドラゴンを恐れる西洋。
ドラコニアン。日本人の40% が持つYAP遺伝子。別名神の遺伝子ともいわれる。
新約聖書、コーランの元になった旧約聖書の写本、死海文書の救世主は日本から

北米最古の先住民ホピ族の予言で救世主は日本から 日本から現れなかったら終わりか。
GHQによって人類のカギを握ると思われるそれらを証明する古い文書、文献、書物は
破棄、焼却、消去された。気づかない意識、潜在意識の中、アカシックレコードに

本当の人類の歴史が刻み込まれているのだろう。人類が滅びるか、生き残れるかの
鍵の何らかのヒントはこの国の中にあるのだろう。これはあくまでも僕の妄想です
気にしないでください。(笑)
0241Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 12:01:46.41
トルコ、キルギス、ウクライナが超親日国家だという本当の理由は何か?

日本人が全く知らない理由。その一つに「自分たちと日本人が同じルーツをもつ兄弟」と言う。
旧約聖書にある古代イスラエル失われた十支族のうちの一つが日本に渡り、日本人になった
とする伝説がこれらの地域に古くから言い伝えられているというのだ。

古代イスラエルから日本に伝えられたのか、古代日本からイスラエルに伝わったのかは
今となってはわからない。それらを証明する証拠がないから何とも言えないのだ。
まだまだこの国は日本人が知らない謎だらけなのだ。そんな不思議な国Japan.
0242Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 13:36:17.65
これが本当なら、失われた十支族の中でも、ユダヤの民の中でも核となる民族が日本に
来たことになる。死海文書、ホピの予言、トルコ、キルギス、ウクライナの言い伝えを
聞くと。そして人類にとっても。
0243Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 14:25:25.14
光の中に闇を見るか、闇の中に光を見るか 闇は闇を見せずに一見光を纏っているもの。
闇を隠して光の装いをして近づいてくる。イルミナティとイルミネーションは同じ語源。

もし、この世を動かしている者たちが旧約聖書通り光と闇の最終戦争をすると
今の権力、支配者たちも含め多くのものが(何か得体のしれないもの)と
いうしかないものに滅ぼされる可能性がある。

いくら見た目は光を纏っていても闇は滅ぼされるからだ。
この[何か得体のしれないもの]
このものは、者なのか?物なのか? ものなのかは解らない。

多分今の支配者たちはこれがわかっているのか、わかっていないのか、
分かっていなければ旧約聖書通り光と闇の最終戦争をすると思われるからだ。

この世界は我々、人間の物差しで、いかなる努力で見ても本当のことは解らないからだ。

この世の創造主を神と定義するなら
科学的に神の領域に近づくことは出来ても、神の領域を超えることは出来ないからだ。
所詮、我々は神の手のひらの中に居るにすぎないからだ。
0244Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 14:52:03.82
今いる世界が得るものが大きくなった世界に居るから、当然、失うものも大きくなっている。
バタフライエフェクトだけの問題だけではなく、これから起きることも含め。人が解決するのか、
時が解決するのか、何はともあれ何事も細心の注意が必要なのだ。全てのものは繋がっているからだ。
0245Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 15:11:54.70
人間が考えるほど単純な世界ではない。非常に複雑に絡み合って繋がっている。だから答えがない。
人間の頭脳では答えば出せない。人工知能が解決できるのか? それもまだわからない。
0246Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 16:56:05.21
ひょっとしたらこれからの人類の何らかのカギを握るヒントはGHQ焼却廃棄した古文書などの
文献書物の中にあったのかもしれない。もしくはこの日本の中にあるかもしれないのだ。
0247Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 17:15:29.78
物に価値を置くのではなく心の価値。本当の幸せとは物の価値ではなく心の価値なのかもしれないね。
0248Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 20:21:57.18
何が大切か心のバランス。心だけではなくすべてのバランス。調和で成り立っている。
人の心から宇宙まで。どれが正しいかとか、完璧正しいというものは存在しないからだ。
光と闇も同じ関係。光があるから闇がある。闇があるから光輝くのだ。
だから旧約聖書の光と闇の最終戦争をしてはいけないのだ。

