最初のEPのリリースを準備する中で、バンドの歴史において一つのの重要な出来事となるライブの出演が決定する。

2012年の初夏、Ben TaylorはマンチェスターのSound Controlでイベント・マネージャーを務めていた。
当時の彼は、3年近くThe 1975のことを(彼らの他のバンド名の時期も含め)知っており、
マシュー・ヒーリーの”新たな”バンドへの関心の高まりを察していた為、
Sound Controlの新しい空間で演奏してほしいと考えていた。

「2012年の7月に、彼らのエージェントにThe 1975のショーを打診したんだ。150人が収容できる部屋でやりたいと思っていた。
ツアーの一環というか、小規模なショーの一環だ」

Ben Taylorは、バンドと彼らのスタイルが、以前一緒に仕事をきたときよりも、少し洗練されていることにすぐ気がついた。
元々、彼らは人々から気に入られている存在だったが、少々ぎこちなさを感じさせる面もあった。
しかし、それは今や変わっていた。
統一されたルックス、一貫したアティチュード、そして美学を備えている。

「彼らの”貴重な財産”といえるバンドの写真やグラフィック等が収められたデジタルデータを貰ったんだ。
Big SleepとSlowdownはそこまで到達してなかったし、あれが初めてだった。
いや、Drive Like I Doはロゴにフォントを使ってたかもしれないが、Slowdownはそれすらなかったんだよ」