邦画の場合、アニメに客が集まっているというより実写が信用をなくして
観客に切り捨てられてきた過程という感じだからなあ

それも昨日今日の話じゃなく、80年台の粗製乱造「大作」以来営々と積み上げて
観客に完全にそっぽを向かせた、「堅牢確固たる負の遺産」という感じだ

だから実写邦画はここ数年「漫画原作」という外部の「権威」にすがりついて
息を継いで来たけど、そのカンフル療法も愚作乱発で(一部の例外を除いて)
漫画ファンからも「映画は地雷だ」と見切られるに至った

そうした、業界の危機を招いてきた戦犯、獅子身中の虫がなぜかいまだに
「我々こそがこの世界の本流だ、下層階級のアニメは出ていけ」
とふんぞり返っているこの不条理

日本の実写には、目先の金は稼げなくても世界を充分納得させられる「質」が
ちゃんとある、というならばともかく、脚本の密度はそこらの漫画やラノベ以下、
映像は深夜アニメ「Fate」の戦闘シーンに近付くことも出来ないレベル、
演技は芸能事務所から押し付けられたタレントをコントロールすることすら
出来ていないありさまでは、ファンの期待に三年五年と堅実に応え続けて
信用を積み上げてきたアニメにどの面下げて威張れるんだという話で