手に入れる力も同じ結果になる。失われたアークの様なとてつもない力は、
諸刃の剣だからだ。得るものが大きくなれば、失うものが大きくなる。
作用反作用。得た力に対し、反作用として逆の力が生まれてくるからだ。
0249Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 20:35:33.31
量子情報の最小単位量子ビットの中の世界はどうなっているか?
二つの素粒子が強い相互関係。コインの裏表のように共有する運命共同体の様な関係、
又はそのような状態。だからこの世界は最小単位のミクロの世界からマクロまで
そのようなコインの裏表の様な共有する運命共同体。それがアインシュタイン評した
妙な遠隔作用を起こしているからだ。
0250Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 20:40:49.82
この世に存在するものすべてに何らかの意味があるのだ。
0251Track No.774
垢版 |
2022/03/02(水) 21:12:08.07
戦争は茶番で仕掛け人が居て多くの何の罪もない人たちが犠牲になる。戦争が儲かるからだ。
0252Track No.774
垢版 |
2022/03/03(木) 10:11:07.98
これはあまり知られていないけどGreat Britainとひいずるくには
ガイアにおいて陰と陽の関係。どちらが欠けても… の関係。
0253Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 07:02:47.30
近代のfreemasonがイギリス発祥なら、古代freemasonの発祥は日本。
イギリスのstonehedgeと日本のstonehedge。 日本の巨石文明がすべてのカギを握る。
0254Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 07:22:42.09
古代の超テクノロジーなど我々は知ったつもりで生きているが何にも知らないのだ。
いま世界は全てお金の価値で回っている。アングロサクソン文明が物質的価値に重きを置く。
日本文明は精神的価値に重きを置く文明。互いに相互関係がある。世界史は日本文明に

始まり、アングロサクソンで終焉を迎え、再び日本文明から始まるのか?
このテラともガイアともいわれる惑星の意識がそこに働いている。
所詮人間はこの惑星の意識下の手のひらの中なのだ。
0255Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 07:25:49.09
>>254
ここでいう世界史とは我々が学校の教科書で習って来た世界史ではない。
隠された本当の世界史のこと。
0256Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 07:47:24.19
脱線してしまったが中島みゆきスレなので、例えば互いに相互関係にあるユーミンが現代の
物質的価値に重きを置く典型ならみゆきさんは精神的なものに価値を置く典型と言う事になる。
0257Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 07:58:22.59
心・技・体  心と体 精神と肉体 (肉体は物質)
心と体は相互関係。
心と体の調和がとれて技は磨かれる。
三位一体の相関関係。
0258Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 08:20:48.29
今いる世界は目にするもの全て物質世界。この世界の重ね合わせの世界が精神世界。
人間の体も肉体と霊体の重ね合わせ。
0259Track No.774
垢版 |
2022/03/04(金) 08:32:17.93
パソコンから宇宙まで0と1から成る。
0260Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 08:48:07.63
これからの世の中はどうなってゆくのか? これはあくまでも私の妄想です。
今までの価値観がひっくり返るのではないかと思います。闇があるから光り輝く。
シチリアのマフィアや日本のヤクザも自分の身内をもの凄く大切にします。

自分の身内(組織を含めた)人間に敵対する者に対しては徹底的に戦います。
そんなマフィアたちも教会に行き「神よ、許したまえ!」とお祈りをします。
しかし、その後、平気で人を殺します。これを見てどう考えてもおかしいと思う人が居ると思います。

特に女性はおかしいと言います。そもそも男の価値観と女の価値観は違います。
女の人の共感・共有脳は洗脳されやすいのです。哲学的な思考で一歩引いてみる。
光と闇、明暗で人を見たり、善悪二元論で見ているうちは物の本質は見えてきません。

