大谷、初登板で見えた右足首故障の影響 対戦打者「速球がフラット」、須藤氏「突っ込んだフォーム染みついている」
http://www.zakzak.co.jp/spo/news/180227/spo1802270004-n1.html
エンゼルス・大谷翔平投手(23)の前日(24日)のオープン戦初先発の内容が波紋を広げている。

 ブルワーズ戦(テンピ)に先発し、1回1/3を1被本塁打、2失点(自責1)。試合後の会見では米メディアから厳しい質問が飛んだ。
「ブルワーズの打者からあなたの速球に関して『球威はあるが、“フラット(棒球)”だ』という感想が出ている」

 直球は、最速97マイル(約156キロ)だったが、1回の先頭打者のジョナサン・ビラー内野手(26)に中越え二塁打、2回にキーオン・ブロクストン外野手(27)に左越え本塁打を打たれた。
日本人投手の「フォーシーム」の直球は、きれいな回転でとらえやすいといわれることがある。

 大谷は「打者の感想なので何とも言えないが、もっと状態を上げていきたい」とかわしたが、
現場で詳細に観察した本紙評論家の須藤豊氏(80)=元巨人ヘッドコーチ=は「昨季、右足首の故障を抱えたまま投げていた影響が出ている」と指摘する。

 「メジャーで初登板であると同時に手術からの復帰戦でもあった。ケガは癒えても、体が前に突っ込んでしまうフォームが染みついたままだ。
ボールが先行し、ストライクを欲しがるあまり腕が下がっていた。長身を生かした角度が出せず、なおさら“フラット”になる」と解説した。

 さらに「腕の位置が低い横振りのフォームは肩や肘への負担が大きい。大きなケガにつながりかねない」とも警鐘を鳴らした。