『朝鮮紀行』
(ちょうせんきこう、Korea and Her Neighbours)
イザベラ・バード著

李氏朝鮮の両班・官僚・刑罰・民族性

朝鮮には実質階級が★盗む側★と★盗まれる側★の2つであり、
両班から登用された官僚階級は
◆公認の吸血鬼◆であり、
人口の5分の4をゆうに占める非貴族は文字通り「下の人間」で、
吸血鬼に血を提供することがその存在理由となっていた。
◆朝鮮の官僚については、日本の発展に興味を持つ者も少数はいたものの、
多くの者は◆搾取や不正利得ができなくなる◆という私利私欲のために
◆改革に反対◆していた
◆堕落しきった朝鮮の官僚制度の浄化に日本は着手したが、
それは困難きわまりなかった
◆朝鮮国内は全土が官僚主義に色濃く染まっている。
官僚主義の悪弊がおびただしくはびこっているばかりでなく、
政府の機構全体が悪習そのもの、
底もないほどの腐敗の海、
略奪の機関で、あらゆる勤勉の芽という芽をつぶしてしまう。
職位や賞罰は商品同様に売買され、
政府が急速に衰退しても、被支配者を食い物にする権利だけは存続していた