危機に陥った少女像はこれだけではない。ドイツ・ベルリンのミッテ区に2020年9月末に設置された少女像もやはり撤去を求める圧力を受けてきた。同少女像の建立を受け、昨年4月、日本の岸田文雄首相まで乗り出して「設置が続いているのは残念だ」として撤去を要求した。にもかかわらず、少女像が本来の位置を守ることができたのは、現地の女性・人権団体の抵抗と韓国政府の見えない外交的支援があったからだ。

 しかし、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が韓日間の敏感な歴史問題に一方的に白旗を掲げた中、将来を断言できなくなった。