コロナだけじゃない、スキー場が苦難する理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/29f6fe34a10b7d4420f62f167f35aa88d2bf6306

スキー場を経営する井上博夫社長(64)は「昨シーズンは全く降らなかったのに、今度は大量の雪で車が道路を通れない。
嫌がらせを受けているようだ」と苦笑いする。積雪が年々減るなか、今シーズンに期待していたところだった。

昨シーズンはひどかった。例年は12月下旬に雪が大量に降り根雪となってコース全体を覆うが、根雪がないまま、
2月末まで造雪機を稼働させ続けた。コースは、芝生の上に幅15メートルほどの人工雪がのっぺりと横たわるだけ。
地域の宿泊施設や雇用を考えると営業し続けるしかなかったが、造雪機の電気代に毎月600万円かかり、過去にない赤字となった。

スキーブームが過ぎ、レジャーの多様化でスキー人口は減少の一途をたどる。来場者はピーク時の3分の1になった。
すでに廃業した同業者もいる。地域のために明かりを消すわけにはいかないと踏ん張るつもりだが、先行きは楽観できない。

「いつか雪が積もらなくなって、西日本のスキー場から順番にどんどん廃業していくんやろうな」