ジョージ: フィーチャリングには誰かを連れて来て、そこに対話のようなものが生まれる三次元的な空間がない。
時系列的で後に相手のパートがあるものではないね。

マシュー:君やジョージが言うように、フィーチャリングは元々デュエットのことだった。
昔は曲にそういう三次元の空間を作ることが目的だったんだ。今は相互作用を利用してストリーミングの再生回数を目的としたようなフィーチャリングが多い。「お前の再生回数と俺の再生回数はこれだけある。一緒に曲をやったらもの凄いことになるぞ」って。
このアルバムのコラボレーションは純粋なものだと思う。友情と音楽に対する熱意から生まれたものなんだ。

ジョージ:ゲストのパートを考えている時でさえ、大体は曲の4分の3辺りに向けて新しく登場するゲストの為に盛り上げて、
それを相手の為のスペースにしてサビに戻って完成させることを考えるものだ。
逆に、「Jesus Christ 2005~」のようなデュエットは会話的だ。盛り上げていくものではない。

マシュー:僕らがコラボレーションしないのは、実を言うと自己防衛みたいなものかもしれないな。
僕らは13歳の頃からバンドをやってるから、ポップ・ソングライターみたいに大勢の人と一緒に、「これをやってみて。あれをやって。じゃあ、あいつに声を掛けよう。あれは上手くいかなかったから次の曲をやるか」って感じではないしね。
でも、僕らにエゴは一切ないんだ。だからコラボレーションの機会が訪れたら・・・まぁ何故か滅多にないんだけど、
もしあったら是非やりたいと思ってるよ。保身的になって、良いアイデアを拒絶する理由はないからね。
ただ残念ながら、そういう人生を仕組まれているのか、コラボレーションは実現しないことが多いんだ。