女性を洗脳するのは簡単です。「悩んでも解決しないし、暗くなるだけよ。明るく生きましよ」とか、
「良い波動を身に着けましょう」とか、良いこと綺麗ごとに最も弱いのが女性だからです。
暗闇の夜、街灯の下で自分の後ろに必ず影が出来ます。その影は悪なのか?
違いますね。我々の善悪の価値観もそれと同じなのです。闇があるから光り輝く。

一部のスピ系や陰謀論の界隈でよく言う「光の戦士が、闇の勢力を倒す」とかの論法は
的外れなのです。こういう二元論、こういう自分の物差しで物事を考えているうちはダメなのです。
旧約聖書の光と闇の最終戦争を起こそうとしている人たちも全く同じです。人類は滅びます。
こういう二元論的物の見方、思考で考え行動している間は物の本質は見えてきません。
0261Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 09:54:33.25
人間の最大の欠点が正しい答えを探そうとすることにあると思います。
この矛盾に満ちた世界でどう生きるかだと思います。
0262Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 10:28:36.84
この世界は常に女性を洗脳するものであふれています。
0263Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 10:48:22.34
だからと言って悪いわけでもありません。なんにでもなれ、全てが叶う
夢の様なメタバースの世界へ誘導されていくのも女性が多いと思います。
ディズニーランド好きですものね。全ては自分で決めているのです。
自給自足で辛く苦しくともささやかな幸せを感じて生きるか、
全てが叶う夢のような世界に行くかは自分で決めるのです。
0264Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 10:52:51.50
どちらを選んでも間違いはないのです。何に価値を見出すかだと思います。
自分に合った生き方をすればいいのです。どちらが正しいという答えはありません。
0265Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 10:56:33.16
これはあくまでも私の妄想です。
0266Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 11:17:51.56
全ての願いが叶う選択をするか、辛く苦労してでも、生きている実感を味わいながら小さな幸せを
感じて生きるか、楽な道を選ぶのも、自ら辛く厳しいけど生きている実感を感じて生きる方を選ぶかは
自分が決めることになる。この二極化する世界が来るかもしれないね。分からないけどね。
0267Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 13:54:32.09
はっきり言ってこれからどんな世の中になっていくかは分かりません。
0268Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 14:47:36.71
6G以上の世界になると、現実と仮想空間の区別がつかなくなるかもしれません。
そうなってから本格的なメタバースの世界の世界なのかもしれませんね。

ほとんどの人たち、特にゲーマとかデジタル人間、流行や時代に流される人々…
いつの時代も常に時代の流行を生む若者や女性が中心。約80%くらいになるかもしれません
0269Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 14:50:28.76
5Gが肉体の限界なんで、6Gの世界なんて想像ができませんね。
0270Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 19:47:40.23
>>260
こういうこと言うと女性に怒られるので、先に謝りますごめんなさい。
「悩んでも解決しないし、暗くなるだけ。明るく生きましよ」
こう言われて反論できる女性はいませんね。これは詭弁です。
正しい答えではありません。でも反論できる女性はいません。
何故でしょう? ここを言っているのです。
「良い波動を身に着けましょう」これも一緒です。考えてみてください。

問題解決できる人はもう少し考えれば解決できたことはいくらでもあります。
考えて暗くなることはありません。考えれば考えるほど、頭はいくら使ってもいいのです。

使えば使うほどよくなります。シナプス回路などの神経細胞同士が繋がり、
より脳のネットワークが高度になっていきます。情報の伝達が早くなり、
思考回路、脳の働きが良くなります。閃きも生まれます。

今の人は段々と考えなくなっています。女性も哲学を持てばいいのです。
「良い波動を身に着けましょう」これも詭弁です。いいとこどりは出来ません。
0271Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 20:01:57.62
女性は太古の昔から自分で問題解決するよりも、コミュニティやコロニーなどの集落の
女性は賢かった分、自分で考え問題解決するよりも、手っ取り早い選択。リーダーや
物知り、博学な人から答えを聞いちゃう。手っ取り早い選択をしてきたため。

