『神宮へ行こう』誌が楽しみだ。そこには、われわれが知ることのできない野球部員たちのふだんの姿が描かれているからだ。それを見ただけで、ここの一部の人々が憶測で決めつけるというものとは異なる部員たちの様子がうかがえる。実際には彼等の多くが問題意識を以て課題に取り組んでいることが分かる。なによりコロナ禍までは大学にも通学し、授業を受ける姿も数多く見受けられた。それは、しばしば名前の出る過去の大物たちの時代には見受けられなかったものだといってよい。例えば甲子園の優勝投手であり、法政では野手として活躍、さらにプロ野球に進み、現在は社会人野球監督を務めるN氏の姿など彼の在学中、年にごくわずかしか見受けたことはなかった。その意味で三浦主将が語る如く、今の方が一般学生との触れ合いがあるといえる。