◼金正恩が
北朝鮮国内でのK-POPを“悪性の癌”と規定◼

韓国ドラマを隠し持っていた軍人が公開射殺されるなど、想像以上に韓国文化を排除する動きは激しい模様

先日、北朝鮮こと朝鮮民主主義人民共和国でスキニージーンズの着用が禁止されたという驚きのニュースをお伝えしたが、今度は隣国・韓国のK-POPを“悪性の癌”と規定したことが分かった。

というのも北朝鮮は昨年末、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるステイホームの影響からK-POPや韓国ドラマの需要が高まったことを受け、韓国を含む海外のエンターテイメント系コンテンツの配布者に対して最高刑で死刑に、視聴者は5年から15年の懲役に課す反動思想文化排撃法を制定するなど、上層部の間で排他思想が日に日に高まっている。

そんな中、国を統治する金正恩(キム・ジョンウン)総書記がK-POPを「国民の服装、髪型、言動、行動に悪影響を与え、国を腐敗させる」として“悪性の癌”に規定。内容および違反者に対する懲役の有無などの詳しいことは分かっていないが、韓国と北朝鮮の南北関係、そして先述のジーンズの着用禁止と同様に資本主義文化の流入が社会主義国家の崩壊に繋がるという考えから決定したようだ。

5月には韓国ドラマのデータをUSBで隠し持っていた軍人が公開銃殺され、その前にも3人の軍人がBTSの楽曲を踊っただけで逮捕されるなど、われわれが想像する以上に韓国文化を排除する動きは激しく、今後もさらなる新法の制定や厳罰化が予想されるが果たして……