>>891
ーー現代のポップ・ミュージックにおいて、「Jesus Christ 2005 God Bless America」のような昔ながらのデュエットは稀です。
それがThe 1975のポップ・ミュージックに適用されているのは面白いと思いました。
滅多にコラボレーションしないプロジェクトのようにも感じられるので。

マシュー:このアルバムは、現代の脱構築されたカルチャーに反応した結果だと思うんだ。
言ってること分かるかな?例えば、僕らが「I Like It When You Sleep~」を作っていた2016年のソーシャルメディアにおけるコミュニケーションは、あらかじめフィルタリング、取捨選択されてうまくキュレーションされたものだった。
ピンクのフィルターを通したようなアルバムのアートワークみたいにね。
それが2、3年後には、カーディBがインスタグラムの生放送で直接人々に話しかけるようなものになった。全ては解体されたんだ。
ありのままのリアルタイムな表現になったんだよ。それまでにあったルールや考えは、このアルバムを作る頃には無くなってたと思う。
だから僕らはコラボレーションとか、あらゆるものに対してオープンだった。
デュエットについては・・・プロテストソングや超越的なアンビエント音楽について考えたことはあったけど、デュエットをポップ・ミュージックにおけるスタンダードなものとして考えたことはなかったな。そういう曲は沢山知ってるんだけどさ。その捉え方って面白いと思うよ。

ジョージ:今は多くがフィーチャリングになった。

マシュー:それを言おうとしてたんだ。