(41:55)♪

M「俺達はSteve Reichの大ファンでさ」

ー確かにとてもライヒだ。

M「本当に面白い拍子だよね」

G「古い曲だ」

M「元々この曲が『A Brief Inquiry into Online Relationships』のオープニングトラック『The 1975』になる予定だったんだ。
でも問題は同じ緊張感が終わりなく継続することにあった。これに合わせて歌おうとすると、うまく噛み合わないんだ。
ピアノだけで完全に完成してしまっているというか。
どうしてもこのピアノの感じを使いたくて、今作のオープニングトラックでは『It’s About Time』と『The Anxiety Music』、
この二つの曲のアイディアを融合させることができた。

この曲のエンディングは結構面白い。今作の方向性が明確に決まるまでは、サウンド面で実験的なことをとにかく色々と試していたんだ。で、今作が割と一貫性のあるものになると分かっていたからだと思うけど、この曲の最後は可能な限りに実験的な面をちょっと推し進めた。

最後のパートでは、次の曲『Happiness』のキーに切り替わる。
キーボードのサウンド、ギターの演奏が始まって…あと、この最後のパートは『Local Hero』に捧げたものでもある。
Mark Knopflerやイングランド北部の人達に。
俺はニューカッスル・ユナイテッドの大ファンで、ニューカッスルの試合前に『Local Hero』が流れるんだけど、
この曲の最後のリフはその曲のオマージュになっているんだよ。

唯一、それに気付いた人物は誰だったと思う?──あのSam Fenderだ」