メジャーリーグは現地時間10月26日、大谷に対して『コミッショナー特別表彰』を贈呈することを発表した。同賞は歴史的偉業や功績を残した個人などに贈られるもので、毎年発表されるMVPなどと異なり、最高責任者であるコミッショナーの判断で有無が決まる。現コミッショナーのロブ・マンフレッドが就任以降では、今回の大谷が初のことだった。
『コミッショナー特別表彰』の初代受賞者は、1988年にメジャー新記録の本塁打記録を樹立したマーク・マグワイアとサミー・ソーサ。以降もトニー・グウィンやメジャー最多安打記録を更新したイチロー、マリアーノ・リベラやデレク・ジーターら15名が受賞してきた。 いずれも文字通り球史に名を残すレジェンド。大谷も彼らに“比肩”する存在として評価された証と言えるだろう。11月に発表されるMVP受賞も濃厚だが、今回の表彰はある意味で、それ以上の価値があるものと言える。実際、『New York Times』の名物記者タイラー・ケプナーが「歴史的偉業」と語るように、メジャーリーグもまた、大谷への功績に敬意を払ったようだ。