一方で厳しさを指摘する選手も少なくない。MVP3度のA・プホルス(エンゼルス)はこう口にした。

「MLBは専門の役割を持った選手が25人の登録メンバーを争う競争社会。二刀流が不可能とは言わないが、打者なら打者、投手なら投手として極めていく世界だ」

 プホルスの同僚で現役最高のオールラウンドプレーヤーの呼び声高いM・トラウトも、「僕は高校時代に投手と遊撃手をやっていたけど、二刀流は考えもしなかった。メジャーのレベルの高さやケガのリスクなどを考えると非常に難しいからだ」と語る。