J-Popのように
主音響主体、
ボーカル主体の音楽を
「一の線」と定義すると、

リズム隊を骨子に構えた
サウンドベース音を聴かせる
1920年代に趨勢を迎える
マーチングジャズスタイルの
促音伴奏タイプを
いわゆる「二の線」という。

Zeppelinが「二の線」主体の
鉄壁のラインリズムキープ構造の上でありながら、
ジミー・ペイジによる
フレームワークリズムリードギター+全音ソロギターと、
ボーカルの平均律を強制的に押し上げる
プラントのハイトーンシャウトスタイルを
「一の線」のツインリードにした、
「変異調」主体の異形の轟音サウンドだからこそ、
達成し得た未知の領域が我々をして
Zeppがいれば良かったのだと
いわせしめた理由なのであろーな。

J-Popでフルスクラッチでの
「一の線」サウンドを四半世紀に渡り
徹底して履修した浦野聖司は

ソロ活動Soul Kidで
「二の線」サウンドと
「変異調」サウンドへの跳躍的実験を
大胆に試みた。