反発の声が大きい今、オープン戦で突然テスト導入したのは、
今季レギュラーシーズンを見据えてというより、選手会との間で協議している
その他ルール変更案を飲ませるための交渉カードにしている節がある。
20秒ルールの導入をあと3年先送りにする代わりに、
選手会から他案の合意を得ようとしているという報道も実際に出てきた。
あるいはベテランから反対意見が噴出したのを見て、
現時点での導入は厳しいと悟ったのだろうか。

ちなみにメジャーの昨季平均投球間は24・1秒(走者ありの場合も含む)。
球団で最も長かったのがエンゼルスで平均25・6秒。投手個人では、
規定投球回に達した先発投手で最も長かったのが
アストロズのエース右腕ジャスティン・バーランダー(36)で27秒。
日本投手ではヤンキース田中奨大投手(30)が27・0秒、
カブスのダルビッシュ有投手(32)は17年のデータで26・4秒だった。
リリーフではヤンキースの抑え左腕アロルディス・チャプマン(30)が29秒、
昨季レッドソックスで42セーブを挙げた右腕クレイグ・キンブレル(30=現在FA)が
27・9秒とかなりスロー。彼らにとって、アジャストするのは容易なことではなさそうだ。
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/column/mizutsugi/news/201902270000718.html