自分で問題解決するのが苦手になったのではと思っている。賢かった分、自分で考えるより、
賢い人に答えを聞いちゃった方が早い。この選択を太古の昔からしてきたため

問題解決脳にならなかったのではないだろうか? 男が狩りにて掛けた後、
集落で協力し合い共に助け合いの中で生まれたのが共感・共有脳ではないだろうかと思うのだ。
これはあくまでの私の持論です。いつも問題解決することを常としていれば、そのような脳になっていくからです。
0272Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 20:04:26.84
>>271
下から3行目「男が狩りに出かけた後」に訂正
0273Track No.774
垢版 |
2022/03/08(火) 20:12:16.44
僕は結果より過程を大切にする。答えよりもそれまでの過程が分からないと、説明が出来ないからだ。
自分で考えたことはどんな質問されても答えられるからだ。自分は答えより、それまでの過程を
大切にしているので、大概の質問に答えられる。
0274Track No.774
垢版 |
2022/03/09(水) 09:20:58.75
僕は女性アーティストの歌はほとんど興味がない。こんな僕が興味を持った唯一の
アーティストが中島みゆきだった。B`zの稲葉、ミスチルの桜井、サザンの桑田
など多くの男性アーティストが中島みゆきに興味を抱くのは非常によくわかるのだ。

ラブソングばかりで埋め尽くされた恋愛依存症の歌ばかりに埋もれたくはない。
ほとんどの男性はそうだと思う。女性に説明すると長くなるので省略。
0275Track No.774
垢版 |
2022/03/09(水) 09:33:46.61
たまに彼女の歌を悲劇のヒロインと評している男がいるが、全曲聴いていないか、
イメージで語っているが、思考停止しているね。悲劇のヒロインしか歌っていない
女性アーティストはいっぱいいるけど。大体恋愛が成功した歌よりも、失恋、片想い、

うまく行っていたれけど突然別れた、二股、浮気など、女性アーティストの歌は、
その辺の歌が多いと思うけどどうだろう。
0276Track No.774
垢版 |
2022/03/09(水) 10:03:04.51
恋愛依存症のラブソングもいいけど、もっと、もっと大切なものがあると思う。
考えてみてください。
0277Track No.774
垢版 |
2022/03/09(水) 10:16:18.48
ラブソングという恋愛依存症の歌ばかりの狭い世界観。
昔の女性は[お嫁さん]という選択種しかなかった時代ならわかります。
女性も社会進出した今は違います。それでも男に比べ恋愛依存症の狭い世界観、
思考から出ることはしない女性がほとんどです。ほとんどの女性アーティストも同じです。
0278Track No.774
垢版 |
2022/03/09(水) 10:18:07.97
ラブソング歌わなくても人を感動させることは出来ます。大切なのは心。ハートです。
0279Track No.774
垢版 |
2022/03/10(木) 12:15:51.27
勘違いされると困るのは、ラブソングが悪いと言っているのではなく、
ラブソング一辺倒もどうかなと言っているだけ。惚れた腫れた。愛するのはあなただけ。
愛してますあなたの世界観とは少しは違う世界観で見ることも大切と思います。
0280Track No.774
垢版 |
2022/03/10(木) 13:04:45.68
>>85
またこの世界観でストーリーを作りたいと思っています。
0281Track No.774
垢版 |
2022/03/10(木) 17:51:16.79
中島みゆきは女性アーティストにしては、珍しくラブソングばっかりではなく
人生を歌ったものも多く、色んな人間ドラマが描きやすい特徴がある。
0282Track No.774
垢版 |
2022/03/10(木) 18:10:05.35
中島みゆきを一言で言うと凛々しいと言うか凛としている。
作品の中に漂うたたずまいかな...わからないけど(笑)
0283Track No.774
垢版 |
2022/03/14(月) 11:07:41.93
前沢友作氏は本当に宇宙に行ったのか?という疑問がある。古くは旧約聖書の時代から
フラットアース説を信じる人も多い。フラットアースとは、地球というスノードームの
様な器の世界に我々は生活しているという説だ。前沢友作氏が宇宙を撮影した。

