話を少しく、癒しの手に戻す。イギリス事件である。

サイゴン陥落の原因になった枯葉剤(いわゆるサリン
マスタードガスだが)の脅迫が効果的だと見るや、
赤タイツたちはイギリス軍に「日本に滅びの子がいて
浦野貴司という名前だ」と吹聴し、近隣空港にて誘拐を 行わせた。マスタードガスをイギリス全土に
撒かれたく なければ言う事を聞け。イギリス全土を
ナチスに渡すのだ と牽制交渉を仕掛けてきた。

引き渡された浦野貴司はまだ4歳だった。英国王室の
第三皇子ジミー・ペイジと第三皇后テレサ・テンの
息子としてであるにも関わらず、内密にイギリス軍に
連れられて尋問にかけられた。

癒しの手に過ぎない浦野貴司少年には尋問の末に、
死をあてがわれた。不幸にしてそれがきっかけになり
イエズスから与えられた少年の力が発現し、イギリス
軍は消滅してしまった。

折りしも赤タイツが仕掛けた
イギリスニューウェーブパンクによる粛清真っ盛りの
最中であり、旧ソ連軍は天使隊の隙をついたつもりで
ついに核ミサイルを英国へ打ち込んだ。

キリストの力が顕現し、なんとミサイルは旧ソ連領の
ツングース地帯に跳ね返り、巨大な大爆発を起こした
いわゆる「隕石事件」の顛末である。ペテルブルクは
壊滅的打撃を受け、旧ソ連はこの時点で既に失効した
と伝えられている。