ユーロダンス(Eurodance)は、1990年代初頭にできた、ドイツ、イタリア、フランス、ベルギー、スウェーデン他の欧州諸国由来の、電子音楽のジャンルの一種である。このジャンルの曲は、ハウス、Hi-NRG、イタロ・ディスコの要素を含んでいる。1990年代初頭に誕生してから、このジャンルはさらに発展形であるトランスやテクノの音楽性も含むようになった。
シンセサイザーのメロディと、シンセベースに、コンピューターの打ち込みビートなどが加わることにより、ユーロダンスの中核となるサウンドが完成した。1980年代にブームになったHi-NRG、ハウス、ヒップホップなどのジャンルを横断し、サンプラーやPCM音源を使用して制作される音楽である。
多くのユーロダンスの音楽は、シンセサイザーのリフ、サンプリングされたコーラスつきの女性ボーカル、男声によるラップ、サンプリングされた音源、そして強いビートで構成されている。

ユーロダンスの曲は、明るくてテンポが速く、歌詞は愛と平和や、ディスコ、クラブ、ダンス、パーティー、日常生活のストレスからの解放といった内容を歌っている。1990年代のユーロダンスは、ソロボーカルのみもしくは、ラップとボーカルの掛け合いが多かった。多くの楽曲ではラップとボーカルの併用が、たまに用いられた。