サイン盗み首謀者ベルトラン氏を「誰も止められなかった」 “内幕”を元同僚が暴露

「殿堂入りに値する経歴を持ち、大変尊敬されていたベルトラン氏はシステムを作るのに貢献し、
チーム内ではベテラン選手として、彼の声は絶対だった。選手たちは何も言えず、ベテランを尊重した。
それがアストロズのスキャンダルへとつながった」

「当時、ベルトラン氏や上の立場の人に反対できる選手はほとんどいなかった。
そして、アストロズの選手たち、AJ・ヒンチ監督でさえ、彼を止めることができないと感じていた。
ベルトラン氏のクラブハウスでの支配力により、ヒンチ氏、コーチ陣、選手たちは行動できなかった。
ユニホームを着た誰もがベルトラン氏に意見できなかったことは、球界の上下関係における、実績のあるベテランの持つ権力を示している」

当時アストロズに所属し、通算1590安打、282本塁打を記録した強打の捕手ブライアン・マッキャンが
サイン盗みを止めようとしても、レジェンドの強硬姿勢は変わらなかったという。

当時在籍していたある選手は「そのシステムに賛成しないと言った選手は誰もいなかった。
選手たちはそのシステムを使って打つことを気に入っていたよ」と振り返っている。