以前は、強いチームで活躍した選手が最も価値がある、と考える記者が多かった。今年で言えば、エンゼルスが
ポストシーズンに出られなかったので、大谷の価値は下がるということだ。

 「でも今は違います」とエンゼルスの地元紙オレンジ・カウンティ・レジスターの番記者で、
米野球殿堂入りを決める投票資格も持つジェフ・フレッチャーは言う。

 「記者たちは、単純にシーズンを通して最も活躍した選手に投票します。
MVPの解釈が変わってきているのです。私にとっても、MVPとは『最高の選手』だということです。
『チームが最強』ということではない。そう考えるようになって、10年くらい経ちます。
でも20年前は違った見方をしていました。時代とともに、人々の考えも変わったということです」


大谷のwRC+は、イチロー(131)や松井秀樹(140)のシーズン自己記録をも上回っている。
打撃に関して言えば、過去の日本人メジャーリーガーとは比較にならないくらい飛び抜けているのだ。

メジャー平均に比べて、どれだけ防御率が優れているかを示すERA+という指標がある。
こちらもwRC+と同じく、リーグや球場の違いを計算に入れている。

 大谷は平均投手よりも41%優れている141を記録した。
これは130イニング以上投げている中でメジャー15位。
つまり剛腕ぞろいのメジャーで20指に入るエース級の投手だと言える。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5102b7dab99fe08ddff7477dac79803afa9a9ca5?page=1