過去三代のチーム照屋、河合、郡司主将は、みな外部からの慶大です。
瀬戸西主将は内部です。一般受験で慶應高校合格と報じられています。

特に郡司前主将は慶應高校は不合格で、慶應高校上田監督(現慶大コーチ)
も奔走して、仙台育英に合格したと報じられています。お兄様が慶大で
あった事と、上記事実もあって、郡司前主将は慶大志望を変えないで
くれました。

仙台育英高合格までの数日間、どれだけの失望や苦しみがあったのか。
若いうちの苦労は買ってでもしろというけど(←落語みたいかな)
そういう事もあって、人間が大きくなったと思う。

「運命を愛し、希望に生きる」この言葉が魂を揺さぶって座右の銘に
なるのは、本当の悔しさとか挫折を味った人。慶應高校の人は分からない
事かもしれません。

とはいえ瀬戸西主将が慶應高校に合格した事は、なんの落ち度ももちろん
ありません。ただひたすら喜ばしかった事です。ですが、そのことで
「得られなかった苦労」もある。郡司前主将が慶應高校に合格していたら、
もっと、ぽやんぽやんの顔をしてしっかりしていない人になっていたかも
という仮説は、成り立つような気がします。

でもともかく、瀬戸西主将や幹部の皆さんには、自分たちらしく、しっかり
頑張ってほしい。苦労をしている人もしていない人も、思いやりを持ち、
厳しさを持ち、しなかった苦労も自己研鑽で獲得し、日本一になった
先代チームに負けないよう、人の器を大きくしていってほしいものです。

四年生が雑用をするようなスピリットも失わず、頑張ってほしい。
嫌われ役もちゃんといて。
「郡司、お前たちの代は大丈夫だ」と先輩から言われていたとも聞くけど
(瀬戸西の代は、心配だ)というような見方を克己して、頑張ってほしい!
謙虚に、日々研鑽。

先発が頑張り、中継ぎ抑えが頑張り、1点でも多くもぎ取り、競い勝つ。
今年慶應が日本一になる、限りなく細い道も、全員一丸で歩んでいって
ほしいものです。頑張れ、慶應! 頑張れ、チーム瀬戸西!