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こうした疑問を抱いているのがマシュー・ローゼンガート、2021年7月にブリトニー・スピアーズが許可を得て選任した弁護士だ。
トライスターは2020年にスピアーズ家との契約を終了しているため、マシューはいまのところその真相に迫るのに苦戦している。
2021年11月にはトライスターに関する過去13年間の完全な監査を裁判所に申請したものの、ルー・テイラーのチームはただちに反対動議を裁判所に提出した。
トライスター側の言い分は、後見人時代に裁判所の要請でトライスターが作成した年次会計報告書にスピアーズ家が異議を唱えたことはないというものだった。

■財産管理人
しかしながらルー・テイラーが、成年後見人制度適用の首謀者ではないかという疑いは晴れていない。
後見開始後まもなく、ジェームス・スピアーズは娘を97回のコンサート・ツアーに送り出し、トライスターをそのマネージャーに指名した。
同時に、ルー・テイラーが株式の半分を所有する資産管理会社のストーンブリッジ・ウェルス・マネジメントにブリトニー・スピアーズの口座が開設された。
2009年12月にはブリトニーの大半の資産をルー・テイラーが管理するようになっていた。
そしてこの資産から、ブリトニーの父親とその弁護団が後見人業務の対価を、トライスターがマネージメントサービスの対価を得ていた。

その後のブリトニー・スピアーズは3枚のアルバムをリリースし、ツアーも頻繁に行った。2013年から2017年にかけてはラスベガスに滞在しながら約250回の公演を行った。
ざっと見積もって約100万枚のチケットを販売し、1億円(※1億ドルの間違いと思われ)以上の収入を得たことになる。
ルー・テイラーがこれらのコンサートで提供したサービスや得た手数料によって正確にどのぐらい儲けたかは、ルー・テイラーも彼女の弁護士も正確な数字を公表したことはない。
ニューヨーク・タイムズの記事は、5%という数字を提示しているが、それが何に該当しているのかは定かでない。
ひとつだけ確かなことは、成年後見人制度の下に置かれたブリトニー・スピアーズの13年間は、儲かったということだ。
ルー・テイラーの弁護士は、それがトリスターのおかげだと主張する。