スタジオジブリ発行『熱風』2015年9月号
特別収録 インタビュー
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」 町山智浩

※2015年8月4日(実写版 『進撃の巨人』前篇の公開直後)
に行われた国際電話によるインタビュー
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――いままでのような厳しい評論はできなくなる?

町山 いままで、映画のプロットの論理的な整合性のない
部分を指摘してきたんですが、実際にやってみると、それ
が発生する理由がよくわかりました。パズルみたいなもの
で、実際の撮影で一か所ズレると他の部分もズレてくる。
それを修正しようとすると、今度は別の部分がズレる。そ
の修正をどこまでできるか、なんですね。
 たとえは後編には、石原さとみさんがらみで、どう見て
もおかしい展開があるんですが、これは撮影現場で生まれ
たもので、後からどうしようもなかった。もう、ギャグと
して笑ってもらうしかないかと。

――今まで評論していたのが、今度は評論される側になっ
た。インターネットでは、賛否両論、レビューが書かれて
いますが。

町山 そうですね。でも、「進撃の巨人」という映画は前
篇と後篇で一つの映画なので、後篇も観てから最終的な評
価をしてほしいと思います。