2022/09 The Guardian

「俺はやっていることを肯定してくれて、少し自信を持たせてくれるものを常に求めてるんだ。
どうやればいいのかよくわかってないから」と彼は言った。

これは、非常にヒーリーらしくない発言である。10代の頃にパンクなエモ・バンドをやめ、
今の彼らに特徴的な洗練され80年代の影響を受けたポップとロックのハイブリッドサウンドに落ち着いた瞬間から、
彼らのキャリアは順風満帆のまま変わらず進んできているように思えるのだ。

彼らが客観的に自身を認識する自己認識力が異常に強いことも変わっていない。
The 1975には、”わかっている”という形容詞が頻繁に登場する。
ブリット・アワードで、ワザと辛辣な批評コメントを後ろの大型スクリーンに映しながら行ったパフォーマンスは勿論、
ヒーリーによると彼の書く歌詞の傾向もそうだ。
「俺の書く歌詞は自分自身に言及したものが多い。自分が曲の中にいることをわかっていながら歌っているというか。
映画のキャラクターが自分は映画の中の登場人物なんだとわかっている感じさ」