そこに星がなかった。それでフラットアース説を信じる者たちが、そうだろ我々の主張が、
正しかったと言い出した。ちょっと考えてほしい。本当に前沢友作氏は宇宙に行ったのか?
という疑問がある。それは行ってないんじゃないのという意見も多いからだ。

ホピ族は星の位置や動きを長年見て来た北米最古の先住民。地球の地軸のブレ、
軌道がずれてきていることに気づき、今後ポールシフトのようなことが起きる可能性を
国連で伝えている。この北極を中心としたスノードームの様なフラットアース説

だと地軸のブレ、軌道がずれる事はないのだ。果たして、地球はスノードムの様な
フラットアースなのか、それともホピ族の言うような地球は丸いのか、僕は後者だと思うね。
どう考えても僕は地球は丸いと思うね。こういう分析が出来ないと見えてこないだろう。
0284Track No.774
垢版 |
2022/03/14(月) 11:23:51.62
>>283
下から3行目「地球はスノードームの様な」に訂正
0285Track No.774
垢版 |
2022/03/22(火) 19:22:00.22
中島みゆきも 所詮「子孫なきシンガー」だな 
0286Track No.774
垢版 |
2022/03/22(火) 20:39:19.53
>>285
ここで態々言う事でもないと思うけど。
>>206の人かな。
【小説・ラノベキャラ】に移したので
ここに書き込むことはないと思います。
0287Track No.774
垢版 |
2022/03/25(金) 08:25:36.46
             在日ファースト

   日本人のホームレスより、外国人のナマポが多い。
        6割以上はコリアン、3万世帯が受給。
世帯当たり最低270万円、日本人の半数弱より上の手取り。
          生活保護は、国籍国の責任。
     なぜ日本だけが、外国人に受給させるのか?

【ナマポ】 在日受給者の方が、ホームレスより多い
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/okiraku/1612919788/l50
0288Track No.774
垢版 |
2022/04/02(土) 21:08:52.88
テスト
0289Track No.774
垢版 |
2022/05/20(金) 23:46:21.17
リメンバー
0290Track No.774
垢版 |
2022/07/30(土) 19:31:36.70
https:/youtu.be/9qCtkRnh97Q

めちゃくちゃカッコいいバンド見つけた!!
いいねお願いね~!!
0291Track No.774
垢版 |
2022/08/09(火) 13:08:09.32
誘惑
0295Track No.774
垢版 |
2023/01/15(日) 03:08:59.35
うらみ・ます
山崎ハコの呪い
とはりあった。
0296Track No.774
垢版 |
2023/06/18(日) 04:35:06.50
https://i.imgur.com/QOrqfLQ.jpg
https://i.imgur.com/dKrr1AH.jpg
https://i.imgur.com/XVbJMmV.jpg
https://i.imgur.com/xdOhZTN.jpg
https://i.imgur.com/tG9rPfr.jpg
https://i.imgur.com/MkAgSUV.jpg
https://i.imgur.com/JpZDkIr.jpg
https://i.imgur.com/JOvqb6R.jpg
https://i.imgur.com/PHqueF2.jpg
https://i.imgur.com/9h6y8B4.jpg
https://i.imgur.com/V3PZirI.jpg
https://i.imgur.com/YmAVTWk.jpg
https://i.imgur.com/EfZg4gF.jpg
https://i.imgur.com/H1b4eft.jpg
https://i.imgur.com/sv3DGNH.jpg
https://i.imgur.com/apVUUCS.jpg
https://i.imgur.com/543qZLV.jpg
https://i.imgur.com/mR3pf10.jpg
0298Track No.774
垢版 |
2024/04/14(日) 05:09:53.76
>運転手も含めて捲られたくないな
ソシャゲが正統続編やってて
ついに手抜きになっているけどそれだけ。
0300Track No.774
垢版 |
2024/04/14(日) 06:36:50.70
逆転大奥って男同士がおかしくなりだしたとか
最初から・・・
0301Track No.774
垢版 |
2024/04/14(日) 06:49:30.20
懐かしい面白かったな
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