そもそも回転軸の問題については否定するつもりは無い
元々2008年に始まったPICTH f/xの時代からその話はあって、
回転軸が垂直に近いほど縦方向に伸びるので球速以上に空振りが獲れる
というのが当時から日米でよく語られていた
例えば、大谷の先輩に当たるLAAの元エースだったジェレッド・ウィーバーが
その代表格とされていて、ウィーバーは平均90mph程度とメジャーでは
遅い部類の4シームで空振りを獲りまくってサイヤング争いをしていた
分析してみると、ウィーバーは回転軸が普通の投手が10%以上傾いてるのに対し
ウィーバーの4シームは僅か3%ぐらいしか傾いておらず、最も垂直の回転を掛けている事が判明した
ウィーバーは2mを超える長身だったが、一目で分かるほど腕を上から振っていて
それが垂直の回転角度の要因だったと考えられる
その高い位置からほぼ垂直に振り下ろす伸びる4シームは、遅くても大きな威力があって
その特殊な4シームを武器にウィーバーはLAAのエースに君臨していた
まさに回転角度による特殊な軌道を活かして打者を翻弄した投手と言える