岐阜県養老町の自宅で、多数の犬を不衛生な環境で飼育し虐待したとして、24日、68歳の男が逮捕されました。男の自宅周辺を取材すると、劣悪な飼育の実態が見えてきました。

 岐阜県養老町の山林にある住宅。まわりには大量のゴミが散乱しています…。

 24日、この住宅に住む職業不詳・大橋芳美容疑者(68)が逮捕されました。その容疑は自宅で多数の犬を不衛生な環境で飼育し虐待した動物愛護法違反です。

 警察によりますと、木造2階建ての自宅内には犬の排泄物が堆積。犬60匹ほどに加え、多数の死骸や骨が残されていたといいます。

 まさに「劣悪」ともいえる環境で続いていたとみられる犬の多頭飼育。取材中にも…。

(リポート)
「雑種の犬でしょうか?大橋容疑者の自宅近くの道路を、自由に歩き回っています」

 大橋容疑者の自宅の周辺には、首輪やリードが付いていない犬の姿が…。

近所の住民:
「うろうろしてる、何十匹とおるな。迷惑かけとったんやないの。知らない人が来ると、(犬が)ワーッと寄って行ったりさ」

 近所の住民によりますと、大橋容疑者と住民らは犬を巡り、トラブルになることがあったといいます。

 警察も保健所からの通報などを受け再三の指導を行いましたが、大橋容疑者が応じなかったため、24日に逮捕に踏み切りました。

 大橋容疑者の認否は明らかになっていませんが、警察は劣悪な環境での多頭飼育が続いていた経緯や実態を詳しく調べています。