第5位 R.E.M. : 1995/02/01 東京 日本武道館
R.E.M.に対しては、複雑な心境をいつも感じます。例えれば、昔付き合った彼女のような。
わたしにとって、R.E.M.との関係のピークは、”Document”から”Green”に至る、カレッジシーンからメインストリームへとのし上がる時期でした。
フォーキーさとガレージさが混在したサウンド、その時期強烈に愛し、来日を強く願ったものです。

その次に出たアルバム”Out of Time”、大ヒットとなり成功を収めたアルバムですが、わたしにとって大きな違和感を感じるアルバムでした。
ガレージ感が後退し、サウンドに大物的ゴージャス感が漂いだしたのがいけなかったのかもしれません。
代表曲となった’Losing My Religion’ですら、受け入れることが出来ませんでした。成功してゆく彼らの元から、わたしは何も言わずただ去った訳です。

その後も”Automatic for the People”、”Monster”と良作が続くのですが、”Out of Time”で受けた傷が大きく、わたしはその傑作ぶりを手放しで喜ぶことが出来ませんでした。
そして来日公演。この頃はまだ4ピースのバンドとして、ステージではアグレッシブなサウンドを展開していたので、この時のライブは観ておくべきだったと今では後悔しています。